2005年10月27日(木) |
ぐわぁぁぁぁっ!阪神タイガース4連敗 |
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阪神が日本シリーズ初戦に敗退したとき、阪神ファンの多くはまだ余裕をかましていたのである。背信のエース、井川を登板させて案の定負けたことに対して、「短期決戦でこんな捨てゲームを作ってどうするんだ!」と怒っていたのはオレを含めてわずかで、大多数の阪神ファンは「これくらいのハンデがないとつまらないなあ」と楽観的だったのだ。
第二戦、渡辺俊介に完封されて負けたときも多くの阪神ファンは「2年前も甲子園に戻ってから3連勝したじゃないか」とまだ楽観的だったのである。「もう終わったかもなあ」と不吉な予感に襲われていたのはオレのような弱い阪神を30年に渡って見てきた真の阪神ファンだけだった。強くなってからの阪神しか知らない「にわか阪神ファン」の人たちは、いまそこで起きている現象をうまく理解できなかったのだろう。オレにとってはずっと見慣れた光景だったのだが。
無死1、2塁から併殺で点が入らないとか、やっと出た貴重な走者が牽制で刺されるとか、バント失敗が小フライになって飛び出した走者が帰塁できずとか、そんな無様な負け様は長年阪神ファンをやってきたオレがいやというほど見てきた光景である。今回またしてもそれが現実となってしまった。リーグ優勝の喜びは4連敗の屈辱の前に吹っ飛んでしまったのである。
実は私の知人で、やっとのことで今日の第五戦のチケットを入手した人がいる。なんということだ。第五戦など存在しないのである。それを買わされた哀れなファンは、存在しないチケット(つまり架空の試合)を販売したということで球団を詐欺罪に問うことはできないのだろうか。日本シリーズのチケット自体をオレは見たことがないのだが、ちゃんと券面には「もしかしたらこの試合は存在しないかも知れません。」と書いてあるのか。
日本シリーズのチケットは梅田界隈の大阪の金券ショップでかなり高額で売られていた。中には第五戦以降のものも含まれていた。さすがに千葉で2連敗してからは大幅なディスカウント(5万→2万とか)があったそうだが、それでも「4連敗」なんて最高の悲劇は予想しなかった人が多く、第五戦のチケットは金券屋でまだかなりの高額で売られていたのである。金に糸目を付けずにそれを5万円や10万円で入手したとしても、払い戻される金額は通常料金分しかない。
一つだけ明日から確実なことがある。それは多くの阪神ファンにとってこれから来年2月頃まで、野球について語ること自体がタブーになってしまうことである。それほど阪神ファンのショックは大きかったのである。こんなことならソフトバンクに出てきて欲しかったのである。なんでてめえのところは1位のくせしやがってプレーオフで負けたのかと文句を言いたいのである。
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