2009年02月06日(金) |
エコカーの本命はどっちだ? |
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トヨタ・プリウスはアメリカで高収入のはずの映画俳優などに好まれたという。エコカーに乗ることは、高級車に乗ることと同じく一つのステイタスであるということで、「安っぽいクルマ」というイメージを払拭できたからである。そのプリウスよりもはるかに安い価格のハイブリッドカーをホンダが投入することになった。さて、ユーザーはどっちを選択することになるのだろうか。価格では圧倒的にホンダ・インサイトの方が有利である。44万円の価格差はかなりでかい。ガソリン代でその差額を埋めるためには10年以上かかってしまう。
仮に年間2万キロ走るドライバーの場合、燃費がリッターあたり10キロなら年間のガソリン代は2000L×100円(今ならレギュラー100円くらいか)で20万円、これがリッターあたり20キロ走れるインサイトやプリウスなら10万円で済むから年間に10万の経費節減となる。しかし、プリウスとインサイトなら実用燃費にそんなに差があるとは思えない。せいぜいリッターあたり1キロか2キロの差、年間のガソリン代にしてせいぜい2〜3万しかないと思うのだ。通常のガソリン車からの乗り換えならハイブリッドカーの経費節減効果は大きいが、ハイブリッドカー同士で比較するならば差はほとんど出ず、初期購入費用の差を取り戻すことはほぼ不可能である。
ハイブリッド車も価格競争へ、ホンダがトヨタより安い新型
ホンダは5日、ハイブリッド専用車「インサイト」を発表した。
価格は189万円からと、トヨタ自動車のハイブリッド車「プリウス」の最も安いタイプより約44万円低い水準に抑えた。世界各地で新車販売が低迷する中、手頃な価格のエコカーが注目を集めそうだ。
排気量1・3リットルで、5人乗り。燃費は、通常走行に近い10・15モードでガソリン1リットルあたり30キロ・メートルを達成した。福井威夫社長は「新しい時代の象徴的なモデル。ホンダをけん引する車として育てたい」と期待を込めた。
6日から国内で発売し、春からは欧州や北米でも売り出す。国内の販売目標は月間5000台で、日米欧の主要3市場で年間計20万台の販売を目指す。(2009年2月5日23時26分 読売新聞)
しかし、このインサイトに対抗するトヨタの戦略にはオレはあきれてしまったのである。なんと、5月に予定されたモデルチェンジの後も、旧型モデルをかなり値下げして併売するということなのだ。そうやって価格差を埋めるのである。だったら値引きだけして旧モデルをそのまま売ればいいじゃないかとオレは思ったのである。どうしてそんな無駄なモデルチェンジをするのか。そのための経費が全くむだじゃないかと。意味のないモデルチェンジに開発費を掛けられそれを負担させられるよりも、形はそのままで安く買える方がユーザーは嬉しいに決まっている。
オレは自分の年齢を考えて、今乗ってる三菱FTOの次に乗るクルマは低燃費のハイブリッドカーを候補に考えていた。プリウスしかその選択肢はなかったわけだが、今回のインサイト発売によって選択肢は増えたことになる。しかも価格が安くて5ナンバーのサイズであるという点もオレには嬉しい。かねてから「今のクルマは不必要に大きすぎる」という持論を展開してきた自分にとって、5ナンバーサイズのクルマであるだけで大きな選択理由となる。今運転してるFTOの車幅である1730ミリというのもオレにとっては広すぎるのだ。だから5ナンバーサイズのインサイトに対しては無条件に好感を覚えるのである。クルマは小さいことにも価値がある。そんなわかりきったことをきちっと実践してくれることに。そして「幅が広い=高級車」と考える馬鹿どもの価値観に負けなかったことをオレは評価したい。
景気が悪くてクルマが売れなくなった今の世相の中、このインサイトが大ヒット商品となってホンダを救うなんてことになったら面白いのである。年間20万台の計画となってるが、これが年間100万台売れるくらいになればかなりホンダの経営に寄与するだろう。そうやって日本の自動車産業が復活するのをオレは期待してしまうのだ。
ガソリン価格は暴落し、ハイブリッドカーにとっての追い風の一つはなくなった。レギュラーガソリンが100円以下で買えるような状況ではエコカーであってもなくてもその差はさほど大きくない。しかし、いつまでもガソリンがこの安値水準を維持し続けることはないとオレは思うのである。また原油相場が上昇して・・・という動きがこれからまたきっと起きると思うのだ。だったら燃費のいいクルマに乗っておいた方がいい。
買う買わないに関係なく、新しいインサイトはどんな雰囲気なのか見に行きたいとオレは思ったのである。いくら写真で見ても実際に見てみないとわからないことが多いからである。そして、ホンダは自動車業界の合従連衡に巻き込まれずにトヨタ一社が君臨する状況を打ち破って、常に孤高の存在でいて欲しいとオレは思うのだ。
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