2007年09月25日(火) |
もうすぐ消費税が上がります |
携帯用URL
| |
|
小泉純一郎の公約の中に「自分が在任中は消費税は上げない!」というのがあった。彼の路線を継承する安倍晋三も消費税には手を付けられなかったわけだが、そうしたしがらみのない福田康夫が登場したことによって、消費税増税という流れはもはや避けられないだろう。7%なのか一気に10%なのかはわからない。だがこの増税は次の総選挙の前に行われそうな気がする。選挙の争点になれば自民党の敗北は間違いない。それで先に消費税を上げてしまってそれから選挙になりそうな気がするのだ。
CANONのあの便所野郎も消費税増税には賛成のようだ。ああいった輸出企業は支払う消費税よりも、還付される消費税の方が圧倒的に多く、税率の上昇はすなわち利益の増加につながるわけで、とにかくもう上げてもらいたくて仕方がないのである。
さて、その消費税増税だがやはり大義名分が居る。これは自分たちの税金の無駄遣いが甚だしくて足りなくてどうしようもなくて・・・なんてことでは国民を納得させられないから「社会福祉の充実を目的」なんて後付の理由が出てくるに決まってるわけで、そんなゼニは他から持ってきてもいいじゃないかと思うのだが、他の所にあるゼニは今まで通りの無駄遣いや山分け用にちゃんと残しておかないといけないわけで、新しい財源がとにかく必要なのだ。それが消費税増税なのである。
おそらく、国民年金の基礎年金部分を消費税でまかなうという方針で来るのだろう。そのためには今の税率では足りないから7%とか10%に上げてくるわけだ。しかも国民年金はこのままでは未納者が多くて破綻する。それを防ぐには納付率を上昇させればいいのだがそのためには多大な労力を必要とする。国民のモラルがここまで低下した状況下では納付率の向上などは望めない。だったら納付なんかしなくてもいい。その代わり納付しないヤツらはこれだけしかもらえない・・・という仕組みに変えてきそうな気がするのだ。月額5万程度の最低水準の年金は掛ける掛けないに関わらず受給できるが、プラスαの部分が欲しかったら企業で厚生年金をかけるなり、ちゃんと国民年金の掛け金を払えということになるわけである。そうすると全く掛け金を納付しなくても最低水準はもらえるわけで、今の6割とか言う納付率はもっと下がってしまうだろう。しかしそれでもらえる金額が少ないのは自己責任ということになる。
国民年金の掛け金を払わないままに孤独な一人暮らしになって、生活保護の高齢者加算を受けて暮らしている寂しいお年寄りたちも、おそらく最低水準の年金給付に上限を押さえられてしまうのだろう。「ちゃんと苦しい生活の中から国民年金を掛けてきた我々が、掛け金を払わなかった人たちよりももらえるゼニが少ないとはなんたることか」という怒りは正当だ。かくして生活保護の給付金は大幅に減らされることとなる。「平等」という名の下にである。
オレは消費税は上げて欲しくないし、国民年金の基礎年金部分を税方式にすることには反対だ。もしも税方式にするならば、所得税の最低課税水準を引き下げるべきだと思う。ただ、国民年金掛け金という形の金銭収受システムを徴税の中に組み込むような工夫はあってしかるべきだっただろう。オレは国民年金掛け金を、市民がこの社会で生活を営む以上支払うべき税金のようなものだと思っているから、それは税の中に組み込むべきものだったと思うし、そうなると税方式というのも現実味を帯びる。20歳になったすべての国民が税負担を行うという形こそとるべきだったとオレは思うのである。そこで払うヤツもいれば踏み倒したままのヤツも居て・・・という状態をそのまま認めて、払っていないヤツらの分を消費税でカバーしてやって・・・ということがオレには納得いかないのだ。なんでそいつらの分までオレの払った税金でカバーされるのかと。
オレは毎月クレジットカードの支払いが10万円近くある。それはあらゆる買い物をクレジットカードでし、一部の公共料金まで引き落とすからである。年間で120万円とするとその5%は消費税分である。約6万円だ。我が家の家計全体から見れば年間で支出が300万円あるとしてその5%は15万円だ。消費税なんてこんな少ししか払ってないのである。オレが所得税として払ってる金額に比べてこれらはあまりにも小さな金額である。もしも国民の3割いるという年金掛け金を払わずに踏み倒しているヤツらを全員消費税で救うのなら、こんなわずかな金額で足りるわけがないのである。おそらく増税幅は+10%くらいの金額になってくるだろう。いきなり15%とかにしないと、必要なゼニには足りないはずである。
財界の操り人形である福田康夫は、おそらくはCANONの便所野郎に便宜を図って消費税増税という路線を選ぶだろうし、今回の自民のイカサマ総裁選での八百長をごまかすために「麻生に投票してみせるパフォーマンス」をした多くの議員たちも、何事もなかったかのように議員のお仕事を続け、福田康夫の推進する消費税増税路線をサポートするために奔走することだろう。「年金や医療という部分には予算が必要ですから」という大義名分もちゃんと持っているわけだ。
入学する生徒のレベルがバカだからとそのバカに合わせた授業をしていたら学校がダメになる。理想を追い求めて向上を目指さないとダメだ。国民のレベルが低いからとそれに合わせた政治を行えばますます国民はバカばっかりになって、気が付いたときにはもうどうしようもなくなってしまう。年金掛け金を払わないヤツが多いから基礎年金部分は税負担にしましょうよという議論も同じことである。払わないヤツからきちっと取り立てる仕組みができてなかったことが問題なのである。ちゃんと反則金を納付しないと車検が受けられなくなることと同様に、さしたる理由もなく横着にも年金掛け金を支払わないヤツらからはちゃんとゼニをむしり取れ!その上で「より豊かな給付」の実現のために税で補助すればいいのだ。今回の福田康夫が派閥の談合の結果登場したことを暗示するかのように公共事業の削減を中止したいという声が上がった。小泉純一郎その後継者の安倍晋三は、ともどもに自民党と国民生活をしっかり破壊してくれたが、福田康夫は国民に最後に残った財産である良識やモラルまでも破壊しようとするのだろうか。もしもそうなら怖ろしいことである。
←応援ありがとうございます。 m(_ _)m