2005年11月01日(火) |
無人島に615億円の橋を架けた馬鹿! |
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巨額の借金でこけそうになってるのに、市長辞任でまたまた税金を無駄遣いしないといけない大阪市でまたまた税金の無駄遣いが一つ明らかになった。大阪湾にあるゴミで埋め立てられた島、夢洲・舞洲の連絡橋として「夢舞大橋」という可動橋が2001年に完成しているのだが、このたった419mの橋を造るのに635億円も掛かったわけは、世界初の旋回式浮体橋という構造にあった。緊急時に大型船舶が航行可能なように橋が回転して航路が確保されるのである。
もしも大阪オリンピックの誘致に成功すればこの橋もそれなりの利用客があったのかも知れないが、今は無用の長物である。舞洲は将来のスポーツアイランドとして整備が進められる予定だが、大阪市内の中心部からあまりにも遠い陸の孤島となっていて不便なことこの上ない。変な飾りのゴテゴテしたゴミ焼却場があるぐらいである。そんな不便な場所に野球場やテニスコートなどのスポーツ施設を設置してわざわざ大会を開催するのはまるで悪質な嫌がらせである。交通費がかさんで中学や高校の部活動指導者たちはみんな困っているのだ。これではスポーツ振興の妨げでしかない。夢洲にも選手村が建設予定だったわけだが、今はただの無人島である。
この無人島も将来は商業・住宅地として開発が予定されてるのだがそんな不便なところを買わなくても都心部のマンションはどんどん値下がりしている。かなり家賃を下げて低所得者向けの住宅にしない限り入居者は集まらないし、貧乏人を集めれば治安も悪くなりそうでまともな人は買わないだろう。
その税金で作られた巨大なオモチャ「夢舞大橋」の年一回の可動テストが今年も10月30日に行われた。しかし、油圧装置のトラブルで橋が全く動かず、訓練は中止になった。昨年も別の不具合で訓練が見送られている。この訓練は橋の通行と周辺の船舶の運航を止め、午前10時から午後2時半まで掛けて行われる予定だったのである。しかし、準備段階で油圧装置2か所が作動せず、復旧作業も「予定時間内に訓練を終えられない」として午後1時に打ち切られたのである。
去年の訓練失敗からの一年間、ここを管理してる連中はいったい何をしていたのだろうか。市港湾局では「万が一に備えた訓練なのに橋を動かすことができず、申し訳ない。原因を調べて対応したい」としているという。去年もおそらくそう言っていたはずである。来年も再来年もきっとそう言うのだろう。カネを掛けてガラクタを作るというのは大阪市の悪しき伝統である。だからこそ日本一の借金自治体になれたのである。市長のクビをすげ替えたくらいではどうにもならないのである。
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