2007年09月20日(木) |
ラーメン値上げの犯人は誰だ? |
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小麦の国際価格が上昇している。その大部分を輸入に頼ってる日本では麺類の価格が上昇中である。うどんもスパゲティも値上がりしてるのだ。カレー粉も上がっている。ラーメンもそうだ。即席麺の値上げは貧しい人々の生活を直撃することになる。産経新聞のWEBサイトから次のニュースを引用しよう。
原料高でバーモントカレー、サッポロ一番値上げ
ハウス食品とサンヨー食品は19日、主要商品の価格を引き上げると発表した。ハウスは11月から来年1月にかけて「バーモントカレー」など、サンヨーは来年1月に「サッポロ一番」などを値上げする。10〜20円程度、約10%の引き上げで、両社とも値上げは約17年ぶりとなる。
小麦やトウモロコシ、畜産品といった原材料や包装材料の価格が高騰していることが大きな要因。食品業界では、即席めん最大手の日清食品などが価格引き上げを発表、原料高を背景に今後も値上げの動きが広がりそうだ。
ハウスは11月から、家庭用ルー製品計36品目の希望小売価格(税別)を約10%、業務用のルーやレトルトカレー計76品目は出荷価格を約10%上げる。バーモントカレーは125グラム入り(165円)を15円上げる。
「好きやねん」など即席袋めん4品目は、来年1月16日出荷分から希望小売価格90円(1袋)を10円上げる。人気菓子「とんがりコーン」シリーズの内容量は、12月3日出荷分から7%前後減らす。
サンヨーは、サッポロ一番などの袋めんを90円から10円引き上げ、カップスターなどのカップめんは155円から15円上げる。
ハウス食品は「これまでの企業努力では現行の販売価格の維持が大変厳しい」と説明、サンヨー食品は「品質保持を最優先に、対応を検討せざるを得ない状況」としている。(2007/09/19 18:08)
オレはこの記事を読んで少し不思議に思ったのだが、カップ入り即席麺の定価は155円もするのか。袋めんは90円もするのかということである。オレの家の近所のスーパーではかなり安売りされていて、カップ麺は105円くらいで買えるからだ。とにかく影響はラーメンだけにとどまらず、とんがりコーンまでも量が減らされてしまうという悲劇が発生するのである。甘くて子どもしか喰わないあのバーモントカレーも値上がりするのだ。なんということだ。
なぜ小麦の国際価格が上昇するのか。サブプライムローンの破綻で大きな損失を出したヘッジファンドなどの資金が確実な投資先として商品先物の価格をつり上げ、その結果ということになるのかも知れない。オレは穀物価格の上昇にはやはりバイオエタノールの生産による飼料用の穀物不足と、それに関わる巨大石油資本の思惑が絡んでると見ている。たぶんその値上がりで暴利をむさぼってる連中がいるのだろう。アフリカの国々はほとんどが小麦の輸入国である。彼らの自前の食糧生産をできなくさせたのはそこを植民地支配した西欧の連中だが、アフリカの諸国はたいてい独立した後、食糧自給率の回復よりも軍備にゼニを使ってきた。この小麦価格の上昇によって慢性的な外貨不足に悩む国家の中には国民に満足な食糧を行き渡らせることが出来ない国も出てくるのである。金持ちどものマネーゲームのために多くの人が餓死させられるのである。なんという怖ろしいことだろうか。
小麦価格の上昇に対抗する方法が一つある。それは小麦に代わってコメを世界で一番メジャーな穀物にすることだ。そして世界一うまいコメを生産できる日本が世界の食糧の覇権を握るのである。自民党の地方の県連のアホどもは公共事業のゼニをばらまいてくれと主張していたそうだが、コメをじゃんじゃん生産して世界に高く売り捌くという方法でなぜ地方を豊かにしないのか。極端な話、政府が高く買い取って上げてそれを海外に安く売ってやってもいいじゃないか。しっかりとコメ経済圏のネットワークを作り、かねてからのオレの主張であるコメとの兌換紙幣の発行を行うのだ。単位は1石、1斗、1升券などを作ればいい。そして円との交換レートを固定するのである。そうすることによって価格が安定し、生産者は安心してたくさんコメを作ることが出来るわけだ。どうだ、名案だろう。
日本に政治家はたくさんいるが、オレのように現状を打破できる具体的な政策のアイデアを持っていて夢を語れる人間は現行の政治家どもの中には誰もいない。福田康夫が総理大臣になったところで何も変わらない。オレをいきなり大臣として起用してくれるなら話は別だが。
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