2005年10月12日(水) |
オムライスが好きで悪いか? |
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オレはオムライスやスパゲティ(ナポリタン)、ハンバーグが好きだ。オッサンのくせにこういうものを好むなんてお子様みたいだが、好きだから仕方ないのだ。そのオムライスの味にはかなりこだわりがある。オレが気に入ってる店は大阪・心斎橋の「明治軒」と淀屋橋の「北極星」である。これに中之島の中央公会堂の地下にあるレストランを加えた三店がオレのよくいく店だ。それぞれ違った味がオレを楽しませてくれる。
オレのような年齢のオッサンになると、好きな食べ物もステーキやてっちり、松茸といった大人の好物を答えないとかっこ悪いらしい。確かにステーキは好きだ。しかし、値段を考えると毎日喰えるわけではない。ホテルで喰うフィレステーキは確かに美味であるが、毎日それを喰えと言われるとやっぱり飽きる。月に一、二度でいい。オレにとって毎日喰っても飽きないのは関西人の第二の主食といわれるお好み焼きくらいである。
こんなB級グルメ人間というのは、おそらく女性から見れば不倶戴天の存在なのだろう。せっかく豪華な食事を期待してるのに連れて行かれる先がオムライス専門店「ポムの樹」だったりすると、「守銭奴」「ドケチ!」と罵声を浴びせたくなるのかも知れない。杉田かおるなら跳び蹴りを浴びせてくるだろう。せめて「梅の花」くらいに連れて行くのがデートの相手をしてくれる女性に対する礼儀なのかも知れない。しかし、世間のオッサンたちは本当に高級な食い物をうまいと思ってるのか。吉兆の値段に納得して払ってるのか。オレは懐石料理なんて付き合いでしか喰わないし、ふぐなんてどこがうまいのかわからない。てっさなんか薄すぎて味がしないぜ。松茸ごはんは好きだが、目の前に松茸ごはんと北極星のオムライスを並べられると、迷わず北極星のオムライスを選ぶだろう。
オムライスも好きだが、オムレツもいい。卵が半熟で中にとじたチーズもとろけているプレーンオムレツは最高だ。大学生の時に何度か食べた、百万遍交差点のすぐ南西、みずほ銀行の裏手にある「円居」(まどい)というレストランのオムレツはオレの知る中で最高のオムレツだ。そのオムレツ定食がオレの学生時代は確かたったの390円くらいだったと記憶する。エビフライやトンカツ、ハンバーグなどの他のいかなる定食よりも安いそのオムレツをオレは食べていた貧乏人だったのである。
子供の頃に好きだった食べ物をいつまでも食べ続けてるオレは進歩がないのかも知れない。もしも淀屋橋の「北極星」や心斎橋の「明治軒」でオムライスを喰ってるヒゲを生やした怪しいオッサンがいれば、それがオレである可能性はかなり高いと言えるだろう。オムライスを喰う怪しいオッサンで悪かったな。それでも好きなモノは仕方がないんだ。
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