江草 乗の言いたい放題
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2009年03月14日(土) オレは鉄道ファンなんか大嫌いだ!        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

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 オレは夜行列車が好きだ。学生時代のオレの旅には夜行列車がつきものだった。九州に行くときは周遊券を買って、夜行の急行「阿蘇」「くにさき」「雲仙」「西海」などを利用した。寝台料金の必要なブルートレインではなくて、周遊券でそのまま乗れる夜行急行を使っていたのである。豪華で快適なブルートレインは貧乏旅行者のオレにとってあこがれだったのだ。学生時代にたった一度、下関まで特急「彗星」に乗ったことがある。それは下関→京都間の約600キロを自転車(ロードレーサー)で何時間で走りきれるかという耐久ランを試した時に、しっかりと眠るために乗ったときである。それはオレにとってかなりの贅沢だった。

 結局オレは600キロを約23時間で走りきった。長距離の耐久ランを得意としたオレがチャレンジした最長にして最高の記録である。それ以外にオレは諏訪→京都の330キロをサイドバック2個のキャンピング仕様のランドナーで17時間で走ったこともあるし、北海道旅行中に襟裳岬から支笏湖までの200キロを10時間弱で走ったこともある。周遊券を使って夜行列車で移動し、現地では自転車で走り回ることで旅のバリエーションは広がった。そんな貧乏旅行者のオレには高嶺の花だったブルートレインというものに、いつかオレは乗りまくりたいと思っていたのである。

 しかし、オレがその余裕を手に入れた時、ブルートレインはどんどんJRのダイヤから消え去ってしまっていたのである。なぜ消えてしまったのか。客が少なかったからである。その最大の原因は「料金の高さ」にあったとオレは思っている。わざわブルートレインに乗らなくても早起きして新幹線に乗っていく方が安くなるのなら、みんな新幹線に乗るだろう。安さだけを求めるなら夜行の高速バスに乗るだろう。そういうわけで競争相手が増えたのに、JRは料金を大幅値下げすることなく高級感を売り物にガラガラのブルートレインを走らせ続けたのである。もうからない列車を廃止するのは当たり前のことである。長い歴史を持つ最後のブルートレインがダイヤから消えることとなり、東京駅ホームに大勢の鉄道ファンが集まったというニュースを見て、オレはただ一言「あほか!」と思ったのである。そんなセレモニーなんか不要だと。

さよなら「富士・はやぶさ」 東京駅ホームに3千人 2009年3月13日19時4分
 14日のダイヤ改定で廃止される寝台特急「富士・はやぶさ」(東京―大分・熊本、定員320人)の最終列車が13日午後6時すぎ、JR東京駅を出発した。同駅発の最後のブルートレインを見ようと、ホームには約3千人のファンが集まった。青い客車がゆっくり動き出すと、「ありがとう」「さよなら」と歓声が上がり、ホームは拍手に包まれた。
 富士、はやぶさとも昭和30年代から運行を始め、東京と九州を結ぶ寝台特急として高度経済成長期を支えた。ただ、最近は乗車率が4割に落ち込んでいた。東京駅発着のブルトレは消滅し、残るのは「北斗星」(上野―札幌)など4列車のみとなる。
 ホームにいた品川区の田中立夫さん(71)は「経済性優先の社会の中で、ブルートレインに乗るのんびりとした旅は魅力的だった。廃止はもったいない」と話した。


 なぜ廃止されたのか?利用者が減って採算がとれないからである。もしも連日の満席ならば絶対に廃止などしないだろう。ふだんは見向きもしなかったくせに、いざ廃止となるとこうやって集まってくる薄情な鉄道ファンというものがオレは大嫌いだ。そんなに好きならなぜもっと乗ってやらなかったのか。富士ファンクラブでも結成して、会員は年間にかならず5回乗らなければならないとか決めて、会員数をどんどん増やしていけばいつも満席にすることだって可能だったはずだ。そういう努力もしないで「廃止はもったいない」と言う。もしもオレがJRの社長なら「ふだん乗らないくせにこんなときにだけ集まってくるんですよこの連中は。サイテーですね」という暴言を吐いただろう。

 最後のブルートレインを見に来るのではなく、現役で走ってるときになぜ乗りに来なかったのか。見るだけならタダだ。いくら観客がいてもJRは少しももうからない。もしかしたら入場券を買ってくれて120円×人数分の利益は得られるかも知れないが、そんなものは寝台券の売り上げにくらべればわずかである。

 地方のローカル線についてもオレは同じことを思うのである。廃止反対などとほざくヤツに限ってふだんはクルマばかり使っていたりするのだ。全く困った連中である。自分が乗らないことも乗客減少の一因になってるということに気づきもしないで、自分勝手に「廃止するな!」などと主張するのである。そんなに大切ならみんなで乗りまくれ。用がなくてもどんどん乗れ。近隣住民にノルマを課してみんなで乗ることで「こんなに利用されてるので廃止しないでください」と訴えればいいじゃないか。空気を運んでももうからないからこそ廃止されるのである。鉄道が営利事業である以上、採算の取れない路線が廃止されるのはある意味必然である。それが採算を度外視した公益事業だから赤字でも存続させろということならば、地方自治体がゼニを出して維持させるしかないだろう。しかし、誰も乗らない路線を税金で維持することの意味があるのかとオレは思うのだ。鉄道は使ってナンボである。

 ブルートレインもどんどんなくなり、食堂車もなくなった。昔は長距離を走る特急列車には食堂車があった。大阪から青森行きの特急「白鳥」とか、札幌から函館に行く「おおぞら」とかには食堂車が連結されていた。そこで喰うカレーとかスパゲティはオレにとってことのほか贅沢なごちそうだったのである。乗車時間が長いと腹も減る。確かに駅弁を食えばそれでいいのだが、食堂車を使ったあの贅沢をオレは忘れられないのである。あんな旅をもう一度したいと思ってももうできないのである。そういえば昔、新幹線にもビュフェという軽食を提供する車両が連結されていたが、ああいうものはもう復活しないのだろうか。ゆっくりと食事を楽しみながら旅をするなんてことを今の時代は求めていないのかも知れないが。


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