江草 乗の言いたい放題
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2007年05月07日(月) 阪神タイガースはダメ虎に戻ったのか?        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

 過去に阪神タイガースを取り上げた日記の一覧

 ゴールデンウイークの9日間の阪神タイガースの対戦相手は広島3連戦、横浜3連戦、そして甲子園での広島3連戦だった。昨年までのお客さんであった広島、横浜相手の9連戦ということで、多くの阪神ファンはこのゴールデンウィークを貯金週間と期待してたはずである。しかし、ファンの期待を裏切って阪神は泥沼の7連敗(2試合は雨で中止)、結局一つも勝てなかったのである。優勝争いどころか首位と6ゲーム差の5位に沈んでしまったのだ。優勝争いすることが当たり前という昨今のチームの勢いを思えば、この状況は信じられないことである。しかし、万年最下位だった弱い頃の阪神タイガースをずっと応援し続けたオレから観れば、なんだかなつかしささえ感じてしまうこの一週間だった。さて、なぜ阪神がこのようになってしまったのかオレの見解を述べてみたい。

 阪神がなぜ優勝争いできたのか。それはひとえに「強いチームには負けるが弱いチームからは星を確実に稼ぐ」という卑怯な戦略を徹底してきたからである。その立役者が実はヤンキース入りした井川慶だったのだ。井川は広島や横浜からは星を荒稼ぎするが、中日や巨人相手にはまるで勝てなかった。井川が抜けた穴は他の投手では埋まらなかったわけで、そこに打線の不振が重なったわけである。もしも井川が居れば連休に広島から2つは勝てただろう。ところが井川がこれまで広島から勝てた分の星をそっくり広島に献上しているというのが今の状況なのだ。年間に5つ勝てるところを5つ負ければ貯金が10個減ることになる。井川が広島と横浜から10個貯金してくれるはずが10個の借金に代わるのならばそこで貯金を20個減らすのと同じである。これだけで十分に阪神はBクラス入り確定だ。

 しかも今年の横浜は違う。横浜には巨人から移籍した仁志がいる。オレは巨人の選手の中でもっとも仁志を怖れていたのである。阪神はどれほど仁志にやられてきただろうか。オレは阪神巨人戦で仁志にホームランを打たれて負けた記憶がいくつも鮮明に蘇ってくるのだ。それだけではない。センター前に抜けるかという打球をいくつ阪神は仁志に阻まれただろう。なんでおまえはそんな場所に守ってるのだとオレは何度嘆いたことか。その仁志が原監督に疎まれて打順を8番に下げられたり、小坂の加入や若手の台頭で控えに下げられたりしてることでオレはホッとしていたのだ。阪神タイガースにとって疫病神のようなあの男が、横浜の一番打者として活躍の場を与えられたことを、阪神ファンはもっと怖れないといけなかったのではないか。そのオレの恐れは現実となって表れたのである。なんということだ。もう少しで逆転できるというところで再三仁志の攻守に阻まれ、阪神は横浜に連敗した。

 阪神が0−2とリードされて迎えた5月5日の甲子園での対広島戦7回裏の攻撃、1死1・3塁という好機に阪神は2軍から上がってきた桧山を代打に送った。結果はピッチャーゴロで併殺、逆転のチャンスは一瞬にして消えたのである。しかしオレはちっとも驚かなかった。桧山が代打に送られたときにオレはその後のシナリオを予想してしまった。好機に弱い桧山といえば、それはダメ虎時代の阪神の代名詞ではなかったか。ソフトバンクとの日本シリーズ第二戦で、和田毅の立ち上がりを一挙に攻略できるチャンスを一瞬にしてつぶしてしまったのは桧山のセカンドゴロ併殺ではなかったか。オレの脳裏をその時の悪夢がよぎったのである。

 阪神はこのまま行けば遠からず最下位に沈むだろう。残念ながら今のチーム事情では上位浮上は困難だ。投手陣の柱となる存在も見あたらない。しかし、阪神タイガースというのは長いこと最下位が定位置だったチームなのだ。ここ数年の優勝争いがどちらかというと夢のような時期だったのであり、結局いつもの阪神に戻っただけかも知れないのだ。阪神ファンにとってはこれからまた長い忍耐の時期が始まるのかも知れない。

 かつて野村監督は「エースと四番打者は作れない」と語った。つまりエースとなる投手や四番を打つ打者は最初からそうした輝きを持ってるのであり、養成できるものではないということだ。新庄が大リーグに挑戦してから長く不在だったタイガースの四番打者として、今金本が存在感を示していることに疑いはないが、その金本も年齢的なことを考えればもう先は長くない。広島・新井、横浜・村田という若き四番打者が育ってるのと比べればはっきり違いがわかるだろう。阪神は浜中を育てようとしたがまたしても故障で登録抹消中である。

 連休明けの初戦は巨人との3連戦である。ここで勝ち越せるならまだ今シーズン、3位までにかろうじて踏みとどまれる希望も生まれるが、負け越せば後は最下位ロードまっしぐらだろう。阪神ファンのオレはそんな今の惨状を嘆きつつもついついテレビの前から離れられないのだが。


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