2005年10月24日(月) |
そんな馬鹿なギャンブルがあるか! |
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京都競馬場の芝3000メートルに16頭が出走して10月23日に行われた第66回菊花賞(G1)で、圧倒的な一番人気のディープインパクトが優勝して史上6頭目の3冠馬となった。無敗での三冠馬は1984年のシンボリルドルフ以来の史上2頭目だという。しかし、オレにとって納得できなかったことはその単勝払戻金である。79.03%の支持率を集め、払戻金は100円の「元返し」だという。なぜこんな馬券を買うのだ。買っても元金が戻ってくるだけ、負ければ投資資金すべてを失ってしまうんだぜ。馬鹿馬鹿しくて涙が出そうだ。
絶対に勝てない勝負のことをオレはギャンブルとは呼びたくない。今回ディープインパクトの馬券を買うということは、負けと引き分けしか存在しないバクチをしたのと同じなのだ。どうしてそんな馬鹿なギャンブルをするのか。たった10%でも増える可能性があるのならチャレンジする値打ちもある。しかし、全額をなくすか、なくさずに戻ってくるかという勝負なんてあまりにもみじめすぎてやりたくないぜ。
奇しくも菊花賞の前日、東京競馬場では日本の公営ギャンブル史上最高となる1846万9120円の配当が飛び出していたのである。たった100円が1846万9120円になるのだ。これこそ真のギャンブルである。夢を買うとはこういうことである。元返しの馬券に夢もへったくれもないのである。
しかしオレは腑に落ちない。仮に菊花賞の単勝馬券の売り上げが100億円あったとすると、そのうち79億300万はディープインパクトを買っているわけだ。競馬の控除率は25%である。ということは100億のうち75億円を、この79億300万円分の投票者に分配するわけだから、計算すれば94.9円の配当でなければならないのである。余分に支払われた5.1円分はJRAのサービスということになる。もしもJRAが25%もピンハネするというひどい仕組みじゃなければ、わずかではあってもディープインパクトに投票した人が儲かったわけだが、これだけ胴元に搾取されてると客は勝てるわけがないのだ。
株式投資以外のギャンブルをしないオレから見れば、パチンコにしても競馬にしてもどうして最初から負けがわかった勝負をするのかというふうに見えるぜ。この世で株式投資ほどフェアな博打はない。胴元である証券会社の取り分は手数料(せいぜい1%以下)だけで、国に納める税金は勝ったときだけ払えばいいようになっている。日経平均がガンガン上がれば参加者全員が儲かる可能性もあるんだぜ。みんないつまで競馬みたいな割に合わないバクチにしがみついているんだ。早く見切りをつけてオレみたいに株式投資でばんばん稼げばいいんだぜ。最近は個人投資家というカモが増えたからちょっと頭を働かせればガッポリだぜ。
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