2005年10月04日(火) |
阪神タイガースは売り飛ばされるのか? |
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村上ファンドの大量保有が発表されてから暴騰した阪神電鉄株(このオレもそのおこぼれを頂戴して30万円ほど儲けたのだが・・・)、1245円まで上がったもののそこから急落した。空売りした個人投資家は高値で返済させられ、一方さらなる高値を期待した「遅れてきた人たち」は高値で掴んでしまい、そこから一気の下げ。1245円を記録した同じ日に、瞬間的に871円まで下げたのである。実に30%の下落率である。その日は930円(−115)で引け、当然のように翌日も867円(−63)と下げた。誰もがもう阪神電鉄株は終わったと信じた今日も寄り付きは838円だったものの808円まで下げたのである。
高値でつかんでしまった個人投資家がどんどん投げ売りしていた時、密かに村上ファンドは阪神電鉄株の買い増しをしていたのである。総発行株数、約3億7700万株のうち38%、1億4326万株をいつのまにか買い占めていたのだ。27%保有が明らかになった9月27日からわずか4営業日の間に11%、4000万株近くを市場で調達していたのである。それも高値になった所では買わずに個人投資家に投げ売りさせて、安くなってから着実に拾うというお見事な戦略であった。空売りした人も、高値づかみした人もみーんなはめこまれた人たちなのである。この株で儲けようとした多くの人が大損させられたのである。
だったらここから買いに入ればいいのか?村上ファンドが阪神球団の買収を目的とするのではなくて純然たる投資ならば、高値で売り抜けてくることは確実だからここからは買いにくい。暴落は必至だからだ。しかし、もしかして「投資」以外の目的があったらどうだろう。孫正義、三木谷浩史のような球団オーナー、それも超人気球団である阪神タイガースを買収してそのままオーナーに納まることを村上世彰氏が望んでるとすればどうだろうか。それはあり得ない話ではない。
村上ファンドがこのまま阪神電鉄株を買い増ししていけば50%超保有するのも時間の問題である。そうなると今の取締役を全員解任して完全に支配してしまうことも不可能ではない。阪神電鉄はそれを阻止するためには防衛のために新株を発行するとか、あるいは別の第三者に阪神電鉄株を買い占めてもらうか、法外な価格で阪神電鉄株を買い戻して村上世彰の野望を阻止するしかない。もしもオレに「阪神電鉄株を買ってくれ」というホワイトナイト依頼があれば喜んで協力するのだが、オレの動かせる資金は村上ファンドに比較すれば雀の涙ほどでしかない。微力すぎて涙が出そうである。これからどうなってしまうのか。こんな展開は全く予想しなかったのである。株式投資は実に怖ろしいのである。
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