2007年05月08日(火) |
ジェットコースターは危険なのか? その2 |
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投資目的でUSJの株価を確かめる
二日前の記事に続いて今日もジェットコースターについて書く。どうやらエキスポランドの事故は不可抗力ではなく、点検整備の手抜きによる人災であることがわかってきた。同様の遊具を設置する他の遊園地ではかなり念入りに点検されていたし、車軸も一定期間経過すると交換するところが多かったのだが、エキスポランドの「風神雷神2」に関しては設置以来一度も車軸を交換していなかったことが今回判明した。そのエキスポランドがどのような遊園地であるかについては5月7日のきっこの日記が詳しい。私が取り上げようと思っていた天下りの問題もそこには記されている。要するに仕事もしないごくつぶしどもに報酬のゼニをたんまり払う一方で安全管理がおろそかになっていたというクソみたいな話なのである。せっかくだからこの天下り理事どもに今回の責任をとらせて人身御供として社長共々業務上過失致死で刑務所に入ってもらいたいものである。
さて、USJに客を奪われて青息吐息だった近隣の遊園地にとって、今回の事故はとどめをさしたという感がある。関西ではすでに宝塚ファミリーランド、奈良ドリームランド、神戸ポートピアランド、近鉄あやめ池遊園地などがUSJに客を奪われて廃業してるのだが、生き残った遊園地を今回の事故の余波が襲ったのである。連休最終日の5月6日は雨ということもあったのだが、それ以上に事故のショックや乗り物の多くが点検のために運転休止した影響を受けてガラガラだった。なんと生駒山にある生駒山上遊園地では入場者ゼロだったという。ほんとかよ!と思うがそのように報道されている。まあ雨のせいで屋外施設がろくに動いていないので仕方ないのだが。ひらかたパーク(ひらパー)も閑古鳥が鳴いてこちらの入場者は約300名だったとか。通常は1〜2万人の入場者があるそうだから稼ぎ時に大打撃である。このまま利用者の絶叫マシン離れが起きると売り上げにも大きく影響するはずだ。貴重な生き残り組として、過激な乗り物を導入することでUSJに対抗していただけに、その絶叫系の乗り物で勝負できないとなるとダメージは大きい。
もちろん遊園地大本命のUSJも影響がなかったわけではない。その証拠に最近上場したばかりで急上昇中だったUSJの株価は今日は暴落した。昨日の終値は74400円だったのだが今日は寄り付きから大きく値を下げて一時は67700円(−6700)まで下げたのである。連休最終日に雨という悪条件もあったが、ふだんよりも1万人程度少ない来場者だったためにほとんの乗り物が待ち時間なしでOKだったという。
「スリルはあるが安全」が売り物だったジェットコースターが、「スリルはあるし安全かどうかはわからない」となったとき、どれだけの人が乗ってくれるかと言うことである。もちろんオレならこういう対策を取り入れる。海外旅行と同じく遊園地入り口で掛け捨て型の遊具傷害保険を発売すればどうだ。万一の事故で死亡した場合は1億円とかいう保険を掛け金50円くらいで販売すれば入場者はほとんど買うだろう。海外旅行するときに空港で掛けるヤツと同じだと思えばいい。しかしそれも考えたら変な話である。遊具の安全を保証する義務があるのは遊園地の側であり、わざわざ利用者が保険金を払わされるのもどうかと思うぜ。
今回のエキスポランドの事故は設置以来部品の交換もせずに杜撰な管理をしていた遊園地側の責任だったということになりそうだが、オレが気になるのはあのパクリ天国、中国の遊園地だ。おそらくその遊具は日本の基準からみればとんでもないいい加減さで、しかも安全点検なんてろくにされていないような気がするのだ。オレが以前に日記で取り上げたあの偽ディズニーキャラの遊園地あたり、やばいんじゃないかとオレは思うのだぜ。
←6位復帰です・・・m(_ _)m