2008年07月19日(土) |
マンションが売れなくて倒産です! |
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そんなことはオレがここでかなり前から予言していたことなんだが、マンションが売れなくなってきたのである。そしてマンションを分譲販売する不動産デベロッパーも経営が苦しくなってきたのである。手持ちの物件が売れなくてゼニが入ってこないので、運転資金がなくなってしまうのだ。銀行からの融資を受けられなくなれば即座に倒産である。6月には暴力団に地上げを依頼していたスルガコーポレーションが破綻した。次はどこかということが投資家の間では話題になっていたのである。
次に倒産したのはゼファーだった。産経新聞のWEBサイトから記事を引用しよう。
ゼファーが民事再生手続き 負債総額949億円
2008.7.18 23:32
東証一部上場の不動産会社ゼファーは18日、東京地裁に民事再生手続き開始を申し立て、受理されたと発表した。負債総額は949億円。米サブプライム住宅ローン問題などの影響で金融機関が不動産業向けの融資姿勢を厳しくしていることから、資金繰りに行き詰まった。
不動産業界では同日、ジャスダック上場のキョーエイ産業(広島市)も民事再生の適用を申請するなど経営環境が厳しくなっている。帝国データバンクによると、今年の上場不動産会社の経営破綻(はたん)は、両社を含めて4件となる。
ゼファーは平成6年設立の新興不動産デベロッパー。近年の不動産再開発ブームで、19年3月期には117億円の連結経常利益を上げるなど、業績を伸ばしてきた。だが、今年5月に子会社でマンション分譲を手がける「近藤産業」(大阪市)が自己破産したことをきっかけに、資金繰りが急速に悪化した。
スルガコーポレーションが倒産した直接の原因は、暴力団と関係のある企業に対する融資を行わないという銀行側の方針で融資が打ち切られ、存続できなくなったからである。マンションを販売する際、用地買収や建設、モデルルーム、広告などにかかった経費は先に払わないといけないが、収入はマンションが売れないと入ってこない。人気のあった頃は次々と新しいマンションを分譲するからうまくゼニが回転していたのである。しかし、ひとたび売れ行きが落ち込んだとき、その回転はたちまち破綻する。もともとが自転車操業なのである。売れなくなれば即アウトというのがこの業界なのだ。体力的に余裕のあるところはかろうじて生き延びることが可能かも知れないが、そうでないところは確実に破綻する将来が待っているのだ。
その危ない不動産関連として、頭文字をとってUSAとかUSJと呼ばれている企業がある。このSとは「スルガコーポレーション」のことであり、すでに破綻している。残るUとは「アーバンコーポレーション」、Aとは「アルデプロ」、Jとは「ジョイントコーポレーション」をさすらしい。いや、さらに増えて5社あってJAPANと呼ばれるとも聞いた。
アーバンコーポレーションといえば7月4日の大暴落とその後の上昇で人気化して一日で1億6000万株の出来高があり、東証のその日の取引の10%近くを占めるという異常事態が発生したわけだが、大暴落した原因は社長が銀行に担保として差し出していた所有株が強制的に売却されて市場に投げ込まれたからだと後に判明、そしてBNPバリバが300億円のCBを引き受けるということで「つぶれない」と判断した個人に買われて一時は回復したが、その後はじりじりと値を下げている。
社長が持ち株をほとんど失うなんて、普通はありえないことである。やはりとてつもない爆弾が存在するに決まっている。
現在のマンション不況が構造的な問題に由来する現象であり、少子化と若者の貧困化によって購入者対象はどんどん減っていくのである。だからいったんリセットするしかないのだ。経営不振の企業はさっさとつぶれてもらって、生き残った企業を中心にして業界再編するしかないのである。
どうすればマンションは売れるようになるのか。オレは別に売れなくてもいいと思っている。そうすればもっと値下げするしかなくなるし、そうやって適正価格からバーゲン価格に下がり、最後は「住んでくれるのならタダでもええわ!」という状況にまで進むことをオレは心のどこかで願ってるのである。
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