2009年01月06日(火) |
日本一弱気なコンビニ強盗 |
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コンビニ強盗がやってきたら、できるだけ穏便に帰ってもらえるようにすぐに少額の現金を渡して退去してもらうようにコンビニ店員のマニュアルに書かれてるとオレは思っていたのだが、どうも大阪の一部のコンビニは違うようである。 「金を出せ!」と言う強盗に対して「無理です!」と応えるコンビニがあるらしい。もしも逆ギレされたらどうするんだろうか。産経新聞のWEBサイトの記事を引用しよう。
押しの弱い強盗犯 店員に断られ続け、自転車で逃走 2009.1.5 21:20
このニュースのトピックス:強盗事件
5日午後4時45分ごろ、堺市西区鳳西町のコンビニ「サンクス堺鳳西町店」で、男がレジの女性店員(39)にナイフのような刃物を突きつけ、「金を出せ」と脅した。店員が「無理です」と断ってレジを閉めて事務所に避難すると、男は何も取らずに自転車で逃走した。
約10分後、現場から南に約600メートル離れたコンビニ「ローソン堺鳳西町店」でも、刃物を持った男がレジの女性店員(20)を脅して現金を要求したが、店員が断ると自転車で逃げた。けが人はなかった。
西堺署は強盗未遂容疑で捜査。男はいずれも年齢50〜60歳くらい、黒っぽいジャンパーに白っぽいズボン、つばが白っぽい帽子を着用していた。服装が酷似していることなどから、同署は同一犯とみて調べている。
どちらも店員が断ると、男は何も取らずに逃げているのである。そして、一度失敗したらあきらめたらいいのに、なんと10分後にすぐ近くのコンビニで同様の犯行を行ってるのだ。そこでオレが疑問に思うのは、どうして一件目の犯行直後に緊急配備した警官が現場周辺に急行しなかったかということなのである。何も取れずに逃げた犯人がゼニに困ってるならばすぐに別のコンビニを襲うはずだ。一件目のコンビニの店員がすぐに通報しなかったのか。あるいは通報があってもすぐに警官がやってこなかったのか。直後の犯行なのになぜ捕まえられなかったのか。不思議で仕方がないのだ。
警察とは市民の安全のために奉仕する存在のはずである。ところが連中は意味もない交通取り締まり(俗に言うねずみ取り)をしたり、経団連の御手洗富士夫会長の家の回りを24時間警備したりしている。市民の安全のために存在するのではなく、一部の金持ちのために存在し、暇な時間に反則金稼ぎをしてる迷惑な組織なのである。こんな警察に存在意義があるのかとオレはつくづく腹が立っているのだ。
景気が悪くなると犯罪が増えるという。その犯罪もわずかなゼニのために他人の命を奪うような陰惨なものが増える。たった数万のゼニのためにタクシー強盗をする連中がいる。そこで奪える金額はその日の売り上げのせいぜい5、6万だ。そんなわずかな金額のために殺されるのがどれだけばかばかしいことか。そして、そんなわずかなゼニと引き替えに簡単に命を奪ってしまう行為をしてしまう連中の愚かさを思うのだ。しかし、そんな貧困な社会を作り出したのは誰だ。本当に貧しい人間の自己責任だけなのか。
2011年からは消費税が値上がりするという。その一方で法人税が大幅減税になるという。庶民からむしり取って、そのゼニを大企業のために使う。これがこの国のあり方なのである。そんな政権を我々は選んでいるのである。法人税を高くしたら企業が日本から逃げるという考えがあるが、そんなことはない。法人税を払いたくない企業はその分を設備投資に回したり研究開発費を増やしたりするだけで、結果的に景気が良くなるのである。そんな経済の仕組みもわかっていない馬鹿が、税金をできるだけ払いたくない経団連の会長の口車に乗せられて法人税減税と消費税アップをセットにして行おうとしている。
この冬、派遣を切られて行き場のなくなった人たちは日本中でどれだけいるのだろうか。トヨタのカンバン方式とは、部品をジャストオンタイムで納入させるだけではなく、人間までも部品の一つとして必要な時だけ使うという仕組みだったのだろうか。人格を無視して単なる部品のように扱われた人々の怒りの声はどうやって政治家に届ければいいのか。
学生紛争の吹き荒れる中、東大の入試が流れたことがあった。安田講堂には次のような落書きがあったという。
「人間が人間であることを主張する」
オレは、日本一弱気なコンビニ強盗さんが、「無理です」と言われて奪うのをあきらめた、その人間性の部分に一縷の救いを感じる。彼が更正して真人間となって働くようになることを願っている。
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