2008年07月20日(日) |
NYダウ、最後のイカサマ上げ! |
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先週後半から発表が相次いだ米金融大手の決算はボロボロだったはずである。もはやアメリカ経済は瀕死の状態である。いや、すでにもう死んでるのかも知れない。クルマが売れないのでGMの株価は下げ続け、もはや何の光明も見いだせない無惨な状況に陥ってるというのにこれはいったいどういうことだ。オレは驚いてしまったのである。今米国株を買う積極的な理由は全く存在しない。ところがこれはいったいどういうことなんだ。
NYダウ3日続伸、上げ幅計534ドル 原油は4日続落
【ニューヨーク=丸石伸一】18日のニューヨーク株式市場は、大企業で構成するダウ工業株平均の終値が前日比49.91ドル高の1万1496.57ドルと3日続伸した。上げ幅は前日まで2日連続で200ドルを超えており、18日も買い優勢で終えた。3日間の上げ幅は計約534ドルに達した。
16日から発表が本格化した米金融大手の4〜6月期決算は事前予想を上回る内容の金融機関が多く、過度の金融不安がいったん後退している。18日発表されたシティグループの当期赤字額も事前の予想より小さく、ほかの大企業の決算は予想より悪かったにもかかわらず相場の押し上げ要因になった。
原油相場が下落したことも株式市場に安心感を与えている。18日のニューヨーク商業取引所の原油市場は、国際指標となる米国産WTI原油の先物価格の終値が同0.41ドル安の1バレル=128.88ドルと4日続落した。これまでの価格高騰や景気減速で需要が減る、との警戒感が高まり、下落基調が続いている。
ずっと下げ続けていたNYダウは3日連続で急反発した。大幅減益が発表されながらも「予想よりはマシだった」ということで買い材料にされているのである。オレにはどうも信じられないのだ。この3日間の上昇は、いわゆる「だまし上げ」というものではないのかと。そして上がると信じて高値を買ってくれる投資家をハメ込むための単なる作戦じゃないのだろうかと。次のニュースを読んで「よっしゃあ!買いや!」と叫べるほどにオレは無神経ではない。アサヒコムの記事から引用しよう。
米金融10社のサブプライム損、21兆円に(1/2ページ)2008年7月19日20時23分
【ニューヨーク=丸石伸一】米金融大手10社の低所得者向け(サブプライム)住宅ローン関連の損失が、過去1年間で計約2千億ドル(約21兆4千億円)に達する見通しになった。08年第2四半期決算でも損失計上が収束に向かう兆しは見えず、業績低迷は長引きそうだ。
18日までに発表された7社の08年第2四半期(3〜5月期または4〜6月期)の決算では、サブプライム関連損失は計400億ドル近くまで膨らんだ。21、22日に発表予定のバンク・オブ・アメリカとワコビアを合わせると計500億ドル規模になる見通し。
サブプライム危機が深刻化した昨夏以降、米金融機関は巨額の関連損失を相次いで計上した。大手10社(うちベアー・スターンズは今年3月に実質破綻(はたん))では、08年第1四半期までで計約1500億ドルに及ぶ。第2四半期を合わせると2千億ドル規模になるのはほぼ確実と見られる。
四半期ごとの動きを見ると、ピークは07年第4四半期の700億ドル。08年第1四半期は約550億ドルまで減ったが、第2四半期はほぼ横ばいで、金融機関によっては再び増えたところもある。
過去1年で600億ドル以上の関連損失を計上したシティグループのゲイリー・クリッテンデン最高財務責任者は18日の会見で「住宅価格の下落と失業率の増加、景気の減速が長引いているのが影響した」と説明した。
サブプライムローンだけでなく、返済能力が高いと見られていた通常の住宅ローンにまで焦げ付きが広がっている。「通常の住宅ローンの(焦げ付き増などによる)損失は今後、現在の3倍に増える可能性がある」(JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者)との見方も出ている。
被害がサブプライムローンだけならまだマシだった。しかし景気の悪化と原油高によって通常の住宅ローンにまで焦げ付きが広がり、このまま不景気が続くのならさらに影響は拡大するだろう。どうやってアメリカはこの危機を乗り切ろうとするのか。金融株の空売り規制にどれだけの効果があるのかまだ不明である。日本がバブル崩壊時の株価の下落時にも「空売り規制」は行われた。果たしてその効果はあったのか?否である。下げ止まったと思わせつつ突如として暴落、その結果として市場参加者の多くは深い絶望感に打ちひしがれるという流れをオレは予想してしまうのだ。
アメリカは不動産バブルが崩壊したのである。そのわりにはまだ地価は下げきっていない。銀行の倒産もまだまだ序章である。株価も最高値から見れば20%ほど下げただけだ。日本のバブル崩壊時にどれだけ下げたかを考えれば、この程度の下げで収まるわけがないとオレは思っている。
ブッシュ大統領やバーナンキ議長の発言で簡単に上がるドルも不可思議だ。そんなムードだけで為替相場を動かせるのか。そうやって無理に維持しようとしてもいつかほころびが出るに決まっている。そして反動で寄り大きな暴落が発生する。1ドルが107円台を回復したからと、ここからさらに上値を追って上昇するとはオレには思えないのである。おそらくどこかでナイヤガラが待ってるのじゃないだろうか。株も為替も。
オレは小遣い程度の遊びでFXをはじめてみた。しかし、ドルの買いポジションだけは怖くて持てない。基本的にオレはドルという通貨を信頼していないのだ。そして、金融業と軍事力で世界の富を支配しようとしてきた富豪たちの野望をくそくらえと思っている。
もちろん、オレの予想は大きく外れ、週明けもNYダウはは力強く上昇し、オレはみんなから「曲がり屋!」と罵られるのかも知れない。オレの不安は単なる杞憂なのかも知れない。
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