2006年04月20日(木) |
「toto」ってまだあったのか? |
携帯用URL
| |
|
こだわりの店のページに食いしん坊BBSを設置しました。実際に行った人の報告をお待ちしています。
数年前に鳴り物入りで始まった、スポーツ振興くじ(サッカーくじ、toto)、その後あまりウワサを聴かなかったのだが、まだしぶとく存在していたのである。オレはスポーツといえば野球にしか興味がないので、知らなかったのはオレだけかも知れないのだが。そのtotoだが、年間2000億円の売り上げを目論んで始めたのに年々売り上げは減少していき、2005年度の売上高も149億円しかなかったのだ。もう完全に多くの人々から忘れ去られていたのである。
売り上げが減少した結果、さまざまなところに破綻が生じてきたのだが、その最たる部分がりそな銀行に払わないといけない販売委託手数料だったのである。なんとこのうち144億円分が未払いとなっていて、りそな銀行側はその支払いを求める最終督促状を送付したらしい。そんな大金、はっきり言って払えないのである。というか、販売手数料にそんなにぼったくるのなら、払戻金なんてほとんど残らないのである。なんて期待値の低いギャンブルなんだ。
オレは株式投資以外のギャンブルはやらないのだが、それはバクチの胴元がピンハネする金額が大きいからである。このサッカーくじもどう考えても中間搾取がひどすぎる。人気が無くなった原因はそこにあるのではないか。ギャンブルのテラ銭は最低限に抑えるべきであり、その率が高ければ高いほどギャンブルというものは魅力を無くすのである。その上当たる確率は宝くじ並みに低いわけで、そんなものに魅力を感じないのが普通のギャンブラーである。投票金額を100円単位にまで下げたのに、小中学生には買えないというのも矛盾する。そこまで下げるのなら少年ファンの拡大のためにも子供にも小遣いで投票できるチャンスを与えるべきだし、宝くじ自体が子供の購入を規制しているわけでもないだろう。
さて、144億円を踏み倒されたことになっているりそな銀行は、5月中旬までに具体的な返済計画が示されなければ提訴に踏み切る方針だという。2001年3月に販売が始まったtotoは、くじの販売や払い戻し業務を昨年度まではりそな銀行が一括して受託してきた。契約では、振興センターは販売のためのコンピューターシステムの整備費や業務委託手数料として、毎年約180億円をりそな銀行に支払うことになっていた。年間2000億円の売り上げが達成できていれば何にも問題なかったのである。ところが売り上げは目標到達どころか激減していった。この委託手数料の金額は、totoの売り上げに応じて変化するという契約にはなっていなかったようだ。そのため売り上げが落ち込んでも同じように委託手数料を支払うことになり、ついには全く払えなくなったのである。
2003〜2004年分の未払い金は224億円だが、りそな側は一部の支払いを免除した上でそのうちの144億円の返済を求めてきたのである。どう考えてもこの手数料、ぼったくりすぎじゃないのか?委託手数料を年間180億円払わないといけないのに売り上げが149億円!これじゃあ払い戻すための金額が残っていないじゃないか。そんなひどい契約を結んだ馬鹿はいったい誰なのか、オレはそれが気になるのである。この金額の穴埋めにはいったいどのゼニを使うのか。国が税金で補填するのか。サッカーファンがみんなで寄付して補填するのか。
サッカーに全く興味がないオレにとってはどうでもいいことだが、こんなに多くの試合の結果を予想して的中しないと払戻金がもらえないという仕組みの複雑さがこのような事態を招いたのである。この際投票は一試合ごとにして、投票券はその試合を開催してるスタジアムで売ればいい。たらどうだ。そうすればスタンドに陣取った観客は「ひいきチームに対する声援+ゼニをもうけたいという欲望」から必死で応援するだろう。もはや建て直しが不可能になってしまったtotoだが、オレにすべて任せてくれればいつでもギャンブルの王様にしてやるのだがなあ。どうせ馬鹿どもがいつまでたっても解決できないまま事態をどんどん悪化させていくのだろう。
←人気blogランキング投票←ベスト10からまたまた転落しました・・・m(_ _)m 株式銘柄情報掲示板
前の日記 後の日記