2009年02月14日(土) |
主食はバナナ、住まいはネットカフェ |
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バナナを主食にしていた男がいた。その男はネットカフェで53日も暮らしていたのである。この男は無賃だったので逮捕されたが、じゃあ代金さえ払えばネットカフェでずっと暮らせるのだろうか。オレはそんなことをふと思ったのである。ネットカフェで居続けて、株やFXで利益を出し続けて生活するなんて人がこの日本のどこかにいそうな気がして・・・
読売新聞の記事を引用しよう。
朝のバナナで食いつなぎ、ネットカフェ53日無銭宿泊男を逮捕
富山県高岡市内のインターネットカフェに53日間滞在し、代金を支払わなかったとして、高岡署は12日、住所不定、無職中村正男容疑者(35)を詐欺の疑いで現行犯逮捕した。
発表によると、中村容疑者は昨年12月22日から今月12日午前9時半頃までの53日間、高岡市内のインターネットカフェで宿泊を続け、代金15万6300円を支払わなかった疑い。
中村容疑者は数回外出した以外、ほとんど店内にいて、食事は店が毎朝実施していたバナナ食べ放題とフリードリンクだけで済ませていた。
中村容疑者は「直前まで砺波市内の人材派遣会社に勤めて、社宅にいたが、働くのが嫌になり、仕事を辞めた」などと話している。
中村容疑者は、4時間パックで800円を支払い入店したが、滞在が長期間になったため、店員が社長に相談し、社長が精算するよう求めたところ、所持金がほとんどないことが分かった。店は24時間経過した際、精算するよう看板に記しているが、客からの申し出があった場合のみだった。(2009年2月13日01時54分 読売新聞)
このネットカフェの「バナナ食べ放題」のサービスは特別なモノだろうか?それともネットカフェにはよくあるサービスなんだろうか。バナナが好きなオレは「うっひゃ〜」と嬉しくなるのである。そういうお店が近所にあれば絶対に行きたくなるだろう。
そして、精算しないままにこんな長いこと居続けできる店にもまた驚きである。その間この男が外出したこともあるということは、そのまま逃亡される可能性もあったわけで、しかも毎朝バナナは食いまくられてるのである。なんて太っ腹で気前のいい店なのかとオレは驚くのである。大阪と違って高岡のような田舎ではそういうことが普通なのだろうかと思ってしまうのだ。
働くのが嫌になって仕事を辞めたこの男、ネットカフェで無銭飲食ということで逮捕されたわけだが、このような微罪ならどうせ執行猶予が付くだろう。いちおう逮捕されたということで一文無しのこの男には当面のねぐらと食事が保証されたのである。捕まることを狙っていたような気がしてならないのである。もしも刑務所に入ることができればまたそこでも食事とねぐらが保証される。そうやって考えると、日本というのはなんと恵まれた国なんだろうかとオレは思うのだ。本人に全く働く気がなくても、なにもしなくてもちゃんと国家がその生活を守ってくれるのである。
借金を苦にして自殺する人が居る。将来をはかなんで一家心中する家族がある。その一方で、無一文でもバナナ食べ放題で一ヶ月以上を安楽に過ごす野郎もいる。元気でぴんぴんした肉体を持っていても「派遣を切られました!」という理由で生活保護を受けることができる若い男性がいる。つい先日もテレビに「マツダ」を解雇されて生活保護を受けているという26歳の男性が映っていた。
昔は「ビンボー」というのは恥ずかしいことだった。人は必死で自分がビンボーであることを隠そうとした。ビンボーから脱出するために必死で働いた。そしてかなりの人が安定した収入を手に入れ、が少なくとも「ビンボー」ではなくなっていった。今は「貧困」と称して人は開き直る。自分が貧困なのは社会が悪いからだという。そしてこんな貧困を作り出した元凶だと言って政治を批判する。
「貧困」なのはあんたのさもしい心なんだとオレは言いたい。自分は貧困だから施しを受けるのは当然、ゼニをもらえるのは当然と思ってるその精神こそが貧困なのだとオレは言いたいのだ。なぜあなたは貧困になったのか。どうしてそうなったのか、振り返って考えられないのかと。どんな仕事でもなりふり構わずしようという選択がなぜできなかったのかと。
まっとうに学校を出て、まっとうに職業探しをすれば、この世にはいくらでも働く場所はある。人手不足で困っている業界はいくらでもある。高収入の仕事に就きたかったら人一倍努力しないといけないけど、ちゃんとその努力に見合った収入は保証されるようになっている。ところがそんなお約束もわからずに、なにも努力しないで高収入で楽な仕事に就けると思ってる甘えたヤツらが多すぎる。そういう仕事に就けないからと文句を垂れていつまでも働かずにニートになり親の年金に寄生し、親が死んでも死体を隠して年金をもらい続けるクソみたいな連中もいる。
大学生の頃、オレはいろんなアルバイトをした。園芸店の運転手をしたり、喫茶店のウェイターをしたり、葵祭でコスプレをしたり、引っ越しセンターで荷物運びをしたりした。昼も夜も働いて月収30万くらい稼いでいたこともあった。教員になってもらった時の公務員の初任給が手取り13万だったから急にビンボーになった気がしたものである。もちろん安定した職業を手に入れたのだから文句は言えないのだが。
オレはこれまでずっと働いてきたし、これからもとりあえず定年までは働き続けるだろう。オレには老いた両親が居て妻や息子が居る。オレが働き続けることで家族の生活を支えることができる。それをオレは当たり前だと思っている。人はそうして生きるものだと、朝から晩までずっと働いていた両親を見て育ったオレは思ってきた。そういう価値観はもう時代遅れなのだろうか。「なんにもしたくない」という若者がどんどん増えていけば、日本はこれからどうなっていくのだろうかとオレは心配になるのである。
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