江草 乗の言いたい放題
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2008年04月24日(木) イカサマは野村證券の社訓である        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

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 野村證券の社員がインサイダー取引を行って数千万の利益を得たということで逮捕されたわけだが、たかだか数千万のこんなちっぽけな事件で大騒ぎしていて、ホンモノの悪がどこにいるかということを我々はごまかされてはいないだろうか。真に株取引でイカサマをやってるのは、実はこんな木っ端社員ではなくて野村證券本体である。個人投資家をゴミとしか思わず、そのゼニを巻き上げて会社が金儲けしてるのだ。そんなひどい会社の社員がインサイダー取引をしていてもオレは何も驚かないのである。ヤクザの息子が万引きをしても驚かないどころか、「その程度なのか」と思うように、オレは今回の金額の小ささに驚いている。なぜそこまで確実な情報があったのに、100億くらい稼がなかったのか。オレがそんな情報を知る立場なら借りられるだけのゼニを借りてきて突っ込んで、短期でそれを思いっきり増やして、相場を自分で作り出してボロ儲けしてやるぜ。

 読売新聞のWEBサイトから記事を引用しよう。

野村証券の中国人社員ら3人逮捕、担当外の株でも不正
 証券最大手「野村証券」(東京都中央区)の中国人社員らによるインサイダー取引事件で、東京地検特捜部は22日夜、企業情報部に勤務していたレイ瑜(れいゆ)容疑者(30)(同日付で解雇)ら3人を金融商品取引法違反の疑いで逮捕した。(レイはガンダレに「萬」)
 レイ容疑者は、証券取引等監視委員会などの調べに不正を認めている。監視委の調べで、不正に売買されたとみられるM&A(企業の合併・買収)絡みの21銘柄のうち11銘柄以上は、レイ容疑者の担当外の企業だったことが判明。同社の情報管理に不備があった可能性が浮上した。
 レイ容疑者のほかに逮捕されたのは、機械部品メーカー社員の蘇春光(そしゅんこう)(37)と、弟の蘇春成(しゅんせい)(25)の2容疑者。
 特捜部の発表などによると、3人は2007年5月8日〜24日、野村証券がアドバイザリー契約を結んだソフトウエア開発会社「富士通デバイス」が株式交換で富士通の完全子会社になるとのM&A絡みの内部情報を悪用し、公表前に同社株計7000株を1169万円で買い付けた疑い。
 レイ容疑者は同年4月20日ごろ、企業情報部内で情報を入手し蘇容疑者兄弟に伝えていた。兄弟は公表で株価が上昇した後に株を売却し、約490万円の利益を得たという。
 特捜部と監視委の調べによると、3人は06年6月〜07年12月、容疑事実のほかに内部情報で20銘柄の株を売買し約4000万円の利益を得ていたとみられる。
 野村証券の渡部賢一社長は22日夜、記者会見して「証券市場を預かる者がこのような不祥事を起こし、申し訳ありません」と謝罪した。
 企業情報部には六つの課があり、株売買に利用された内部情報のうち、デバイス社の案件などはレイ容疑者が所属していた3課が担当、レイ容疑者も打ち合わせなどに出席していた。しかし、半数以上は企業情報部内の別の課で担当した企業の情報だったという。
 株式公開買い付け(TOB)や株式交換によるM&Aが発表されれば、対象の企業の株価はほぼ確実に値上がりするなど、企業情報部にはインサイダー取引に結びつく情報が集中する。こうした部署では特に情報管理が徹底されており、自分が関与していない案件については同じ部内であっても情報が遮断される仕組みになっているという。
 監視委ではレイ容疑者がどのようにして直接携わっていない企業の情報を入手できたのか、社内の漏えいルートや情報管理体制についても調査を進めている。(2008年4月23日03時09分 読売新聞)


 オレはこのインサイダー取引を「起こるべくして起きた事件」だと思っている。メールや携帯電話という手段があっていくらでも外部との連絡の方法がある以上、情報を遮断することは不可能だ。また、今回は自分の直接の知人に情報を流して株取引をさせていたわけだが、縁もゆかりもない人物、たとえばオレにその情報をメールで送ったとして、オレがその情報を元に売買したとしても、オレがインサイダー情報を得ていたという証拠を証券取引委員会がつかむことはきわめて困難である。このような事件を防ぐためには、関与者への罰則を強化するしかない。不正な方法で得た利益を全額没収した上での実刑判決を最低ラインとすべきである。

 今回の事件に関して野村證券の社長が「証券市場を預かる者がこのような不祥事を起こし、申し訳ありません」と謝罪しているが、オレはこの謝罪を聞いてとても腹が立ったのである。その理由はこれだ。下に示す乾汽船の一年間のチャートを見てくれ。ひどいだろう。




 乾汽船の急上昇が始まる前、7月20日に、乾汽船は第2回の新株予約権付社債(MSCB)を発行した。第三者割当の割当先は野村證券、償還期限は2009年8月6日で当初転換価額は1943円、一方7月20日の乾汽船の終値は1793円だ。むろん、そのままでは野村は儲からない。それで野村證券が仕掛けたイカサマが、上記チャートに見られる壮大な相場だったのである。発行株数3000万株弱、時価総額400億円規模の企業の株価を操作することくらい野村證券にとっては簡単である。株価は10月25日には3360円まで上昇した。わずか3ヶ月で50%以上の値上がりをしたのである。これは株価操作ではないのか。新株予約権を行使して安く手に入れた株を高値で売り抜けるためにこの相場を野村證券が仕掛けたのだとオレは憶測している。

 野村證券がおそらく売り抜けたであろう11月以降、この株は空売りして荒稼ぎしようとする外資のハイエナたちの餌食となった。ゴールドマンサックスなどがここを空売りしまくった。そのおかげで株価は半年後にはなんと1/3まで暴落したのである。3000円台で買ってしまった個人投資家の資産は1/3に目減りさせられてしまったのだ。

 野村證券は乾汽船の株価を上昇させるためにどうしたのか。顧客には乾汽船が値上がりする有望株だからと購入を勧め、それに従って客が購入し、結果として暴騰したその頂点で売り抜け、値下がりして文句を言う顧客には「地合が悪いので値下がりするのも仕方がない。持っていればまた上がる」とでも答えたのだろうか。この乾汽船のチャートのような典型的な仕手株の動きを見ていると、高値でつかんでしまって身動きとれなくなった個人投資家の怨嗟の声が聞こえてくるのである。

 たかが数千万をチンケな取引で稼いだ小者よりも、悪の根本は数十億という利益を会社ぐるみの株価操作で得ている野村證券本体ではないのか。その問題にメスを入れずに、こんな小僧を捕まえていかにも「インサイダー取引を取りしまっています」などというポーズをとってることがオレには笑止千万である。丸山製作所、ルック、東都水産、木村化工、紀州製紙、鈴丹などといういわゆる仕手株と呼ばれる銘柄の動きを見れば、そのチャートの不自然さや突如変動する信用取引の残高、そして気まぐれに増額されたり減額されたりする逆日歩になんらかの作為をオレは感じずにはいられないのである。そうした仕手株と呼ばれる銘柄を証券会社の自己売買部門がどれだけいじってるのか、そんなところにちゃんと調査は入ってるのか?

 えーっ!そんなのありか?ほんとかよ!とびっくりするのだが、野村證券には自己売買部門の損失を、投信などの顧客勘定に付け替えて損失を減らしてるのじゃないかという疑惑がある。(もっともこれは憶測とうわさ話の域を出ないのでオレにも確証はないのだが)海外の証券会社はそのゼニをきっちりと分離することが義務づけられてるのだが、日本はどうもそうじゃないらしい。野村證券の日本株戦略ファンドなんて日経平均よりもパフォーマンスの悪いクソみたいな投信だったが、そこで損をしていてもその損は顧客の損であって会社は利益を出せていたわけで、オレはやっぱりこのクソ会社の体質が今回のインサイダー取引につながったとしか思えないのである。

 てめえら証券会社から見ればオレのような個人投資家はゴミみたいなものだろう。しかし、ゴミにもゴミとしての意地がある。オレは野村證券が増資を引き受けた企業の株は絶対に買わないと決めている。オレの貴重なゼニを野村證券の肥やしになんかされてたまるか。

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