2005年11月14日(月) |
タミフルで死ぬか、感冒で休むか? |
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インフルエンザ治療薬タミフルは国家戦略として備蓄が考えられるほど重要視されてい薬である。毎年のように冬になったら流行するインフルエンザ対策として、昨シーズンは1000万人の人が服用したのである。インフルエンザにかかった子どもの実に9割に処方されているわけで、もはや不可欠の存在なのである。幸いなことにオレは一度も服用したことがないので、その効果がどれほど劇的なものであるかを語ることはできないのだが。
ところが、このタミフルには重大な副作用が隠されているらしい。意識障害、異常行動、幻覚などの症状があらわれることがあるらしいのだ。2004年2月、17歳の男子高校生がタミフル1錠を飲んだ約3時間半後、素足で家を飛び出し、塀を乗り越えてトラックにはねられて死亡したという。2005年2月には、14歳の男子中学生がタミフル1錠を飲んだ2時間後、寝ていた部屋から見当たらなくなり、マンションの下で転落死しているのが見つかったという。この二つの事例をNPO法人「医薬ビジランスセンター」(大阪市)の浜六郎理事長が12日、津市で開かれた日本小児感染症学会で「異常行動は薬の副作用」と報告したのである。
さて、どう考えればよいのか。1000万人が服用していることを考えれば、その中のわずか2件という事例は無視できるのかも知れない。もしも本当に副作用が多数発生するのなら。もっと多くの死者が出てるはずである。まあ世の中にはタミフルの副作用でなくても異常行動する連中は腐るほどいるが。ただこの事例の場合「報告されてるのが2件だけ」であって実際はもっと多いのかも知れない。一方、厚生労働省研究班の専門家はインフルエンザがきっかけで起きる脳炎・脳症の前にも異常行動が出ることがあるとして、タミフルの副作用という見方に否定的だ。
オレに言わせればどうしてタミフルを飲んでまで頑張るのか。インフルエンザになれば治るまで仕事を休めばいいのである。オレは昔仕事のしすぎで吐血して倒れたことがあるんだ。それからは「絶対に無理しない」と決めている。タミフルの効用だって、せいぜい4日寝込むところが2日に短縮される程度のものじゃないか。その程度のことのためにどうして異常行動に走って死亡するかも知れないというリスクを冒さないといけないのだ。オレなら4日寝込む方を選ぶ。せっかく感冒の神様が「あんたは仕事を休みなさい」とプレゼントしてくれてるのに、どうしてその贈り物を辞退してしまうんだ。抵抗力の落ちた老人や幼い子供の場合は命に関わるのでタミフルは必要かも知れないが、オレには不要だ。オレは治るまで休む。絶対に休む。休ませてくれ。誰かオレにインフルエンザをうつしてくれ!できれば症状の一番軽いヤツを頼むぜ。
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