2009年03月09日(月) |
高速道路が1000円になると・・・・ |
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地方の高速道路が週末1000円で乗り放題になるとどうなるのか。職場ではうどん好きの同僚が「1000円で香川に行ける!」と喜んでいた。本四架橋の料金がどうなるのかとか細かいことはまだ確認していないのだが、そうしたドライブは一気に増えるだろう。そしてせっかく高速代が下がったのにガソリン代がかかるのは馬鹿馬鹿しいということで低燃費のクルマがさらに売れるのかも知れない。また国内旅行という内需が生まれることによって景気にも影響するだろう。しかし、どの程度の混雑が発生することになり、どんな混乱が生じるのか。それはまだやってみないとわからないのである。ただ、料金が割引になるのは週末に出るかはいるかした場合であり、日付が変わる瞬間の前後で時間待ちのクルマが大量にどこかに滞留するという事態が発生するのは間違いない。その混乱は確実に起きるはずだ。金額が大きいだけに割引を利用しようとするクルマは莫大な数になるだろう。もしかしたら3月28日、日本中の高速道路が一斉にクルマで埋まるかも知れないのである。
もしかしたらとてつもない観光需要を喚起し、自動車かがガンガン売れ、日本中の温泉地が客で賑わい、地方の振興にも役立ち、内需が急激に拡大し・・・などというバラ色の施策効果を麻生首相は考えてるのだろうか?オレはそんなことは期待通りにはならないと思うのだが。
しかしこの割引、降りたらまた1000円払わないといけない。途中下車ができないのだ。そうなるとオレが想像するのは、SAにクルマを置いたままで外に出られる方法はないのかということだが、考えたら周回して帰れるようになってる場所はそれほど多くないわけで、帰るためには一度は高速道路から降りることになる。そうすると往復で2000円は最低限使うことになるわけだ。
この割引制度を利用すれば青森から鹿児島まで2500円で行けるという。途中に大阪周辺で大都市近郊区間を必ず通過しないといけないためにそこで1500円は掛かってしまうが、それ以外は1000円でOKなのだという。そのためにわざわざ青森から鹿児島まで走ることもないだろうが、それにしてもこんな割引制度の導入は「じゃんじゃんクルマを使ってCO2を排出してくれということであり、地球温暖化を促進することは間違いない。
民主党はさらにインパクトのある「高速無料化」で来るみたいだが、とりあえずそんなことをしたらどんな混乱が起きるかという実験を見てから公約にした方がいいだろう。オレはどうもこの割引は失敗しそうな気がしてならないのである。その時になってどんな混乱が起きるだろうかと、それだけが心配なのである。
もっともオレがふだん高速道路を利用するのは割引とは無縁なところである。そこではたいした混乱も起きないだろうと安心しているのだが、実際に混雑が引き起こされるところではどうなるのか。そして週末に高速道路が渋滞で完全マヒしだした時に、週末も客を定時に運ばないといけない高速バスなどはどう対処するのかということである。そんなもろもろの問題を抱えたまま、全く検証できないままに見切り発車するのだ。せめて日本のどこかで一度割引を実施してみてその影響を検証してからでもよかったと思うのだが、もはやその余裕もないのである。
もしもオレが大学生の時にこんな割引が実施されたら、喜んでクルマで旅行に出かけただろう。若者がクルマに魅力を感じなくなり、景気が悪いからとクルマを手放す人が増えている昨今、その流れを変えようとしてこうした政策が導入されるならそれもまた面白いのかも知れないが、とりあえずどんな混乱が起きるのか、オレは一人の野次馬として注目しているのである。
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