2009年02月25日(水) |
オレは阿久根市長・竹原信一さんを応援するぜ |
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オレは1月23日の日記で阿久根市長の竹原信一さんのことを取り上げた。彼がまたまた思い切ったことをやったのである。なんと阿久根市の全職員の年収を名前を伏せて公開したのである。もっとも内容があまりに詳細なので個人を特定できる可能性もある。それを見てオレは驚いたのだ。地方公務員の給与水準はなかなかのものなんだと。
全職員年収を市HPに公開 阿久根市長、独断で1円単位 2009年2月24日23時15分
鹿児島県阿久根市の竹原信一市長が、市のホームページ(HP)に市職員の年収の詳細と退職金の額を1円単位まで公開した。個人名は伏せているが、年収は消防を除く全職員分を一覧表にして載せた。竹原市長は「税金の使い道を公開するのは当然」と話しているが、事前に了解を得ることなく公表されたことに驚く声が職員から上がっている。
竹原市長は昨年8月に初当選。自身のブログ(インターネット上の日記)で辞めさせたい市議の投票を呼びかけるなどして、今月6日に市議会から不信任決議を受け、10日に市議会を解散。出直し市議選は3月22日に投開票される。定数16に対し、26人前後が立候補を検討。うち市長に批判的なのは前職9人を含む15人前後で、再度、不信任決議を通すため、11以上の議席獲得を目指している。
市総務課によると、これまでも市HPに職員数や平均年齢、給与の平均額などを国や類似自治体の平均と比べる形で掲載していた。不信任決議後の今月中旬、竹原市長からの指示でこれに加えて、消防を除く全職員の07年度の給与を、扶養、管理職、時間外、児童、期末など14種類の手当の明細を含め1円単位で掲載した。総額が高い順に医師(2586万34円)、市長(1015万6800円)、職員(909万1695円)などと一覧表で掲載した。退職金は06〜08年度分の金額を載せた。
竹原市長は24日、「市民から職員の給与などについて、もっとよく知りたいという要望が多かったので、よりわかりやすい形で公開した」と話した。その後、同日夕までに手当の明細を「諸手当」と一括するなど公表形式を変えた。自身の23日付のブログでは「経営という観点から市役所人件費の状態を見れば滅茶苦茶(めちゃくちゃ)だ。職責や能力と給料の関係もデタラメとしか言いようがない」と記している。
ある市職員は「びっくりした。他の自治体に比べても高い方ではない。出直し市議選に対する選挙戦略ではないか」と話した。総務省給与能率推進室は「個人単位の公開は聞いたことがない。住民の理解を得るよう情報公開は必要だが、一般論として個人が特定されないよう配慮も必要」としている。
鹿児島県阿久根市といえば田舎である。田舎と言うことは物価が安いということである。特に地価は大都市とは比べものにならない。家を買うということがサラリーマンにとっての大きな出費であることを考えれば、それが少なくて済む田舎では都会ほどの収入は必要ないということになる。ところがその田舎である阿久根で、職員の給与は都会の自治体とたいして変わらないのだ。それだけでもびっくりである。この 平成19年度給与明細を見ると高給ぶりは明らかである。大阪府はきっとこれよりも安いはずだ。
しかしもっと驚いたのは退職手当の金額だ。平成18年度の退職手当一覧を見ると、なんと勧奨退職の割り増しが73%、つまり通常の1.73倍の退職手当を支給されてる職員が居るのである。勤続28年で退職した50歳の職員が3435万円だ。勤続32年の52歳は3700万円だ。こんなにもらえるのは果たして社会通念上妥当なのか。そして勧奨退職のこの法外な割増率はなんなんだ。自己都合でたった9ヶ月で辞めた職員の退職金が29万もある。28人分の退職手当の合計が8億円以上だ。税収が20億しかない財政規模の阿久根市で、その1/3のゼニが退職金に消えてるのである。こんなゼニの使い方をしていて阿久根市は大丈夫なのか。こうやって市のゼニを根こそぎ職員が持ち去ってしまえば、後には借金しか残らないじゃないか。この退職者たちはそれだけ市に貢献してるのか。
このお手盛りの割り増し退職金制度などは市議会で可決されて成立したという。その市議会には市職員OBが自分たちの利益を守るために送り込まれてるのである。市の職員と市会議員が結託して税金を私物化してフトコロに入れてるのと同じじゃないか。こうした市民に対する背任行為が、議会という民主的な手続きを経てなし崩しに決められていくのである。阿久根市民にとってはまことに腹立たしいことだろう。
神戸市民の過半数が反対したのに、議会は圧倒的多数が賛成して神戸空港が建設されたように、静岡県民の多数が反対したのに静岡空港が建設されたように、大衆の声をちっとも反映しないクソ議会がどうして日本には多いのだろうか。どうしてクソ議員どもははびこるのだろうか。こういうゴミ虫どもをどうやって排除すればいいのだろうか。
市民のために役立てないといけない貴重なゼニが、ほとんど市職員の報酬で消えてしまうこのでたらめな実態に対して、竹原市長が立ち上がったことをオレは応援したい。こんな状況はおそらく日本中の自治体で起きてるのだろう。借金をどんどん増やして将来に先送りして、自分たちは高給を取り、さっさと退職金をぶんどってやめていく。
こういうことを書くと必ず「日本よりも公務員の人口比が多い国はいくらでもある」「決してこの給与水準は高いとは言えない」という反論がきそうである。基本的に公務員の連中は財政のバランスのことなど何も考えていないのである。どんなに貧乏な自治体でも自分の給料を第一に考える。だから夕張のようなことが起きるのだ。彼らにはそれを自分たちで正す能力は全くない。オレの日記に付属する掲示板にときどき書き込んでる国家公務員の方のご意見を拝聴していつもそう思う。「人件費にはこれだけしか使えない」という総額を設定して、それに見合った定員や給与水準にするという発想は全くない。だから行政改革は進まないのである。
我々国民はなんのために納税するのか。公務員の生活を支えるためではない。よりよい社会の実現のために負担しているのだ。税収のほとんどが人件費に消えるなんて自治体はそもそも間違いである。人口に対して公務員の数が多すぎ、しかも優遇されすぎてるからこんなことが起きるのである。
大阪府の橋下知事が就任時に府の職員に向かって「あなたがたは破産会社の社員です」と訓示したという。そしてリストラを断行して財政を建て直そうと必死になっている。前任者は大阪の借金を増やしただけで結局何もしなかった。オレの勤務している学園みたいにまじめに教育に取り組んでるところまで私学助成を減らされたことに対しては怒ってるのだが、大阪府を建て直そうと必死になってることは大いに評価したい。そして、今回の阿久根市長の暴挙も、その根底にあるのは「市民にとっての利益」を追求する姿勢である。
阿久根市議会は竹原市長を不信任決議し、市長は議会を解散したのでこの3月に選挙がある。そこで竹原市長を応援する議員が過半数を確保すれば市政は劇的に変わるだろう。市民から税金という名の年貢を取り立て、それで贅沢三昧することを是としてきた市の職員たちは必死で反市長派の議員を当選させようとするだろう。オレはその選挙戦を注目している。もしもオレが教師ではなくて悠々自適の身やフリーターやニートであったならば、すぐにでも住所を阿久根市に移して竹原市長の志に賛同して、日当制の市会議員になって協力しただろう。
それにしても阿久根のような田舎で、こうして退職金の金額が公開されたならきっとそのゼニを巡って骨肉の争いが起きそうである。親族同士でそのゼニを奪い合って刃傷沙汰になったりして。 「おまえそんなにもらっていたのか!」などと今頃ケンカになってるのだろう。
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