2006年03月14日(火) |
5369人のマゾヒスト |
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試行錯誤を重ねて賢者のマウス選びの中身を大幅に改訂しました。簡単に「マウスの王様」にはなれないようにできています。一度遊んでみてください。言いたい放題ベストセレクションも更新しました。題名から検索できます。
山口県岩国市には、5369人のマゾヒストが居る。これは人口106804人(3月1日現在)の 約5%にあたる。マゾヒストの発生率が正確にはどの程度あるのか定かではないので、この比率が直ちに岩国市の変態度の高さを表してるとは言えないのだが、オレにとってはかなりのインパクトのある数字だったのである。騒音がやかましい上に時々住宅地に落下しては住民に被害を与える迷惑な米軍機、そんなもの誰だって来て欲しくないのにそれを歓迎する謎の人たち、オレから言わせれば「狂ったマゾヒスト」としか言えない人たちがこんなにも居たのである。ならず者の米兵が増えて娘がレイプされたり、交通ルールを守らない馬鹿アメ公にひき逃げされることを歓迎するなんてただの馬鹿である。
この世には数多くの「迷惑施設」というものが存在する。ゴミ焼却場、屎尿処理場、周辺人家に対して破壊行為を行う迷惑な生徒が多い学校、空港、事故が起きれば周辺住民が全滅する原発、馬鹿の集まり国会議事堂、そしてならず者の巣窟である米軍基地などである。そういう迷惑施設が昔から存在したのなら、そこに後からやってきた住民は文句は言えない。それを承知の上でそこに居住することを選んだのだから。大阪空港のそばにわざわざ家を新築すると、迷惑料代わりにエアコンが付けてもらえて電気代の補助まであるという信じられない話を聞いたことがあるが、最近は発着便数が減ったので迷惑料の実入りも減って「もっと便数を増やして迷惑をかけてくれ!」と地元自治体では叫んでるらしい。マゾヒストの考えてることは常人には理解不能なことが多いのである。
もちろん世の中には「ラッキー施設」というものも存在する。こういう施設の隣に住めることは人生の最大の幸福である。具体例を挙げると、タダで本が読み放題の公立の図書館、女湯が丸見えの露天風呂、美人の多い女子校などである。迷惑施設の受け入れに同意する代わりにラッキー施設も抱き合わせで誘致してくれるということなら不本意ながらもオレは同意するかも知れないのである。もっとも迷惑施設の程度にもよるが、米軍基地というのは最上級の迷惑施設である。ならず者の米兵どもがそこら中にいれば子供を外に出すことも出来ず、女性の一人歩きもきわめて危険なのである。
そんな迷惑施設のすでにある岩国で、迷惑度をさらにパワーアップする米軍機の増配に賛成する人が5369人、投票総数の10.8%もあったのだ。さて、このイカサマ住民投票、住民のマゾヒスト率が低いことは常識で考えてもわかる。開票すれば「マゾでないまともな住民」が圧倒的多数になることは明らかだ。ところが「投票率が50%以下なら開票しない」というルールが盛り込まれたために、マゾヒストたちは必死で「投票棄権」を呼びかけたのである。真のマゾヒストにとって自分たちが少数派であることは誇りであり栄えある名誉であるはずなのに、岩国市の似非マゾヒストたちは自分たちが少数派であることが知られることを恐れたのである。
棄権運動が実ったせいで、投票率は58.68%という低率になってしまった。さて、今回投票棄権した住民の中に大量の「受け入れ賛成派=マゾヒスト」が実は含まれてるとしたら、岩国市の変態度はさらに増すのである。そんなことあまり想像したくないのである。5%の変態が存在するというだけでも恐ろしいのに、さらにその率がアップすることなど公表して欲しくないのである。そんなことは岩国市民にとっても恥だと思うのである。
井原勝介岩国市長は「反対多数なら国に計画撤回を求める」と主張するところから考えて常識人だと思われる。もっとも政治家は票のためにはいくらでも嘘をつく人種なのでこの発言もそのまま鵜呑みにするわけにもいかないのだが。
政府としては日本のどこかに迷惑施設は作らないといけないし、米空母艦載機も受け入れないと困るらしい。オレみたいな庶民にはどうでもいい話だが、コイズミや安部といった政治家どもには断れない義理があるのだろう。また住民の迷惑なんかどうでもいいと思ってる馬鹿自治体の山口県も、振興策で落ちるゼニを当て込んでなんとか受け入れ容認にならないものかと苦心しているという。総理大臣を輩出した県だけあって、ここで政府に恩を売っておきたいという姿勢が見え見えである。権力志向は幕末の頃からちっとも変わっていないのである。男の美学を貫いた新撰組と違って、長州や薩摩の連中のなれの果てはろくでもない連中が多いのである。
さて、今回の住民投票の結果を国は黙殺する方針らしい。コイズミは外交における駆け引きというものを全く分かっていないのである。「こんなに住民が反対してるんですよ」「あんたたち米軍はならず者ばかりで迷惑ですからね」ということをブッシュに伝えることで有利な条件を引き出せることがわかっていないのである。「そんな迷惑なものは韓国にでも移設してくれ」「そんな迷惑なものを受け入れてるのだから危険な牛肉まで押しつけるな」こんなふうになんとでも言えるのである。まあそれができるような頭のいい人間であることをオレは全く期待していないのだが。岩国市では一ヶ月後に市長選挙がある。米軍機受け入れ容認で振興策のゼニが欲しい利権亡者どもと、純粋に迷惑を嫌う住民との戦いがどうなるのか楽しみである。
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