2009年02月15日(日) |
29年間死者の年金を受け取り続けた連中 |
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年金を受け取ってる家族が死亡した場合、死亡届を市役所に出せば自動的に社会保険庁にもその通知は届くのだろうか。何もしなかったらそのまま年金は振り込まれ続けるのだろうか。確かに現況届けというのはハガキ一枚であり、こんなものはいくらでも家族が偽装できる。電話連絡や面接などはないわけで、それを逆手に取ったのか死者の年金を受給し続けるという事件が増えている。中には親の年金で生活している中年ニートもいるわけで、そういう連中にとってはこの貴重な収入を守るためになんでもするのである。しかし、いくらなんでも年齢が100歳を超えてくると「本当に生きてるのか」ということになる。もうそうなると隠すことはできない。バレない程度に止めておくべきだったのか。80歳で死んだものを109歳までまだ生きてることにしていたのはかなり無理しすぎだ。
産経新聞の記事を引用しよう。
「祖母生存」装い、年金29年間不正受給 詐欺容疑で夫婦逮捕 2009.2.14 23:47
沖縄県警うるま署は14日、死亡した祖母が生きているように装い、老齢福祉年金計約68万円を不正に受け取ったとして、詐欺の疑いで、うるま市赤道、無職、伊佐重盛(70)と、豊見城市真玉橋に住む妻、時子(57)の両容疑者を逮捕した。
うるま署によると、2人は重盛容疑者の祖母が昭和50年に死亡後、29年間にわたり不正受給していたといい、総額は計約950万円に上る。「趣味の軽飛行機の購入代などに使った」と供述しているという。
調べでは、両容疑者は共謀し、80歳で死亡した祖母の死亡届を出さず、年金受給に必要な書類を偽装して沖縄社会保険事務局に提出。平成14年11月〜16年4月にかけ5回にわたり、祖母の老齢福祉年金計約68万円を受け取った疑いが持たれている。
同署によると、この祖母の戸籍上年齢が100歳を超えたため、17年の敬老祝い金の支給にあわせ、マスコミから取材依頼があったことなどから「死亡」が発覚。旧具志川市(現・うるま市)から相談を受けて捜査していた。
うるま署は詐欺の時効にかからない14年以降の容疑で逮捕した。
詐欺罪ということだが、こういう場合は財産を没収してその返還をさせるべきだと思うのである。返還すべき財産がなかったら高齢であっても刑務所にぶち込むべきだし、夫婦の共犯ならば夫婦ともどもぶち込むべきだ。もっともこういう手合いに限って「自分は知らなかった」「脅されて協力した」などと言い訳して、従犯を主張するのだなあという気がするのである。
しかも夫婦なのに住所が違う。これはもしかしたら何らかの他の詐欺や不正受給もやってるのかも知れない。偽装別居によって生活保護を受け取るとかである。卑怯な連中はどこまでも卑怯だからなあ。
このような事件はこれからどんどん増えるだろうし、今この時点で不正受給している人たちが無数に存在するはずなのである。たとえば死者を「蒸発」したことにして、死体を完全に隠してしまっておいて、一緒に暮らしてるかのように装えばどうか。そしてこの例のように109歳まで引っ張らずに適当に95歳くらいで年金受給を終えておくのである。その場合「徘徊していていなくなりました」と称して失踪者扱いでその場を切り抜け、死体さえ見つからなかったら完全犯罪が成立するのだ。そんなふうにしているヤツも日本のどこかにきっと居るはずだとオレは思うのである。
老齢福祉年金ならば金額はたいしたことないが、厚生年金なら月に20万くらい出る場合もあるだろう。そうした収入を失いたくないという卑怯な連中がいてもおかしくない。高齢者の多い島根県などは県民所得の1割近い金額が年金などの給付金だという。
今回の事件の場合、時効に掛かった部分は返還させられないのだろうか。29年間であある。総額950万円に対して、たった68万円の詐欺容疑というのがそれがルールであるとはいえなんとも納得がいかない。950万円に利子まで付けて返せば執行猶予くらいつけてやってもいいような気もするのである。支給する方の時効がなくなったのだから、返還する方も時効なしだよなとオレは思うのである。
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