2006年05月13日(土) |
謎の肩もみ強盗の話 |
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警視庁組織犯罪対策2課と渋谷署は5月12日までに、1人暮らし女性のマンションに侵入して現金やキャッシュカードを奪ったなどとして、強盗容疑などで韓国人の自称自営業李辰世容疑者(29歳)を逮捕した。ここまではありふれた事件である。しかし変わっていたことといいうのは、この李辰世容疑者は押し入った女性の部屋に4時間にわたって居座ったということである。居座られた女性も生きた心地がしなかっただろう。
強盗が女性の部屋に居座るとすれば目的は一つしかない。金品を奪った後でその女性の貞操も奪うという行為に出るためだ。この李辰世も女性の手足を縛るなどして自由を奪った。そこまでは説明が付く。しかしその後の行動は謎である。自分が自由を奪った女性の肩を揉むなどしていたのである。揉んだのが肩ではなくて乳であるなら、わいせつ目的だったと説明が付く。もっとも男性の中には、女性の肩を揉むという行為だけでエクスタシーに達する肩もみフェチの方がいるかも知れないので、そういう人たちにとっては十分に猥褻な行為である。
この居座りの理由に関して李容疑者は「女性をリラックスさせるためだった」と話しているという。強盗と一緒にいるのにリラックスできるのはタダの鈍感な馬鹿である。どうやらこの居座りは銀行のATMが動き出すのを待つ目的だったとみられる。その間に暗証番号を聞き出し、使った後のカードは現金を引き出してから律儀にも郵送で被害者宅に送り返していたのである。こんな几帳面な泥棒が他にいるだろうか。こうなるとさほど悪人とも思えなくなってしまうのである。もしも李辰世が捕まらずに現代に同様の犯行を続けていたとしたら、おそらく新聞には「肩もみ強盗」の名で報道され続けただろう。その結果一躍有名人として時の人になれたはずである。
帰宅途中の女性の後をつけて襲って女性の持ち物をひったくって逃げて、追いかけられたら人気のないところまで誘い出して暴行するなどの外道犯罪が増えている。新聞にそうした事件の記事が載らない日はない。そうした外道どもと比較すれば、この肩揉み野郎は泥棒ながらものすごくいいヤツに思えてならないのである。肩を揉んでもらってる時の気持ちの良さからついつい目の前の相手が泥棒という大事なことを忘れて、友好的に接してしまうのかも知れない。「気持ちよかったわ。また揉んでな!頼むわ」「うひょひょひょひょひょ、気持ちええわ。ナイスや」「ぐへへへへへ」オレも肩もみ強盗に襲われたいのである。そうすれば仕事の疲れや肩こりも解消するかも知れないぜ。
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