2007年12月21日(金) |
若者が買えるクルマを出しやがれ! |
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下にリンクで紹介してる日記感想掲示板(罵倒座談会)で激論が展開されています。ぜひ日記をごらんの皆様はお立ち寄りください。よろしければ議論への参加もなさってください。
自動車が売れないという。国内自動車販売が4年連続前年割れだという。当たり前である。労働者の実質賃金は下がり続け、就職できない若者は増え、ニートやワーキングプアと呼ばれる人たちが増加してるというのに、自動車メーカー各社は若者にはとうてい買えない車ばかり出してくる。いくらGTRが魅力的で高性能だといっても、800万出せる若者がどれだけいるのか。自動車メーカーがそんな車造りをするから若者がクルマを買わなくなったということがわからないのか。若者がクルマのためにゼニを使わずに携帯電話料金やゲームのためにゼニを使うのは、クルマが魅力的なデートアイテムではなくなったことが最大の原因である。
かつて、若者に愛されるデートカーと呼ばれる安価な2ドアクーペを各自動車メーカーは出していた。日産シルビア、ホンダプレリュード、トヨタからはレビン、トレノ、もっと貧乏な若者にはサイノス、少しマニアックに走りを追求するならホンダCRXなどのクルマがあった。グレードの低い車種ならせいぜい150万円程度で買えた。ローンを組めば十分に手が届く範囲内だった。就職したばかりの若者が、クルマでドライブするデートのために買ったのである。ところがいつのまにかそういう車種は絶滅種となってしまった。売れないから生産をやめたんだと自動車メーカーの連中は言うだろう。それは大きな間違いである。売れなくなったのは自動車メーカーの戦略ミスだ。
安価で燃費もいいデートカーをそのまま作り続けていればよかったのに、バブルの頃にクルマはどんどん大型化し、いつのまにか3ナンバーになり、排気量も拡大する一方だった。その結果値段も上昇して若者に買えなくなってしまった。売れなくなったのは自動車メーカーのせいなのに、馬鹿な経営者は売れるようなクルマ造りをせずに、デートカーを作ること自体をやめてしまった。その結果、2ドアクーペは絶滅種となってしまったのである。今国産の新車で購入できる4シーターの2ドアクーペはばかでかくて鈍重なあのスカイラインクーペくらいだろうか。(マツダRX−8は厳密には2ドアとは呼べない。)デートカーは見事にマーケットから消滅してしまったのだ。
クルマが売れてないということを報道する記事をアサヒコムから紹介しておく。
国内自動車販売、4年連続前年割れ 08年見通し
2007年12月20日22時13分
日本自動車工業会の張富士夫会長(トヨタ自動車会長)は20日、08年暦年の国内自動車販売台数(軽自動車を含む)について、07年の販売見通し(538万3700台)より1.2%減の531万9400台と、4年連続の前年割れになるとの見通しを発表した。
07年後半から各社が新型車を積極的に発売したことから、08年の普通乗用車の販売は前年を5万台程度上回る見込みだ。一方、軽乗用車は同0.9%減の144万台で2年連続の前年割れとなる見通し。原油高による物価上昇などが響き、08年も消費の大幅な伸びは見込めそうにないとしている。
張会長は「08年は国内市場の活性化が喫緊の最優先課題。魅力ある商品投入で少しでも台数を増やしたい」と述べた。
魅力ある商品投入か。そんなことを本気で張富士夫は考えてるのか。だったらちゃんと「魅力ある」ものを作ってくれよ。少なくともオレには今のラインナップはそんなふうには思えないんだ。2009年には富士重工と共同開発で2ドアクーペを出してくれるそうだが、ちゃんと5ナンバー枠に収まる大きさで、排気量は1600くらいで、価格は130万円くらいのものを出してくれば絶対に売れる。とてもそんな価格では出せないだろう。しかし、その価格は今の若者が買える限界に近い価格なんだ。それくらいでないと軽自動車の方に流れてしまうんだ。どうすれば安くできるのか。その方法をもっと考えてくれよ。スズキはインドで30万円クラスの小型車を売るという話だが、少なくともトヨタが世界最大の自動車メーカーを目指すならば、そういう価格破壊をすることで若者がもっとクルマを買えるようにしてくれよ。
トヨタだからうまくコストを削って作れたMR−Sもいつのまにか生産が打ち切られた。セリカもなくなった。どちらもデートカーと呼ぶにはちょっと高くて、実際に乗ってるのはオレのようなおっさんばかりだったが。
オレみたいなおっさんが買うクルマに力を入れるのではなく、これから何台もの車を乗り継いでいく若者のハートに訴えるような車造りをすることが、自動車産業に隆盛をもたらす唯一の方法だ。そんなことがわかってるような経営トップがいれば今のような状況にはならなかっただろう。オレはかなりマニアックなおっさんだが、少なくともどんなふうなクルマを出せば売れるかという点にかけては、お馬鹿なクルマを出し続けて経営危機に陥った日産の過去の経営陣の100倍はわかってるつもりだぜ。
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