2007年09月19日(水) |
頑張れタイゾー、もっとかき回せ! |
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オレは単なる野次馬だ。政治の世界に混乱というモノがあればついつい興味深く眺めてしまう。そういう意味で簡単に談合で「福田総裁」と決着のついた今回の総裁選は実につまらないと思っていたら、ちゃんとオレを楽しませてくれる役者が登場した。タイゾーくんだ。福田総裁の誕生で小泉色が自民党の政策から一掃され、ついでに自分たちのような泡沫議員もお役御免でお払い箱になることが確実なので自分の生き残りのために吠えてるとしか思えないのだが、それでもなかなか面白いのでこういう記事には注目してしまう。
タイゾー議員、ブログで派閥談合批判 2007年09月18日21時21分
「勝ち馬に乗ることだけが勝ちだとはとても思えない」。05年衆院選で初当選した杉村太蔵議員(28)が、18日付のインターネットのブログで、派閥の合従連衡が目立つ自民党総裁選の現状に異を唱えた。「派閥の親分が右だからと言って右に向くような先祖返りをするような選択しかできないようならば、政治家なんて誰でもできるじゃないか」「議論が尽くされたとは思えない段階で、結論を出すことなどできない」などとしている。
同期の「小泉チルドレン」らでつくる武部勤元幹事長のグループ「新しい風」は同日、福田康夫氏に「復党問題は現職議員を優先する」などの政策提言を申し入れ、支持する姿勢を示したが、メンバーでもある杉村氏は姿を見せなかった。
タイゾー議員の面白いところは、自民党という組織の本質を彼がわかっていないということである。今回、自民党が福田総裁でまとまりかけてるのは、そうすることが自民党という組織を延命させるためにもっともいい方法だからであり、断じて福田康夫というジジイが総裁にふさわしいからとか日本の首相にふさわしいからという理由ではない。小泉チルドレンの中でももっとも泡沫議員に近い彼にとって生き延びるためには小泉純一郎のご威光にすがるしかなく、福田康夫総裁の誕生は自分たちの次回の当選可能性を奪うものであると考えるから彼はその流れに逆らってるわけで、これは自民党の党利とタイゾーの私利の対決なのである。
これから何が起きるかもわからずにノーテンキに騒いでるバカ議員よりはマシだと思うのだが、結局タイゾーも自分の当選のことしか考えていないわけでそういう意味では他の月給泥棒の国会議員どもと大差はない。小泉チルドレンの中には片山さつきみたいに「次は福田チルドレン」などと言う変わり身の早いヤツもいるわけだが、タイゾーみたいに空気が読めない人もいて、まだ小泉復権を期待していたりする。おまえはあほかとオレはタイゾーに言ってやりたい。
9月18日の朝日新聞朝刊(大阪版)の紙面には、公共事業の増加を望む地方一人区の声が紹介されていた。公共事業というゼニのバラ撒きでイナカモンドリームを与えて票を確保するというのが農村票に支えられた自民党政治の本質だ。ところが小泉改革によって農村はどんどん破壊されていった。日本をアメリカ型の社会に変節させようと画策している連中の陰謀のために農村はもはや自力で立ち直る術を失ったのである。
自民党復権のためには農村票を取り戻さないといけない。その方法としてもっとも効果的なのはやはりイナカモンドリームだ。大規模な公共事業のおかげで仕事や収入が増える。結果的に自然はかなり破壊されるし、こんな無駄なものを作ってどうするのかと思うけど、とりあえず目先のゼニさえ入ればそれでOKという人たちがほとんどだろう。参院選で敗れた自民党の地方の組織の幹部たちの願いは切実である。福田康夫はおそらくそうした勢力の受け皿となることも狙ってるのだろう。
タイゾー議員は今回一つだけいいことを言っている。
「派閥の親分が右だからと言って右に向くような先祖返りをするような選択しかできないようならば、政治家なんて誰でもできるじゃないか」
だから君もなれたんじゃないか!
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