2005年09月18日(日) |
北の大地の無免許運転親子 |
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無免許でバイクを乗り回すヤツはオレが中学生の時もいた。そいつは小学生の時から乗ってると自慢していた。しかし、クルマを乗り回す中学生はさすがにいなかった。運転というのはいきなりできることではなかったし、そこまで豊かでもなかったからである。
AT車がどんどん普及して9割を超え、ヘタクソで免許が取れない人がほとんどなくなった。しかし、AT車の普及は「誰でもいきなり運転できる」「暴走で時々大事故が起きる」という二つの問題点を発生させることとなった。もしもMT車しか存在しなかったら、中学生がいきなりクルマを運転できるということは考えられないだろう。
中学生の息子に乗用車を運転させていたとして、北海道警伊達署は9月16日、虻田町の無職の女(36歳)を無免許運転ほう助の疑いで逮捕し、中学3年の長男を無免許運転の容疑で現行犯逮捕した。この母親は自分が免許を持っていないので無免許運転で捕まることを恐れ、代わりに息子に運転させていたのである。母親が運転しても息子がしても、いずれにせよ無免許運転なのだが、自分よりも中学生の息子の方が罰が軽いと思っていたのか、あるいは息子の方が運転が自分よりも上手だという理由で運転させていたのか、とにかくこの36歳無職の母親は、息子にほぼ一年前から常習的に運転させていたらしい。それにしても1年間バレなかったのだからたいしたものである。きっとその間に十分に運転がうまくなったはずだ。捕まらなかったということは、すなわち安全運転ができていたということかも知れない。
報道ではこの母親は「36歳の無職の女」となってるが、うっかり名前を書けば息子の名前が特定されて少年法の精神に反するということで伏せてあるのだろう。ここでオレが気になるのは「無職」の部分である。結婚していればそこは「主婦」と書くのか?それとも主婦は「無職」と書くことになってるのか?この女性の夫、つまり少年の父親がなぜ事件に登場しないのか。もしかして離婚や死別なのだろうか。この息子と母子二人の家庭だとすれば、なぜ無職なのに生活できるのか。クルマを買うだけの余裕があるのか。こうした事件を起こすヤツは我々の常識の外で暮らしている。オレみたいに資本主義社会の歯車として社会に組み込まれてる人間は「仕事がなくなったら収入が無くなって大変だ」と思うわけだが、世間には無職でも平気な人が無数に存在する。そして、何か事件が起きたときに容疑者の肩書きで最も多いのもまた無職である。主婦以外で仕事をしていないヤツにろくなヤツはないというのがオレの結論だ。
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