2009年07月24日(金) |
少女がはねられたのは誰のせいか? |
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無免許の16歳少年が車をドリフトさせて遊んでいて、それを見に来ていた少女をはねて死なせた。産経新聞からまず事件の記事を引用しよう。
中3少女はねた容疑で逮捕、ドリフト走行の少年2人2009.7.23 20:28
このニュースのトピックス:少年犯罪
兵庫県姫路市で中学3年、寺尾祐紀さん(15)が軽乗用車にはねられ死亡した事故で、姫路署は23日、自動車運転過失致死と道交法違反(無免許)の疑いで知人の無職少年(16)を、道交法違反(ほう助)の疑いで助手席にいたとび職の少年(18)を逮捕した。
現場の駐車場に多数のブレーキ痕があったことから、同署は車を横滑りさせて曲がるドリフト走行をして遊んでいる際に運転を誤り、見物していた寺尾さんをはねたとみている。
無職少年の逮捕容疑は23日未明、姫路市白国の駐車場で無免許で運転し、寺尾さんをはねて死亡させたとされる。とび職の少年は無免許であることを知りながら無職少年に車を貸したとしている。
16歳少年が無免許と知りつつ自動車を貸した18歳とび職が悪いのか。ただ事故の場所が公道ではなくて駐車場内である。おそらく「ここは道路じゃないから無免許運転ではない」などという言い訳を考えていたのかも知れない。自動車教習所の中ではまだ免許を持っていない人たちが大勢運転しているが、あそこは公道ではないのである。自宅にものすごく広い庭があって、そこで練習するということも無免許運転になるのだろうか。オレは免許が必要なのは公道のみと思っていた。
その少年のドリフト練習を間近で見ていた15歳少女の寺尾祐紀さんは、きっとクルマがどのような挙動をするのかという知識もなく至近距離にいたのだろう。しかも時間は未明である。もしかしたらこの少女は一晩中出歩いていてその時間になったのかも知れないのである。それが健全な中学生のすることだろうか。オレはその点に大きな疑問を覚えるのである。
ドリフト走行でクルマをうまくコントロールすることはオレのような運転の達人でもなかなか困難なことである。うっかり他のクルマにぶつけてしまうと大変だし、何よりもタイヤがすり減るのがもったいないのでそういうテクニックをオレはふだんは封印している。
16歳少年が無免許だったということはおそらくクルマを普通に走らせる技もろくに身に付いていないはずである。そういう16歳のクソガキが、より高度なドリフト走行がうまくできるわけがない。そんなこと、少し見物していたらヘタクソとわかるはずである。それなのに危険な至近距離で見ていたこの少女には大きな落ち度がある。もちろんはねて死なせたことに対して16歳少年は賠償の義務を負うわけだが、その過失割合はある程度減らされるのではないか。そして死亡することになった少女の側の落ち度も改めて問われるのではないだろうか。
少女の親にしてみれば、娘を殺されたということで16歳少年に対する怒りの気持ちでいっぱいだろう。しかし、そんなところにノコノコ出かけていくような娘であったことを思えば、その怒りは正当とは言えないのではないか。HIVウイルスに感染した人とコンドームなしで性行為を行えば感染する可能性があるように、無免許で暴走しているクルマを至近距離で見ていればはねられる危険があるのは常識である。15歳ならその程度の分別は持つべきだ。
このような痛ましい事故を防ぐためには青少年に正しい運転技術とドリフトのテクニックを教えてやらないといけない。どうか大都市近郊に「ドリフト天国」でも設置して、そこで高度な運転技術を有料で教えてやって欲しいのである。
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