2007年04月06日(金) |
ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)はサイテーです |
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航空会社に預けた荷物を紛失されるとものすごく迷惑である。荷物が迷子になるだけでもかなりの迷惑である。日本の航空会社でそんなことが起きるのだろうか。もしもそれが多発しているのならば、もしかしたら航空会社の荷物係の職員が抜き取りでもしてるのかも知れない。日本では考えられないことが外国では起こるのである。銀行で引き出したゼニにニセ札の混じってる国だってあるんだ。航空会社が荷物をなくすことくらいたいしたことではないのかも知れない。
オレが沢木孝太郎の「深夜特急」をもじって「白夜特急」と名付けた海外放浪旅行をした頃、海外旅行者のステイタスはどの航空会社を使うかで決まったのである。値段の高い飛行機に乗る奴ほど位が上になるのだ。1988年当時、日本からヨーロッパに行く便の中でもっとも安いのはパキスタン航空だった。往復14万円くらいで飛べた。モスクワ経由のアエロフロートが18万、シンガポール航空(SQ)で23万円くらい。大韓航空は24万くらいだっただろうか。これがルフトハンザやBAになると35万円くらいしたのである。貧しい学生なんかはパキスタン航空利用者が多かったのである。しかしオーバーブッキングなどはざらで、どんなトラブルがあってもアラーの神の思し召しだから甘受するしかなかったのである。オレの友人の一人も予定の飛行機に乗れず、カラチに一週間足止めを喰らって、現地の食い物にあたって食中毒になり瀕死の状態でやっと帰国できたのである。
ちなみにオレは23万円も奮発して、SQで快適に30時間も掛けて南回りでヨーロッパ入りしたのだ。そんなオレから見てBAを使える人なんてブルジョワ中のブルジョワだったのである。そのBAがあろうことか荷物の紛失ワースト1だという。オレは信じられなかった。ここまでその権威が堕ちてしまったということなのだろうか。以下産経WEBの記事を引用する。
荷物紛失率、BAがワースト1位 欧州の航空24社
英民間航空当局の業界監視組織「航空運送利用者協議会」は4日、2006年に乗客が航空会社に預けた荷物が紛失した割合が、欧州の主要24社の中で英ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)がワースト1位となったとの報告書を発表した。
報告書によると、紛失荷物の数は24社の合計で約560万個。うち85%が48時間以内に乗客の元に戻ったが、最後まで見つからなかった荷物もあるという。
BAの紛失数は約104万個で、乗客1000人中、23個。2位以下は、ポルトガル航空(同1000人当たり21個)、ドイツのルフトハンザ航空(同約18個)、エールフランス(約17個)で、マルタ航空が約4個と最も割合が小さかった。
英ヴァージンアトランティック航空やアイルランド航空などはデータを提供しておらず、同協議会は、欧州全体での実態はさらに悪い可能性があると指摘した。(ロンドン 共同)(2007/04/05 20:36)
荷物を紛失する率がなんと乗客1000人中23個なのである。2.3%もの荷物がちゃんと受け取れないのだ。50人に1人である。それはあまりにも杜撰じゃないか。ただヨーロッパの他の航空会社もおしなべてよくない。ポルトガル航空もエールフランスもルフトハンザも、みーんな似たようなものである。もしもこんなにひどいレベルなら日本では到底やっていけないだろう。欧州の利用者たちはなんて我慢強いのだろうかとオレは驚くのである。いや、我慢するも何も、クソ航空会社ばかりで他の選択肢が存在しないから仕方ないのかも知れないが。
日本では当たり前と思っていることが外国ではそうではないことも多い。中国雲南省・麗江で4月1日に起きた事件だが、中国人の旅行ガイドがナイフで旅行者らを無差別に切りつけるという悲劇があった。団体客を店に連れて行くとガイドの収入になるのだが、それにまつわるトラブルである。旅行ガイドが刃物で襲ってくるなんて日本人には想像も付かない世界である。日本ではタダで手に入る「安全」が、どんなにゼニを出しても買えない国だってあるのだ。我々はその事実を忘れてはならない。飛行機に乗るときに預けた荷物がちゃんと受け取れて当たり前なんて思ってはならない。日本のようにみんなが誠実に仕事をしている国は実は少ないと言うことを我々は理解すべきである。
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