2006年05月04日(木) |
NEC、会社丸ごとパクられる! |
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中国と言えばパクリ大国である。商標権や知的財産権に関する意識が希薄であり、コピー商品は堂々と売られ、ホンダと似た名前(発音は同じ)の企業が会社登記されるのを国が許しているところを見ると国家の側に取り締まろうという意欲がほとんどないわけで、その状況をさらに悪化させていることは間違いない。おそらく現地に行けば驚くほど大量のニセ日本製品が流通しているのだろう。パソコンに入ってるOSのWINDOWS/XPもそのほとんどがコピー品で、中国では最近までパソコンはOSなしで販売するのが当たり前だったのである。OSなしの本体を買ったら今度はその近くで海賊版の安いOSを買う。それが中国のパソコンユーザーにとって当たり前の日常だったのだ。国家主席がわざわざビル・ゲイツと会見してその一掃を約束したそうだが、オレはそんなことが可能なのかと疑っている。パクリですまそうという国民性自体はいつまでたっても変わらないと思われるからだ。
さて、製品にニセモノのロゴをつけるような単純姑息なコピーではなく、なんとNECという会社組織を丸ごとパクっていた集団が今回発覚して話題となっている。NECという名前で活動し、社員はNECのニセ名刺を持ち歩き、中国本土や香港で50ヶ所以上の製品工場ネットワークを築き上げていたのである。ニセモノを製造していた工場の多くはその発注がホンマモンのNECからだと信じていたわけで、パクリ企業もここまで組織化されるとみんな騙されてしまうわけである。
この偽造集団は家庭用オーディオ機器やビデオ、DVDプレーヤー、MP3プレーヤーなど複数のNEC製品を偽造していた。NECの作っていない製品までも偽造されていたという。これらの製品は比較的まともな方だったが製品保証はしていなかった。また購入者はそれらの商品がニセモノだとは思わずに購入していたため、ホンモノのNECの側がニセモノ商品の故障に関するクレームを受けたりしていたのである。オレは被害に遭ったNECの側が粘り強く調査を依頼して偽造集団の全容解明にたどりついたことに拍手を贈りたい。それとともに日本政府がこの一件に関して公式に不快の念を表明し、声明を発表することを求めるものである。これが産業立国である日本の国益を侵害された事件であるというアピールしないとだめだ。中国というのが情けないニセモノ製品の国であることを訴えないとだめなんだ。
おそらく中国政府はこの種の事件を誠実に解決しようなんてちっとも思っていないだろう。中国の警察なんかも全然あてにはならない。賄賂を掴まされればそこで捜査はストップするに決まってる。この偽造集団は工場側からは、NEC製品を生産する「ライセンス料」まで徴収し、公的文書も偽造して輸出契約を結んでいた。ニセモノは東南アジア、北アフリカ、中東、欧州などにも輸出されていて、ホンモノと並んで販売されるケースもあったという。そこに陳列された製品がホンモノかニセモノか、NECの関係者でなければ看破するのは無理だったのかも知れない。あまりにも犯罪の規模が大きすぎて、NEC側では被害額を推計することもできないらしい。
こんなひどい事件を起こした以上、国家主席がNECの本社まで出向いて謝罪すべきじゃないのか。厳正な捜査を行って関係した組織の人間を一人残らず逮捕し、不正に蓄財した財産を没収してNECへの賠償に充てさせるべきだろう。この被害に対してもしもNECが中国で裁判を起こして賠償を取ろうとしても、公正な裁判をやる能力などあの国にはない。賄賂と不正がすべてのような国家である。もしかしたらそのパクリ企業活動さえも「合法」「問題なし」などというとんでもない結論を出すかも知れないのである。中国では日本人のことを差別して「小日本」などと呼ぶらしい。日本企業のコピー品をごまかして東南アジアやヨーロッパで売ろうとするてめえらのやり方のことをこの際「装日本」と呼ぼうじゃないか。世界一優秀な日本製品にあやかりたかったと正直に言えよ。そのわりには日本の悪口ばかり言いやがって馬鹿野郎。
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