江草 乗の言いたい放題
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2007年12月02日(日) 鉄道会社の社長さん募集します!        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

 よほどの鉄道ヲタクの方しかご存じないと思うが、茨城交通湊線は、茨城県ひたちなか市の勝田駅と阿字ヶ浦駅とを、旧那珂湊市街を経由して結ぶ茨城交通の鉄道路線である。かつては常磐線勝田駅から那珂湊駅市街を結ぶ連絡路線としての役割を果たしていたが、ひたちなか市まで伸びた北関東自動車道などのせいで見向きもされなくなってさびれてしまったのはお決まりの零落パターンである。かつては海水浴シーズンに上野駅から急行列車「あじがうら」が終点の阿字ヶ浦駅まで乗り入れていたこともある。しかし、日本中の多くの地方ローカル線と同じようにその経営状況は悪く、廃止されるのも時間の問題とされていたのであった。

 2005年12月に、茨城交通は地元ひたちなか市に対して、経営状況が厳しいため2008年3月で廃線にする意向を示したが、それに対して市は、財政支援も視野に入れて存続をさせたいという方針を示した。、経営は赤字ではあるが、茨城交通側は支援を受ければ赤字の解消や老朽化した施設の改善が可能として2007年3月31日に廃止届の提出を当面見合わせると発表したのである。

茨城交通はかつてこの湊線以外に水浜線、茨城線という2路線を保有していたが1966年に水浜線、1971年に茨城線が廃止され、残った唯一の鉄道路線がこの湊線だったわけで、これが廃止されるとかつての鉄道路線をすべて失うことになる。地元ひたちなか市にとっても市の中心部を貫くこの鉄道の廃止は困るというわけで、第三セクターとしての存続を目指すこととなったのである。さて、この新会社の社長のなり手をどうするかという問題を前にして、なんとひたちなか市は公募という手段をとったのである。

薄給に負けない三セク社長募集 湊線2007年11月30日
 第三セクター方式での存続が決まったひたちなか市の茨城交通湊線(勝田―阿字ケ浦、14・3キロ)について、湊鉄道対策協議会(会長・本間源基市長)は29日、三セクの社長と社名を公募すると決めた。
 社長の条件は、会社経営の実績や企画力があり、健康で人間性が豊かな人。12月10日〜来年1月15日に全国から募る。年俸は700万円程度で、任期は1年。本間市長は「報酬は安いが、廃線寸前だった鉄道を再生することに夢やロマンを感じてもらえる人はいるはず」と期待している。社長も社名も、ひたちなか市の企画調整課が応募窓口になる。
 また、三セクの役員には、株主の茨城交通から常勤取締役1人、同社と市から非常勤取締役が1人ずつ就く方向で、従業員は同社から出向し、全体で30人規模になる見通しだ。市は12月定例会に三セクに9千万円出資するための議案を提出する。


この社長の公募だが、おそらく全国からかなりの希望者が殺到するのではないだろうか。なぜかというと鉄道会社の社長はある意味鉄ヲタの人たちにとって絶対に実現不可能な夢の一つではないかとで思うからだ。それが今こうして実現可能な形で提示されたのである。しかも年俸700万である。これは社長にしては安いかもしれないが、サラリーマンの平均の所得からみればかなりいい方である。もちろん「会社経営の実績や企画力がある」という条件を満たす人は少ないかも知れないが、意欲やアイデアだけなら私のようなただのオッサンでも腐るほど持っている。どんな基準で決めるのかはわからないが、少なくともかなりの競争になりそうな気がするのだ。そこでオレからの提案は「持参金で決めろ」ということである。こんな年俸をあてにするような人間ではなく、無給でもやりたい。ゼニを出してでも鉄道会社の社長をやりたいというような人間を社長に据えればいいのである。持参金も1億とか2億持ってこれるような大金持ちに社長をやってもらえばいいのだ。デイトレで名をなしたジェイコム男さんなどを社長に引っ張ってきて、鉄道をまるごと買い取ってもらえばどうだ。

 あるいはヤフオクで「茨城交通湊線社長の権利」を入札させればいいのである。その期間を1年とか2年に設定して、500万とかからスタートしてみればいいのだ。案外高額で入札されるかも知れない。実は昔鉄道好きだったオレも、この社長公募には心が動くのである。1%くらいは「応募するのも悪くないかな」という気持ちがある。しかし、茨城県というのがくせ者だ。オレは納豆が大嫌いなんだが、茨城といえば納豆の本場である。そんな土地の食生活に耐えられるのかということが気になるのだ。

 社長の年棒700万以外に役員にも高額報酬を払うのだろうか。赤字ローカル線ということを考えればそんな余裕はないだろう。社長は名誉職だから無給、役員などはいらない。鉄道を動かすのに必要な最小限の社員だけで十分だ。その社長になるにはゼニを払わないといけないということにしても、日本には多くの鉄ヲタたちがいて、その趣味に数百万、数千万というゼニを投じているのである。彼らのそのゼニを「鉄道経営を支える」という方向に役立てるためにも、この公募には究極の鉄ヲタたちが参加することをオレは期待している。ぬれ煎餅で危機を脱した銚子鉄道に続け!である。社長の地位をヤフオクで売り飛ばして危機を脱する鉄道会社というのもなかなか面白そうだぜ。


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