江草 乗の言いたい放題
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2007年08月15日(水) ぐわっ、セミにやられた!        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

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 オレはその昔「セミの恩返し」というショートショートを考えたことがある。弱ってるセミを助けたら何とそのセミが女性の姿で現れて、そして一緒に暮らすというまるで「鶴の恩返し」だ。しかし、オレが考えるということはやはりふざけた内容なのである。ちゃんとオレは落としどころというか、オチを用意していた。結婚して夫婦になったのに、女は絶対に服を脱がない。途中までは脱ぐが、下着姿になったところでそれ以上脱ぐのを拒むのである。それでは夫婦生活が出来ない。なぜ脱がないのか・・・「セミだけに、セミヌードが限界です!」というオチにしようと思ったのである。このアイデアはなかなかのものだとオレは自負していたが、作品にする前に同じオチを横田順彌が使っていたことを知ったのである。これではオレが二番煎じということになってしまうじゃないか。 

 そのセミに関するニュースで最近一番驚いたことと言えば、テレビで流れていたシカゴの17年ゼミのことだ。今年がその17年の周期にあたっていて、シカゴは70億匹の17年ゼミの大発生だったそうなんだが、なんとそこで子どもたちがスナック感覚でセミをチョコでコーティングしたのを食べていたのである。オレは昆虫食は苦手だ。それを観たときには少し気分が悪くなったのである。シカゴの子どもはセミを喰うのである。マクドのハンバーガーやケンタッキーフライドチキンを食べるのと同じ感覚でチョコのかぶさったセミを喰うのである。信じられないのである。

 日本の夏もセミが大発生する。オフィス街と言えども例外ではない。都心でも街路樹に止まったセミがやかましいくらいに啼いていることがある。さて、そのセミが実はやっかいな習性を持っていたのだ。セミの中でもクマゼミが問題なのだが、このクマゼミは枯れ木に産卵する。そのときに硬い産卵管で枯れ木に穴をあけるのである。都会にあるものでクマゼミの産卵したくなる枯れ木に形状が似ているものが、実は光ファイバー通信の家庭用ケーブルなのだ。以下、産経新聞の記事から引用したい。

クマゼミの産卵で光ケーブルに穴 断線被害が多発
大阪など西日本地域に多いクマゼミが、光ファイバー通信の家庭用ケーブルに産卵しようとして穴を開け、通信を遮断してしまう被害が多発している。NTT西日本では、新規契約者から改良型ケーブルを使用して対応している。
 枯れ枝と間違える
 クマゼミは直径約1ミリの太さの硬い産卵管を使い、枯れ枝などに穴を開けて産卵する。光ファイバーケーブルの幹線から枝分かれしている家庭用の引き込み線は、光ファイバーの心線をポリエチレンの黒い被膜で覆ったもので、クマゼミはこれを枯れ枝と間違えて産卵するらしい。心線が傷つけられたり、穴から水がしみ込んだりして断線するという。
 対策を強化
 NTT西日本によると、クマゼミの産卵による同社の事業エリア全体の被害は一昨年、昨年とも約1000件に上る。
 同社は一昨年まで表面に溝のあるケーブルを利用していた。セミがこの溝に産卵管を刺すため、昨年から溝をなくしたケーブルを導入。今年はさらに中の心線を樹脂の防護壁で挟む改良型を採用しセミ対策を強化した。
「セミにきいてみないと…」
 ただ、新規の契約者には新しいケーブルが使われるが、以前からの利用者のケーブルを新しいものに取り換えるわけではない。
 セミの季節を迎え、同社広報室では「古いケーブルすべてを新しいものに代えるのは難しい。今年どれだけ被害が出るかはセミにきいてみないと…」と話している。(2007/08/14 11:45)

 
 ケーブルに穴があけられるともうどうしようもない。ADSLから光ファイバーにブロードバンドの主流が移っていく中で、思わぬ落とし穴があったのである。改良型ならこの被害は防げるのだが、従来型なら穴があけられてしまうらしい。オレの家にはK−OPTI.COMの光ファイバーによるインターネットが引かれてるのだが、ちゃんと引き込みケーブルが改良型になってるのかどうかが気になったのである。そうでなかったら突然線が切れてつながらないという被害が起きる可能性がある。その時、何が原因なのかすぐにはわからずにしばらくはネット出来ないという非常事態が発生する可能性もある。

 しかし考えれば我々の社会は常に小動物の攻撃にさらされていると言える。ネズミが配線をかじって断線させるというのは昔からよくあることだし、小さなすき間から虫が入り込むことは精密機器を故障させる。ジェット機のエンジンに鳥が吸い込まれればそれだけで故障の原因となる。インディ・ジョーンズでは一斉に飛び立った鳥によって飛行機が落ちるシーンがあった。他でもない我々人間自身が、ウイルスや細菌という極小動物のために苦しめられ、時には命を落とすのである。そう考えればクマゼミがIT社会を脅かすようなことはそれほど珍しいことでも何でもないのかも知れない。 

 セミといえばオシッコである。子どもがセミを捕まえようとするとさっと飛び立って逃げて、その時に液体を噴射していく。それが顔にかかることも多いのだがそれを子どもたちは「セミのオシッコ」と呼んだのである。昆虫が人間と同じようにオシッコを出すのかどうか、生物学の知識の乏しいオレにはよくわからないのだが、もしも穴をあけられた光ファイバーケーブルの中にセミのオシッコを流し込まれたりしたら、こうして快適にネットを楽しんでいるオレの通信環境は完全に破壊されるだろう。もしも我が家の周辺にクマゼミが出没するようならオレは対策を立てないといけないのである。ケーブルにセミが近寄らないような匂いを塗りたくるとか、何か保護材で巻くという工夫がいるかも知れない。早速オレはネットでクマゼミを検索して敵の外観写真を手に入れ、そこで啼き声もちゃんと確認したのであった。


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