江草 乗の言いたい放題
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2009年04月15日(水) ゼンショーの一口株主になりましょう!        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

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 日経平均もようやく9000円台に迫り、3月危機を乗り越えた株式市場はようやく光明が見えてきたような気もする。しかし、まだまだ個人投資家の多くは持ち株の含み損を抱え、塩漬け状態から抜け出せないのである。ただ、株式投資というのはとりあえず今使う予定のないお金を寝かせておいて、そこから効率よく利益を生み出す方法だとオレは思っている。塩漬けになってしまった人は上がるまで待つしかないが、これから株式投資に参入しようとしている方にとっては絶好のチャンスだとオレは思っている。今からなら下がっても知れているということである。

 日経平均が1万5000円くらいの時に参戦した方の中には持ち株の資産価値が1/4くらいに目減りしてしまって泣きたくなる人もいるだろう。しかし、今から参戦するなら下がってもせいぜい2割くらいだろう。少なくとも主力株がこれから何分の一にもなるなんてことは起きないとオレは思うのである。もう十分下げているからだ。

 そんな中で投資初心者にお勧めしたい銘柄がある。それは7550 ゼンショーである。牛丼チェーン『すき家』の親会社と言えばわかるだろうか。M&Aでファミレス『ココス』や『サンデーサン』、『なか卯』なども取得している。かつては2000円したこともあるここの株価も低迷して、4月14日の終値は483円である。100株単位で購入可能なので、たったの48300円もあれば株主になれるのだ。中高生がお年玉の貯金で買えてしまうのである。なぜここがお勧めなのか? それはここの優待がめちゃんこお得だからである。食品関係の企業は優待が魅力だが、その中でもとびきりのオススメがこのゼンショーである。

 3月と9月の権利確定時に、株主優待食事券がもらえるのだ。500円券が6枚、合計3000円分である。それが年に2回だから年間6000円分、現在の株価から計算すると実に12.4%という高利回りなのである。配当は年間12円だからこちらはたったの1200円ということであまり期待できない。それでも2.61%だから定期預金なんかよりもはるかにいいのだが。

 この株主優待食事券は、最低単位の100株持っていればもらえるのだが、株数が増えてもそれに比例するわけではない。10倍の1000株持っていても、食事券は4倍になるだけで12000×2回しかもらえない。そういうわけで大株主になることにメリットはない。最低単位の100株で優待を受けるのが一番お得なのである。

 だったら100株ずつ分けて購入すればいいのである。子どもの名義で株主になっておけば、5人家族で100株×5口購入すればいいのだ。そうすると年に1万5000円×2=3万円分の株主優待お食事券がもらえることにになる。そのための購入費用は24万1500円である。たったそれだけの金額を寝かせておくだけで、毎年3万円ずつ優待お食事券がもらえるのはかなりの魅力である。

 この株主優待のいいところは、株主である限りずっともらい続けられるということである。毎年12.4%分の食事券と、2.6%の配当金をもらうと言うことは配当利回りが15%あるのと同じである。

 「オレは牛丼なんか食わない!」という方も、関連会社でもそのお食事券は使えるので全然問題ないのである。 「すき家」「なか卯」「ココス」「ビッグボーイ」「ミルキーウェイ」「ヴィクトリアステーション」「ジョリーパスタ」「フラカッソ」「エルトリート」「久兵衛屋」「ウェンディーズ」「はま寿司」「牛庵」「焼肉倶楽部いちばん」「宝島」「華屋与兵衛」というふうにファミレスから回転寿司、イタリアンまでなんでもありである。

 でも今は時期が悪い。次の優待権利確定までに時間が掛かる・・・などと投資に詳しい方から反論されそうだが、参考までに直近半年間のゼンショー株のチャートを示そう。今年の2月3月という日本株全体が低迷していた時期もゼンショー株はそんなに下がっていない。




 面白い動きになってることがわかるだろう。3月の権利確定に向かって上昇し、3月25日の権利確定日を過ぎると大きく下がっているのだ。つまり、権利確定直前に買えばその後の暴落に必ず巻き込まれてしまうのである。そういう動きをする株の買い時というのはズバリ今である。今のように大きく下げたのが落ち着いて、ゆるやかな上昇に転じた時期というのがねらい目である。

 お食事券は欲しいけど、値下がりで損するのは嫌だ・・・こう考える方はチャートの頂点近くで空売りを入れておい、安くなってから買い戻すことで権利確定後の値下がりリスクを回避しようとする。しかしゼンショー株には3月18日から3月30日まで空売り禁止の規制が入っていたのでその裏技も使えなかった。せっかく権利を取ったのにその後の値下がりで投げ売りして結局マイナスになった方も多かったのである。優待目的で買うのならなおさら、研究して安いところを拾わないとダメだ。それが今の時期なのである。そのまま9月まで持ち続けてまず9月分の権利確定、そして来年3月というふうに長期保有すればいいのだ。

 ゼンショーのライバルは吉野家である。吉野家も外食産業を配下に従えて拡大路線をとってるが、オレに言わせれば吉野家は所詮弱者連合である。「どん」も「びっくりラーメン」もあまり人気のある店ではないので、ゼンショーの敵ではない。アメリカでBSE問題が起きたときに、政治的な圧力で輸入再開を狙った吉野家と、アメリカの現状を視察して輸入禁止を決めたゼンショーを比較した場合、どちらが良心的なのかは言うまでもないだろう。オレが吉野家ではなくてすき家を評価するのはその志の高さゆえである。

 株主優待を比較しても、吉野家の場合は今一株109500円(4月14日の終値)もするので、倍以上の金額がかかるのである。優待券はさすがにライバル同士で同じ年間6000円と並んでいるが、株価の高い吉野家の方が不利である。使える店も吉野家はゼンショーほど多くない。配当利回りも吉野家は1.8%ほどしかない。

ただ、こうして書いてもオレはゼンショー株を全力で買えなどと勧めるつもりは毛頭ない。株式投資にはリスクがあるからだ。ただ、そのリスクは許容範囲かどうかで考えるべきである。家庭の主婦にとって、48300円という投資額が大きいとはオレは思わない。それだけの金額を現物株に換えて寝かしておくことと、定期預金で銀行に入れておくのとは「今は使う予定がない」という意味で同じことである。ところが預金はほとんど増えないが、ゼンショー株は毎年すてきなプレゼントをくれる。どっちが得なのかということである。10年後にゼンショーという会社がつぶれてなくなっていれば、この投資は失敗になるかも知れない。ただ、その場合に失われるのは48300円である。その大部分は何年間かの間にもらったお食事券で取り戻せているはずだ。

 ここまで読んでさっそくゼンショー株を買いたくなった方も、まだ証券取引の口座を開設していなければ買いようがない。そこで口座を開くわけだが、どの会社で開けばよいのか。オレのオススメは松井証券である。ここは10万円以下の取引は手数料がタダなのである。ゼンショー株を100株買っても5万円以下だから手数料は全くかからないのである。手数料が高い証券会社で買うと、たった48300円の買い物なのに手数料は2500円くらいぼったくられるなどという悲劇が起きてしまう。だからとりあえずオレは手数料無料の松井証券を勧めるのだ。この機会にもっと本格的に投資したいという方には、マネックスとSBIという合わせ技を勧める。マネックスで株価を眺めて、実際の取引は手数料の安いSBIでやるというパターンだ。興味があればオレのオススメ証券会社一覧でも見てくれ。

 今、ゼンショー株は出来高に比べて大量の空売り残を抱えている。これはどういうことかというと、ゼンショー株が値下がりすると予想して空売りを入れてしまった方がたくさんいたということである。その方たちは、空売りを入れてから半年以内に自分の売った株を買い戻さないといけない。そのときにどんなに値上がりしていても買い戻さないといけないのだ。株を買った者は財産を無くすが、空売りした者は命を無くすと言われるゆえんである。値上がりによって含み損を抱えた売り方さんたちも、これから半年以内にすべて買い戻さないといけない。こういう状況にある銘柄は値下がりしにくいのである。損失が青天井になるのを嫌って一気に売り方が買い戻せば意外高もあるかも知れない。そのときは目先の利益を取るも良し、そんなものには目もくれずに長期保有を狙うもよしである。

 こんなにゼンショー株はお得なのだが、高級ファミレスが業績をダウンさせる中で、王将やマクドナルドの好調からもわかるように安い店ほど景気の変化に強いのである。そういうわけで今の株価はかなりの上昇余地があるとオレは期待している。日記読者の皆様も、ゼンショーの一口株主になってみませんか?

 ただこの株主優待、将来に会社の業績が悪化したりすれば廃止や縮小という可能性があることも否定できない。トイザらスのように優待を廃止した企業もあり、その場合株価は大きく下げることになる。投資初心者の方のためにそれだけは追記しておきたい。





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