2007年09月01日(土) |
JR福知山線はウン休しました |
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食事中の方は読まないでください。
オレはクルマを運転中に猛烈な便意に襲われて、コンビニにクルマを駐めてトイレに駆け込むということがこれまでに何度かあった。24年間の教師生活の中でたった一度だけ授業中に猛烈な便意を催して、どうしても我慢できず、そのまま教壇の上で大爆発なんてことになったら困るので生徒たちに事情を説明してトイレに駆け込んだことがある。もちろん授業中に激しい便意に襲われたこと自体は数限りなくあった。しかし、たいていは耐えることができて、ちゃんと休み時間になってからトイレに行ったのである。つまり、このようなことは誰にでも発生することなのだ。オレは初めてデートしてオレのクルマに乗り込む女性にいつも開口一番こう言ったものだ。
「もしトイレに行きたくなれば、恥ずかしがらずにいつでも言ってね」
それこそが紳士的行動であり、男性が女性に示せる思いやりのひとつである。また、いきなりトイレの話題を出すことで女性もオレにうち解けるのである。これはなかなかの高等戦術でもあったのだ。
ところが世の中にはすぐにトイレに行けない職業が存在する。たとえばプロ野球の審判である。あの人たちはお腹の具合が悪くなって大爆発しそうなときはどうするのだろうか。延長戦ならどうするのだろうか。オレはそれが知りたいのである。緊迫したゲームの中で「プッ」と屁をこいたりする審判はいないのだろうか。
もうひとつトイレに行けない職業、それが列車の運転士や車掌である。JRの大阪環状線の各駅停車のようにしょっちゅう停車するので忙しいあの車掌さんがもしもお腹の具合が悪くて大爆発寸前になればどうすればいいのか。そこで悲劇が起きたのである。読売新聞の記事から引用しよう。
福知山線運休4本、車掌トイレ行けず「汚れた車両」清掃で
31日午前6時15分ごろ、兵庫県尼崎市のJR福知山線塚口駅で、同駅発京田辺行き普通電車(7両)の運転士から総合指令所に「車内が汚れている」と連絡があった。
直前まで運転室にいた男性車掌が「便をもらした」と運転手に告げており、JR西日本は車内清掃のため、電車の運行を取りやめた。
この電車を含む上下計4本が運休し、約1700人に影響が出た。
JR西日本によると、電車は松井山手駅発塚口駅行きの折り返し。車掌は午前5時46分、京橋駅から乗り込み、途中、腹の調子が悪くなったという。(2007年8月31日13時52分 読売新聞)
これはどういうことかというと、塚口駅で折り返し運転する電車に乗り込んだ運転士が、乗務員室があまりに臭いことにびっくりして、車内清掃が必要になりそのために電車が運休したということである。折り返すので、車掌の乗っていたところに運転士が乗務するのだが、そこが臭くて運転できないので清掃が必要になったということである。直前まで乗務していた車掌が「便を漏らした」と運転士に告げているわけで彼も隠す意図はなく、我慢しきれずにウンコが出てしまったということなのだろう。そういうときのために携帯用のトイレみたいなものを積んでおけばいいかと思うのだが想定外の事態だったのだろうなあ。
この世にはいろんな匂いが存在する。「くさやの干物」という史上最強の匂いを発する食品も日本にはあるわけだが、そうしたさまざまな匂いの中でなぜウンコの匂いだけがかくも不当に嫌われないといけないのだろうか。オレはそれが不思議なのである。馴れたらOKじゃないかという気もするのだ。匂いというのは最初だけは強烈に感じるが、時間が経過すると自然に馴れるものである。またそうでないと精神が耐えられないのである。とにかく臭いのは最初だけだ。それさえ乗り切ったら後はたいしたことないのである。
またウンコは誰もがしているわけだ。この世にウンコをしない人間などいない。どんな美女でもちゃんとあの臭くて醜悪なものを肛門からぶりぶりと排出してるのである。人類はその点に於いては平等なのだ。他人のウンコやおならを迷惑だと言って激しく責める人も、体内には大量のウンコを保持していて、それは直腸内で出番を待って待機してるのである。みんな同じなのである。もっと人は他人のウンコやおならに関して寛容であるべきだとオレは思う。
乗務員室でウンコを漏らしてしまったこの哀れな車掌さんには、懲罰として悪名高きあの日勤教育が課せられるのだろう。電車を4本も運休させてしまったことは多くの人に迷惑を掛けたことになる。そのために大事な商談やデートに遅刻してしまった人もいるかも知れない。そう思うとペナルティがあるのは当然のことかも知れない。しかし、オレは彼のこの悲劇に限りなく同情してしまうのである。その状況が想像でき、同じ緊急事態を経験したことがある仲間として、彼への処分が少しでも軽くなることを願う。おお神よ、彼のウンコで汚れた車掌室の床を清めたまえ。
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