2009年09月02日(水) |
投票できなかった21歳と投票した11歳 |
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世の中には子どもにしか見えない大人もいれば、大人にしか見えない子どももいる。外見と年齢が一致するとは限らないのである。それは時に笑い話となるし、時には悲劇となる。ここに投票所で子どもに間違われて投票用紙を交付されなかった21歳の女性がいる。なんとも哀れな話である。毎日新聞の記事を引用しよう。
衆院選:21歳を子供と間違え用紙渡さず 神奈川・平塚 2009年9月1日 11時44分 更新:9月1日 11時48分
30日の総選挙で、神奈川県平塚市選挙管理委員会が母親とともに投票所に来た女性(21)を親に同伴した子供と思いこみ、一部の投票用紙を渡さないミスがあったことが分かった。女性は怒って帰宅し、市選管は棄権として処理した。
同選管によると、ミスがあったのは市立金田公民館の投票所。30日午後6時ごろ、女性は母親と一緒に投票に訪れ、整理券を提示して小選挙区の投票を済ませた。続いて比例代表の投票用紙をもらおうと手を差し出したが、担当職員が未成年と思い、用紙を渡さなかった。女性は小柄で、職員は「子供のように見えた」と釈明している。
母親が別の職員に抗議し、職員は帰ろうとしていた女性に「帰ると棄権の扱いになる」と説明したが、女性は投票しないまま帰ったという。同選管の二宮雅治事務局長は「国民の最高の権利が行使できずに申し訳ない。謝罪したい。間違いがないように職員の研修を徹底させたい」と話している。【渡辺明博】
実年齢は21歳なのに、担当職員が未成年と間違えて投票用紙を渡してくれなかったので怒って帰ったという。子ども扱いされて怒るのもわかるが、普通女性は若く見てもらえたら喜ぶものではないだろうか。「すみませ〜ん。あんまりかわいらしいので高校生かと思ってました。ごめんなさ〜い。」と笑って投票用紙を差し出せばいいのか。
母親が抗議したので職員は間違いに気付いて改めて投票用紙を交付しようとしたが、投票しないまま怒って帰ったという。21歳を18歳と見間違えたくらいでなんでそんなに怒るのか。その程度のことで怒るという点で「十分にお子ちゃま」だとオレは思うのである。お子ちゃまが投票できないのは当然だろう。
一方、お子ちゃまなのに投票できた例もあった。これも毎日新聞の記事を引用しよう。
選挙:衆院選 誤って用紙渡し、11歳女児が投票 有効に−−大阪
大阪市選管は30日、同市西淀川区の投票所で小学生の女児(11)に誤って投票用紙を交付し、実際に女児が投票するミスがあったと発表した。女児が投じた票は他の票と区別できず、公職選挙法上、有効になる。
市選管によると、30日午後2時ごろ、同区佃1の佃小学校に設けられた投票所で、担当者が女児の父親(47)に比例代表と最高裁裁判官の国民審査の投票用紙を渡した後、女児にも誤って交付した。女児は記載台に寄った後、投票箱に用紙を入れた。その直後、担当者が顔見知りの女児だったことに気づいた。
女児は身長が約150センチと比較的大柄で、有権者と思い込んで投票用紙を渡したという。【牧野宏美】
お父さんの投票についてきた11歳の女の子に間違えて投票用紙を渡してしまったというものである。この女の子は11歳だから自分に投票権などないことはわかっていたはずである。それなのに投票用紙を渡されたものだから堂々と投票をすませてしまったのである。ホンモノのお子ちゃまでありながら、その行為はきわめて悪質だ。自分に投票権がないことを知った上で不正投票を行ったこの女児には重い罰を与えるべきである。それがいけないことであることくらい常識でわかるはずだ。そして11歳には投票権がないこともわかっているだろう。それを平気で投票しているわけである。一緒にいた父親の監督責任も問われないといけないだろう。
しかし、この女児の立場に立って好意的にとらえるならば、11歳の女の子を9歳も年上のババア扱いした職員の対応に対して腹を立てるべきである。投票用紙を渡された時点でそれを床に投げ捨てて「勘違いしないでよ!わたしそんなオバンじゃないわ。」と職員を罵倒すればよかったのである。
きっとこの女児の側は「やったぁ。私のこと大人と勘違いしてるみたい。だったら投票までやっちゃえやっちゃえ・・・」これはかなり悪意のある行動であるとオレには思えるのだが。
もっともこの年齢トラブル、全国でたった2件しかないとは考えにくいのである。投票所では名簿の年齢を手がかりに本人確認するのだろうか。きっともみ消された同様のミスが日本中で起きていたはずである。間違いない。
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