2006年04月10日(月) |
トッピーにぶつかったのは誰だ? |
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4月10日夜に一部加筆しています。
4月9日午後6時頃、屋久島から種子島を経由して鹿児島港に向かう途中の高速船トッピー4が、海面にあった謎の物体に衝突して大破した。この衝撃で乗客103人中93人が負傷しており、重傷者は救助されて巡視艇で病院へ運ばれた。ぶつかった時は高速走行中ではなかったという。80キロで航行中に衝突したと報じてる新聞もある。80キロが高速ではないのならこの船はいったい何キロだせるのだろうか。
衝撃に驚いた乗客は「座礁した」と110番通報(おそらく携帯からかけたのだろう。海の上で通じるのだろうか)したのだが、現場付近にはそのような浅瀬はない。いったい何にぶつかったのか。オレはいくつかの新聞社のサイトを回ってみたが、アサヒコムだけは「海中生物」という見出しになっていて、他は「クジラ」「クジラのような」という書き方になっていた。オレもたぶんクジラだろうと思うのだが、アサヒコムの見出しの「海中生物」という書き方が妙に気になるのである。もっとも朝刊に掲載されるときには「クジラ」になってるのかも知れないが。
「海中生物」という書き方をされると、オレは20mくらいのダイオウイカとか、体長10mくらいの巨大マンボウとか、米軍の戦闘機くらいの巨大エイとかを想像してしまうのだ。少なくともエンジンがひとつ使えなくなるほどの衝撃があったわけで、ぶつかったその海中生物の方も無傷とは考えられない。何らかのダメージを被っているはずで、そのダメージで死んでるかも知れないのである。その死体が海に浮かんでいれば、その迷惑な当たり屋の正体がわかることになる。
海の生き物の側にしてみればその高速船の方がよほどむちゃな存在だろう。何しろそれまで平和でのんびりしていられた海を、騒音と衝撃をまき散らしながら100キロ近い速度で暴走されるのである。迷惑この上ないのである。その迷惑な相手に対して、捨て身の抗議をするために体当たりしてきたということも考えられないこともない。何しろイルカやクジラは殺すのが可哀想なくらいに知能が高いと捕鯨に反対する方々は常々主張しているじゃないか。自己犠牲の特攻精神でぶつかってきた可能性も100%否定することはできないのである。
しかし、人間の側にも言い分はある。それはクジラが増えすぎてるということだ。どこかの国の捕鯨反対運動の連中のせいで、日本近海のクジラはやたら増えていて、イワシなどの魚を食いまくってるのである。ある程度クジラを捕って調整しないとこのままでは魚が食い尽くされてしまうのである。増えすぎたクジラも十分悪いのである。
この海中生物がもしも最大のクジラであるシロナガスクジラであった場合、体長30mなら体重はおよそ200トン、いっぽうトッピー4は284トンである。相手がクジラだと仮定すれば小さくても50トンくらい、そんな巨大なものに時速90キロでぶつかってしまえば乗客はそれこそたまったもんじゃない。乗客の半数が負傷したのも納得がいく。考えたらまだまだ海にはどんな危険があるかわからないのである。クジラを見るためにわざわざ小笠原に観光旅行する人もいるわけだが、船が体当たりされたらひとたまりもないということを考えたことはないのだろうか。
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