2009年05月16日(土) |
もっとも必要なものは何か? |
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先日朝日新聞で読んだ記事の中に、インドではトイレのない家が多いという興味深い内容のものがあった。家にトイレがないとどうするかというと屋外でするわけである。まあインドはなんでもガンジス川に流してしまう国なのでそういう話を聞いてもさほど驚かないのだが、農村部のトイレ普及率が20%などと聞くと驚いてしまう。インドの農村では、テレビの普及率がトイレの普及率を上回っていて、すべての家庭にトイレを設置させることが目標なんだそうだ。清潔好きの日本人からは想像もつかないことだが、みんな外で用を足すのならば女性のみなさんはどうするのだろうかとオレは思ったのである。野外で人に見られていて恥ずかしくないのか。
このようにインドではトイレはさほど重要でないわけだが、何が重要で何がそうでないかなどということは世代によって全く異なるわけである。今、若者のクルマ離れが激しくて若者向けの車が売れないことに自動車メーカーは何の対策もできていないわけだが、若者にとってのクルマの価値が、インドのトイレの価値程度になってしまってるということかも知れないのである。携帯電話の新機種やパソコンの方が若者にとっての優先順位が高いので、結局そっちに資金がいってしまってクルマを買うゼニが残ってないのだろう。
大学の受験勉強に熱心に打ち込んでいる高校生たちはおそらく生活の中にしめる勉強の優先順位がかなり高いはずである。しかし高校生の中には優先順位の上位が男女交際やバイトや大麻という連中もいるわけで、そうした高校生たちはもちろん勉強などあまりしないだろうし、それもまた本人たちの価値観である。
先日の5日間の入院の時にオレはテレビを全く観なかった。ベッドサイドにはテレビが設置してあって、テレビカードというものを購入すればそのテレビが視聴できたわけだが、どうせすぐに退院することがわかっていたのでオレは無駄なものを買わなかったのである。しかし、他の入院患者はみんなテレビを観ていた。ということは他の患者たちにとってはテレビの優先順位が高かったということである。「テレビは観ませんから!」とパソコンだけいじってるオレのようなのは変わり者なのである。しかし、オレにとってはテレビなんかなくても生きていけるが、パソコンは生活必需品なのである。これがないと大変困るのだ。
今の多くの若者にとって、携帯電話というのはおそらくもっとも大切な生活必需品だろう。彼らにとってそれを奪われることは、ライフラインが切断されたような危機であるようだ。携帯電話を家に忘れてきただけで一日中そのことが気になって何も手につかないなんて話を聞く。世界のどの国よりも日本人にとってその傾向は顕著である。だからこそ日本の携帯電話は独自の進化を遂げて、単なる電話ではない重要なツールになったのである。それは手帳であり、テレビであり、辞書であり、飾り立てる道具でもある。おそらくその状況はあと10年は変わらないだろう。
次に生活必需品になるものはいったい何か?それを明らかにすることがどうも次代のビジネスチャンスの発見につながりそうである。しがない個人投資家の一人でもあるオレは、数年前に任天堂DSの大人気を予測していながら、その後の任天堂の株価が数倍になったチャンスにうまく乗れなかったことを今でも後悔しているのである。時代を先読みするということは、ゼニを増やすためにも重要である。日々こうしてくだらないブログを書きながら、オレは時代の先を読もうとして必死なのである。
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