2008年05月11日(日) |
生徒と卒業記念旅行をした担任教師 |
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男子校に勤務しているオレのようなオッサンには想像もつかない話だが、世間では生徒とみだらな振る舞いに及ぶ教師が多数いるのである。中には実に悪質なものもあるのだが、その一方で「これはふつうの恋愛じゃないか」と思うものもあるわけで、すべてを「淫行」とひとまとめにしてよいものかという疑問もある。妻子あるオッサンが女子中生や女子高生を愛人にしてるのは許し難いが、一方で大学を出たばかりの若い教師が卒業後に結婚するつもりで女子高生と交際してるものまで「淫行」とされてクビにされたりするのを見ると「この国には恋愛の自由もないのか」という疑問を感じてしまうのである。しかし、「まじめな交際」と「ふまじめな交際」を明確に峻別することも不可能なわけで。「教師の分際で生徒に手を出すとは何事だ!」という感覚が世間の常識として存在する以上、そこには「まじめな交際」や「プラトニックな関係」も許されないのかも知れない。
一年後に発覚したこの事件、オレにはどうも腑に落ちない部分があるのだ。まずアサヒコムの記事を引用しよう。
担任、中3女子と「卒業旅行」 淫行容疑で逮捕 2008年05月10日11時14分
教え子だった中学3年の女子生徒(当時15)と卒業式直前にホテルに宿泊し、わいせつな行為をしたとして、警視庁が東京都台東区立中学校教諭の鈴木明容疑者(51)=足立区東綾瀬2丁目=を児童福祉法違反(淫行(いんこう))の疑いで逮捕していたことがわかった。鈴木容疑者は容疑を認め、「教育者として、人間として恥ずかしい」と供述しているという。その後もこの生徒に関係を迫っていたとみられ、余罪を調べる。
少年育成課と上野署の調べでは、鈴木容疑者は昨年3月10、11の両日、栃木県那須町のホテルに女子生徒と2人で宿泊し、わいせつな行為をした疑い。生徒は「信頼していた先生に嫌われたくなかった」と話しているという。
鈴木容疑者は数学を担当しており、女子生徒の3年時の担任だった。「卒業旅行」と称して日程表をつくり、事前に生徒から保護者に渡して安心させていた。栃木県には鈴木容疑者の車で出かけ、ホテルの宿帳では親子を装っていたという。
生徒の代理人の弁護士が今年4月中旬、同署に被害を相談した。生徒は現在、高校2年生。この旅行のあとも鈴木容疑者から関係を迫られていたとの趣旨の話をしており、警視庁が裏付けを進める。
台東区教委によると、鈴木容疑者は、教委が事情聴取を始めた直後の3月13日から病気を理由に休職している。
担任の先生との二人きりの卒業旅行、先生が当時50歳、生徒が15歳という状況である。この二人の交際はいつ始まり、どのようなものだったのだろうか。この「二人きりの卒業旅行」の前から二人の関係は親密なモノだったのだろうか。少なくとも二人の間には「恋愛関係」は成立していた。だからこの女生徒は親をだますために作られた「卒業旅行の日程表」を渡していたのである。だから少なくともこの両者には合意が存在したことは間違いない。
もちろん、50歳のオッサンと15歳の少女、たとえ合意が存在しても日本の法律はその性行為を許さないというルールである。だからこのオッサンの側は、相手の女子中学生が18歳になるまで待てば良かったのだ。3年間のうちに女子中学生はそのオッサンよりももっとすてきな同年代の異性を見つけるだろうし、オッサンも罪を犯して教師をクビになるなんてこともないのである。相手が18歳を過ぎれば、倫理上は問題はあるが、少なくとも淫行ではなくなるわけである。
「このことがバレたらぼくはもう学校にはいられなくなる。それでもこうして二人で旅行に出たのはそれだけキミを愛しているからだよ」「センセイ、ありがとう。わたしもセンセイのことが好きよ」、野島伸司のドラマ「高校教師」を「うっひょ〜」と思って観ていた桜井幸子ファンのミーハーなオレはそんなやりとりを想像してしまうのである。そして、やはりそうした交際の最後に待ち受けるモノがすべての破局しかないのかと思ってしまうのである。これもドラマの結末通りである。
二人きりの卒業旅行までした相手であるオッサン担任教師に対して、いつしか当初の恋愛感情は薄れ、徐々に自分の若い肉体がもてあそばれていただけだったという事実に気づき、そして最後は弁護士をたてて相手を訴えることを選んだこの女子高生の心の変化にどうしてこのオッサンは気づいてやれなかったのか。なぜもっと早い段階で自らの過ちを詫び、彼女の若く未熟な心をもてあそんだことを真摯に反省できなかったのか。旅行の後も執拗に関係を求めたこのオッサンの行動の醜悪さをオレは思うのである。ただの遊びだったのか、それともあんたも真剣に愛していたのか。いやそれもまた問題なのである。中学校の先生が女生徒を真剣に愛するなんて、そんなことはあってはならないのである。もしも金八センセイのシリーズで「金八、最後の恋」なんて女生徒との恋愛ものをやればこれまでのあのドラマすべてを否定してしまうことになるのだ。ごくせんのヤンクミ、山口久美子先生もイケメンの男子生徒を恋人にするわけにはいかないのだ。
おそらく今回の事件を聞いて、過去にこの先生に教わった多くの元生徒たちが「そんな馬鹿な」と思ったに違いない。それとも「あいつならきっと・・・」と思ったのだろうか。
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