江草 乗の言いたい放題
コラムニスト江草乗の日記風エッセイ クリック募金にご協力お願いします。

日記目次(検索可能)前日翌日 エンピツ投票ランキング  江草乗の写真日記  ブログ  お勧めLINKS  

ご愛読ありがとうございます。「江草乗の言いたい放題」は読者100万人を目指す社会派コラムです。一人でも多くの方が読んでくださることで、執筆意欲は倍増します。ぜひ、お友達に勧めて読者数UPにご協力ください。掲示板へのご意見の書き込みもお願いします。

2009年10月05日(月) 祝 泡瀬干潟干拓工事中止!        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

どうかお読みになる前に投票ありがとうございます。←応援のクリックをお願いします! m(_ _)m 


 元社民党の衆議院議員だった東門美津子が2006年4月の沖縄市長選挙で革新系統一候補として出馬し、自民・公明の推薦する候補を破った時、オレは「これで泡瀬干潟干拓は中止だ!」と期待したのである。しかし市長になった途端にそれまでの主張を翻し、干拓推進派に寝返ったわけでオレはこのおばはんを断じて許せないのである。しかし、東門美津子がいくらがんばって地元のイナカモンドリームを実現させようとしてもそれはもう無理だ。民主党政権の樹立で干拓工事は中止になったのである。ざまあみろである。  2009年1月16日の日記でもオレは一度泡瀬干潟を埋め立てようとしている愚行を告発した。八ツ場ダム、川辺川ダムに続いて前原国土交通相はこの南西諸島最大の干潟である泡瀬干潟の干拓工事を中止してくれたのである。読売新聞の記事を引用しよう。

沖縄・泡瀬干潟埋め立て「中断」伝える…国交相
 前原国土交通相は4日、南西諸島最大の干潟とされる沖縄県沖縄市の泡瀬干潟(約290ヘクタール)の埋め立て事業を中断する考えを東門美津子沖縄市長らに伝えた。
 前原氏は同日、同干潟を視察した後、東門市長と会談し「中断は中止ではない。巨額の投資をしてペイできるのかを県や国とも相談して決めていただく」と述べた。埋め立て事業に関しては、反対する地元住民らが県と市を相手に公金支出差し止め訴訟を起こしており、これらの結果などを踏まえ、国が事業継続の可否を最終的に判断する方針を強調した。
 前原氏は就任後の記者会見などで、公共事業見直しの一環として、八ッ場(やんば)ダム(群馬県)などの中止と合わせ、泡瀬干潟埋め立てについて着工済みの第1区域は中断、第2区域は中止する方針を示している。(2009年10月4日19時48分 読売新聞)


 一度埋め立ててしまったら取り返しがつかない貴重な干潟を埋め立て、日本中どこにでもあるようなくだらないショッピングモールを建て、しかも客が来るあてはほとんどなくて造ったらたちまち借金のカタマリになることがわかっている事業を行おうとしていたわけで、干拓を推進していた連中は国賊みたいなものである。オレは事業に携わった連中をみんな刑事告発して刑務所にぶち込むべきだと思っている。ゼニのために積極的に環境破壊を推進した行為には環境破壊罪を適用し、最高刑は死刑にすべきだというのがオレの主張である。長良川河口堰や諫早湾干拓の責任者も死刑にして欲しいぜ。

 税金をドブに捨てるだけならまだマシだ。税金を使って貴重な国家の財産を台無しにしようとしてるのがこの泡瀬干潟干拓という愚行なのである。

 干潟には豊かな生き物が棲息している。そこでは潮干狩りもできる。今の自然環境が維持される限り、そこでは永遠に海の豊かな営みが持続し続けるのであり、現在の生物多様性も保たれるのである。なぜその自然環境を破壊して、そこに棲息する多くの生き物を絶滅させる必要があるのか。それは沖縄県民にとって絶対に必要なことなのか。その干拓を行わないことで重大な危険が沖縄県民に生じるのか?否である。別に干拓をやめたからと言って困るのは工事を受注してボロ儲けしようとしていた連中と、その利権に群がっている政治家や土建屋くらいである。

 「失業率が高いからショッピングモールを建てて雇用を増やして・・・」というのは笑止千万である。客の来ないショッピングモールを建設するその費用はいったい誰が出すのか。もうからない店で働く人たちの給料はいったい誰が出すのか。そんなことをしてもかえって借金を増やし、県民の負担を増すだけだ。泡瀬干潟の隣にあった川瀬干潟はすでに埋め立てられたが、埋め立てでできた土地は買い手がつかずに遊休地となっている。その事実だけでも十分にこの干拓事業の無意味さがわかるだろう。オレがいちいち書くまでもない。この埋め立て事業は別に成功するかどうかなんかは全く問題ではないのだ。埋め立てて環境を破壊して、その破壊のためのゼニを国から出してもらって、ぼったくりの金額で入札した土建屋がそのゼニを山分けし、ついでに田舎議員にもおこぼれが回ってくるというだけの猿芝居なのである。その干拓工事で明るい未来がやってくるなどと勘違いしているおめでたい馬鹿は干潟の海水で顔を洗って出直してきた方がいいぜ。

 かつて日本中にあった多くの干潟は干拓工事によって失われてきた。昔は「耕地を増やす」という大義名分があったかも知れない。しかし、一方で減反政策を行う政府が新たな農業用地を造成するなんて矛盾も甚だしい。岡山県の笠岡湾ではカブトガニのいた干潟が干拓で消滅し、天然記念物のはずのカブトガニはほぼ絶滅した。こうした工事が海の環境にどれほど大きなダメージを与えてきたことか。どんな小さな埋め立て工事であっても、必ずその周辺海域の環境に影響を与えるのである。ましてやこの泡瀬干潟干拓工事の規模を考えればそれで甚大な影響がないはずがない。そこで棲息している生き物の大部分が絶滅させられてもおかしくない愚行なのだ。

 ばらまかれるゼニに目がくらんだ地元民の意向などもう聞かなくてもいい。干拓を支持している時点でろくでもない連中だ。前原国土交通相は中止命令を下し、すでに工事が行われた部分の原状回復に努めさせるべきである。どうしても干拓やりたいと地元の馬鹿どもが陳情してくれば、「だったらゼニは自分たちで出せ!」と答えてやれ。この調子で前原大臣には日本中の馬鹿事業をたたきつぶしまくって欲しいのである。


↑エンピツ投票ボタン。押せば続きが読めます。登録不要です。応援の投票ありがとうございます。←1位を目指しています! m(_ _)m      週刊アクセス庵もよろしく。   投票博物館


My追加
江草乗の言いたい放題 - にほんブログ村

前の日記   後の日記
江草 乗 |ファンレターと告発メール   お勧めSHOP エンピツユニオン