2005年11月02日(水) |
自分の母親で人体実験をした女子高生 |
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自分の母親に劇物のタリウムを摂取させて殺害しようとした静岡県立高校の女子生徒(16歳)を、静岡県警少年課と三島署は10月31日に殺人未遂の疑いで逮捕した。少女の母親は8月中ごろから顔や手足にじんましんを発症、10月2日に入院し、現在は呼吸障害などで意識不明の重体となっている。この女子生徒は調べに対し、「お母さんがタリウム中毒になっていたことは知っていた」と話し、容疑については「そんなことはしていない」と否認している。母親の身体からはタリウムが検出され、一方女子生徒の部屋からはプラスチック容器に入った粉末状のタリウムが発見、押収された。
この女子生徒は高校では化学部に所属していた。彼女が男性名で書いてたブログも発見され、そこにはタリウムを投与された母親の容体が悪化して入院するまでの経過もしっかりと書かれていたという。8月中旬から下旬にかけての書き込みには「眩(まぶ)しいほどに晴れ、酢酸タリウムが届きました。薬局のおじさんは医薬用外劇物の表示に気づかず、必要な書類を通すことなく渡した」とあった。タリウムの水溶液を過って指に付け、腹痛になったとの記述もある。8月19日には「昨日から母の具合が悪いです。全身に発疹が起こり……」と書いている。9月12日には「ついにほとんど動けなくなってしまいました」。さらに10月2日に母が入院したとあり、症状が出始めた時期、入院時期ともに警察の調べと合致している。
本人しか知り得ないことが記述されてる以上、これほど完璧な物的証拠もないだろう。
彼女は毒殺魔として有名なグレアム・ヤングという人物を尊敬していた。ヤングは16歳の時に自分の継母を毒殺、その後15年収監されるが出所したあとは過去の事件を隠して就職。そこでも同僚に毒を盛って二人を殺害し終身刑となった筋金入りの毒殺魔である。(43歳の時に獄中で死亡)罪の意識を全く持たないふてぶてしい野郎だったらしい。そんな偏執狂的犯罪者にあこがれたという彼女の在学した韮山高校は静岡県の高校偏差値一覧表では68となっているからかなり成績はよかったのだろう。化学に関しては、中学の時から専門書を読み、高校の教育課程を超える知識の持ち主だったという。普通はこういう人物のファンになってもそれだけで終わる。実際に誰かに毒を盛ってやろうと考えるヤツはいない。
ここ数年「人を殺してみたかった」という理由で実際に殺してしまうなどのむちゃくちゃな犯罪が目立つ。怨恨や金銭目的などの殺人の方ならまだ動機を理解できなくもないのだが、この「面白半分」というヤツだけはなんとも気分が悪い。まるで動物実験するかのように自分の母親に毒物を投与し、その経過を記録している時点でもう処置なしだ。生まれてくる時代が半世紀前ならば、やっていたことは多くの中国人やモンゴル人を人体実験で殺したあの731部隊と同じである。自分の娘によって人体実験されてしまった母親は、仮に回復したとしてもそのショックは癒えることはないだろう。ただ、未成年であること、殺人「未遂」であることからこの731女にはきわめて軽い刑罰しか科せられないのである。せめてタリウム掛けごはんを喰わせるくらいの罰は必要だとオレは思うのだが。
この女子生徒はおそらく、母親の毒殺に成功したら今度はもっと大掛かりな毒物テロを仕掛けていただろう。それはたぶん間違いない。その可能性を思えば、やはりこの罰以外は考えられないぜ。数年経ってこの女が出所してきたとして、そいつが心に抱えた邪悪さと誰が向き合えるのか。早く毒でも与えて楽にしてあげるのが一番じゃないか。
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