2009年02月24日(火) |
プロレスよ、さようなら |
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子どもの頃、金曜日の夜はいつもテレビでプロレスを見ていた。母がプロレス好きでよく見ていたのである。ジャイアント馬場、アントニオ猪木といった二大看板以外にも、大木金太郎、吉村道明、山本小鉄、星野勘太郎といったレスラーたちが活躍していた。馬場の16文キック、大木金太郎の頭突きなどの必殺技もなつかしい。小学生の頃のオレはいつも胸をワクワクさせながらそれを見ていたし、学校ではそのプロレス技の掛け合いが流行っていた。デストロイヤーの4の字固めとか、猪木のコブラツイストとか見よう見まねでやってみたのである。
外人レスラーはみんな凶悪だった。反則はするし凶器を使う。馬場や猪木がその攻撃に耐えながら最後に鮮やかに逆転してフォール勝ちを決めるというシナリオ通りの流れ(それをもしかしたら八百長と呼ぶのかも知れないが)を、はらはらしながら楽しんだのである。中でもきわめて凶悪だったのがタイガー・ジェット・シンだった。オレはそのときにインド人が大嫌いになったのである。
その長い歴史を持つ日本テレビのプロレス放送がついに地上波から消えることになった。毎日新聞の記事を引用しよう。
プロレス放送:日テレ、3月末で打ち切り 55年間で幕
日本テレビの久保伸太郎社長は、55年間続けてきた地上波でのプロレス放送を3月末で打ち切ると23日、発表した。
放送は日テレが開局した翌年の1954年2月にスタート。63年にはデストロイヤー対力道山戦が64%(ビデオリサーチ調べ)の視聴率を記録するなど、テレビの普及に大きな役割を果たした。しかし視聴者のニーズの多様化などで次第に人気が低迷。90年春には放送時間が深夜に移行し、最近は視聴率が2%前後まで低迷していた。今後、プロレスは日テレ系の有料CS放送「日テレG+(ジータス)」で放送する。
なぜプロレスは視聴率がとれなくなったのだろうか。総合格闘技が乱立して、視聴者の好みが分散したからだろうか。そうではないと思う。力道山という国民的スターがいたからこそ日本のプロレスは人気が出たのである。そうした客が呼べるスター選手が不在だから今の状況になっただけのことである。
もちろん同じ格闘技として相撲も人気がなくなったという点では共通する。しかし、相撲の場合は朝青龍という悪のヒーローが登場したことで人気が復活した。朝青龍が休場していた場所と、復帰して優勝した先日の初場所とを比較した場合、報道のされ方からして違っていたじゃないか。プロレスにそういう可能性はないのだろうか。
子どもの頃、今の家ではなくてまだ両親と長屋に住んでいた頃、あまり映りの良くないテレビで必死でプロレスを見ていたのを思い出す。ボボ・ブラジルとか、ブッチャーとか、アンドレ・ザ・ジャイアントとかをなつかしく思い出す。放送時間内に終わらずにその結末が知りたくていらいらしたものである。頭突きの得意なボボ・ブラジルと大木金太郎の石頭同士が激突した頭突き合戦もなつかしい。プロレス中継が始まる前のあの音楽を今でも覚えているぜ。そんな懐かしい日々があったことをオレは忘れないぜ。
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