2009年04月28日(火) |
豚インフルエンザは世界を破滅させるか? |
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小松左京の本格SF小説に「復活の日 (ハルキ文庫)」という作品がある。細菌兵器として開発されたウイルスが飛行機事故によって解き放たれ、静かに世界に広がって南極以外の世界中の人類を滅亡させるというストーリーである。確か草刈正雄で映画化されたはずだ。当時の本格SFの終末モノというのはたいてい核戦争で人類が滅びるというパターンだったので、ウイルスに滅ぼされるというのはなんてスケールのちっちゃい話だろうと思った記憶がある。しかし、今思えばはるかに現実味のあるストーリーだったということになる。
豚インフルエンザはオレがこの日記を書いている時点ではメキシコで100名以上の死者を出したということである。現時点では1600名あまりの感染者のうち6%の死亡率なのである。もしも日本で100万人が感染すれば、6万人の死者を出すということになる。致死率はこれからもっと上昇するかも知れない。もしも日本上陸ということになればどんなパニックが発生するのだろうか。
GWにメキシコ旅行を計画していた方もかなりいるはずだ。JTBは早々とツアーの中止を決めた。しかし、仕事の関係でメキシコに行かなければならない出張のサラリーマンも多いわけで、日本とメキシコの間の行き来をいきなり断絶させるわけにもいかない。そうなると誰かが必ずウイルスを持ち帰るはずで、そうなってしまうともう取り返しのつかないことになってしまう。いや、もうすでになってるのかも知れないが。世間には「自分だけは大丈夫」と思っている馬鹿が多い。だから無防備なSEXでHIV感染するヤツは絶えないのである。きっと「GWしか休めないからなあ」とか「今なら円高だぜ」という理由で、ゼニでは取り戻せない命を無くす馬鹿が出そうな気がする。どんな理由があろうと旅行を中止すべきではないのかとオレは思うのである。
一週間後の新聞には「世界の死者1万人超える」という文字が躍ってるのかも知れない。先のことはわからないのだが、簡単に終息するようなものではなさそうである。政府はワクチンの製造をはじめさせるようだが、国民に行き渡るようにするまでかなりの時間を必要とするだろう。それまで日本は果たして持ちこたえられるのか。ワクチン製造開始よりも先にウイルスが日本に上陸してくればもうお陀仏である。なんだかオレは悪い予感がするのだ。
マスク関連でダイワボウやシキボウといった企業の株価が大きく上昇した。どちらも今日は一日中ストップ高に張り付いていた。こういう株を安値の時に仕込んでおれば大金持ちになれたのになあ・・・と思うが、そんなことは全部後の祭りである。安値の時に仕込んだつもりでいても、まだまだ株価はどん底には届いていなかったということもある。昨年から新型インフルエンザ流行の思惑で何度か買われては沈んでいったダイワボウがやっとチャンスを迎えたのである。しばらくは上がり続けるだろう。
当面オレは海外旅行の予定はない。オレが恐れるのは豚インフルエンザの日本上陸だけである。それさえ阻止できれば少なくとも自分の身だけは守れるだろう。流行していない土地に逃げるという海外逃亡旅行の方法もないではない。
オレが心配するのは、この豚インフルエンザが日本に入ってきた時に社会にどんなパニックが起きるかということなのである。街角で咳をしているだけで「こいつ、豚インフルエンザだぞ!」と疑われて、自警団の若者に惨殺されるようなのはごめんである。
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