2009年06月06日(土) |
電気自動車はクルマ社会を変えるか? |
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三菱自動車がついに市販レベルの電気自動車を登場させた。昨年の原油高の騒ぎや、将来の原油枯渇に備えて従来のガソリン車をHV(ハイブリッド車)やEV(電気自動車))に徐々にシフトしていかなければならないのは時代の必然的な流れだと思っていたが、三菱自動車がとりあえず一番乗りで登場させたのである。毎日新聞の記事を引用しよう。
三菱自:充電1回で160キロ、EV「アイミーブ」発表
三菱自動車は5日、1回の充電で160キロ走れる電気自動車(EV)「i−MiEV(アイミーブ)」を発表した。大人4人乗りで長距離走行も可能な実用性の高いEVの量産は世界で初めて。09年度は2000台を生産、7月下旬から主に法人向けに販売する。発表会で三菱自の益子修社長は「EVは大気汚染や脱石油などに応える究極のエコカー。アイミーブがEV普及を加速させる役割を担いたい」と述べた。
アイミーブは軽自動車「i(アイ)」をベースに大容量のリチウムイオン電池を搭載。電圧100Vの家庭用コンセントなら14時間でフル充電が可能。ガソリンスタンドなどに設置される専用の急速充電器なら約30分で80%まで補給できる。最高速度は130キロで高速道路も走れる。
トヨタ自動車の「プリウス」などハイブリッド車(HV)がエンジンと電気モーターを組み合わせて走るのに対し、EVの動力は電気だけ。走行中、二酸化炭素(CO2)など排ガスを一切出さない。燃費はガソリンに比べて3分の1程度で、割安な深夜電力を使って充電すれば、1キロ当たり1円で走れる計算だ。価格は438万円(税抜き)だが、国の購入補助金を加味すると約320万円となる。HVに続く、本格的なEVの登場はエコカー市場を一段と活性化しそうだ。【大久保渉】
実は富士重工業も「プラグインステラ」というEVを発売するのだが、そっちは航続距離が90キロほどしかないので、現時点では三菱自動車の方が一歩リードしている。しかし、アメリカで2010年に発売されるテスラモーターズのEVは航続距離が480キロで最高速度は時速200キロを超えるそうだからこんなものではまだまだというところである。
原油はいずれ枯渇する。いつまでも我々はガソリン車に乗れるわけではない。そのための準備はどんなに早くスタートしても早すぎるということはない。日本の自動車産業がそのための開発を世界に先駆けて行うことは喜ばしいことである。
オレは記事の中で電気自動車の燃費にかなり興味を持った。「1キロあたり1円で走れる」という部分である。オレの今運転している三菱FTOは1キロあたり12円ほどガソリン代のコストがかかっている。それが1/12になるのだ。確かに現在の車両価格は高価である。ただ、これはまだ量産効果が出ていないことが原因である。年間の生産台数が1万台から5万、10万と増加していけば、バッテリーのコストも下がって車両本体価格もすぐに今の半値以下になるだろう。この三菱のアイミーブが一台150万円くらいで買えるようになるならば、十分にガソリン車のライバルとなるはずだ。
電気自動車(EV)の期待できるもう一つの長所は、充電のために必要な電気を自然エネルギーで供給できる可能性である。石炭や石油といった化石燃料に全く依存しない形で走らせることができるのだ。化石燃料はいずれ枯渇する。あと50年くらいで原油は掘り尽くされるかも知れない。しかし、人類の歴史はあと50年で終わるわけがないし、終わったりしたら大変だ。ガソリンが無くなった時のことを今から考えておかないといけない。そのときに代替となるのが電気自動車(EV)であるとオレは思っているのだ。風力や水力といった環境にやさしい自然エネルギーだけでクルマを走らせることができれば、環境負荷を大きく減らし、地球温暖化を遅らせることが可能になるだろう。
今は三菱FTOという燃費が悪い贅沢なクルマに乗るオレも、次は低燃費のエコカーを買おうかと殊勝にも思っている。オレが買い替える時期にはもっと電気自動車の選択肢も広がっているだろう。日本は世界の自動車産業をリードする国として、世界に先駆けて電気自動車へ移行する流れを作り出してもらいたいのである。
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