2005年10月13日(木) |
飲むだけでハゲが治るのだ! |
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育毛剤を使うには根気が要る。頭にそれを振りかけるだけではなくて、常に頭皮の状態を清潔にしないといけないとか、頭皮をよくマッサージしないといけないとか、効果を発揮させるにはかなりデリケートな作業を必要とする。ところが、そんな面倒さのない「飲む毛生え薬」が輸入されることとなったのである。全男性の70%と言われるハゲ予備軍と20%を占めるハゲの人たちにとってこれはまたとない朗報である。(ハゲの心配のない人は全体の10%しかいないのである。この日記を読んで笑ってる人も10年後にはしっかり禿げてるかも知れないのである。油断してるとすぐにハゲるのだ。)
この育毛剤を輸入することになったのは万有製薬である。11月後半くらいから発売されるこの飲む毛生え薬は、親会社のメルクが60カ国以上で発売している男性専用の脱毛症治療薬「プロペシア錠0.2ミリグラム/1ミリグラム」(一般名はフィナステリド)。医療用医薬品で購入には医師の診断と処方せんが必要。原則1日1錠を飲み続けるという。保険は適用されず、万有製薬は参考処方価格として1錠250円(税抜き)に設定している。一年間飲み続けると91250円だが、これでハゲが治るのなら考えようによっては安い。カツラの値段や頭皮移植手術の高さを思えば画期的な値段である。
この薬は頭髪の成長の妨げとなる男性ホルモンの活性化を抑制して額から頭部中央の脱毛を抑え、育毛などの効果を発揮するという。国内臨床試験では1年間服用した被験者の54―58%で脱毛症の改善が確認されたということだ。少なくとも半分以上の人には効果があったのである。また、効き方が違うため、他の育毛剤、例えば大正製薬の「リアップ」と併用することも可能だという。相乗効果で激しく発毛するのかも知れないし、両方とも全く効かないとなると確率はかなり低くなるだろう。
こんな画期的な薬、なぜ街のドラッグストアで売ってくれないのだろうか。医師の診断と処方箋が必要ということだが、そもそも何科の医師が判定するのだ?頭髪の状態を判定してもらうのにどんな病院に行けばいいのかオレにはわからないのである。処方箋さえあればいいのなら、街の開業医がどんどん書きまくればけばいいわけだし、頭皮の状態を見てその薬が効きそうかそうでないのかまで医師にわかるのかね。この飲む毛生え薬、今年最大のヒット商品の予感がするのだが、さて、バイアグラ以上のインパクトはあるだろうか。
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