2005年09月06日(火) |
警報は出ても台風は来るんじゃねぇ! |
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大型で非常に強い台風14号が接近している。接近しているのだが、時速10キロという超スローペースなのでなかなか近づいて来ないのである。最初オレは台風発生のニュースを聞いて、「週明け9月5日あたりには関西に来るかな」と思って警戒していたのだが、5日夜9時になってもまだ屋久島の南南西120キロの海上である。
じゃあ明日の朝あたり関西に来るのかというと、時速10キロだからちっとも進まずやっと明日の朝に九州の南のはじっこ、枕崎あたりに上陸するのだという。そこから大阪まで時速10キロなら限りなく時間が掛かる。枕崎から大阪までは直線で700キロはあるだろうから70時間だ。すると3日近くかかることになる。金曜日まで待つことになるのか。
そんなチンタラした台風だと被害もかなり拡大しそうである。つまり、暴風圏内が半径150キロの円だとすると、台風が真上を通過すると仮定して直径300キロの円が通過するのに最大30時間も掛かってしまうのである。そんなに長い時間ずっと暴風雨の中で耐えないといけないのか。短時間ならなんとか持ちこたえても長時間なら耐えられない家も出てくるだろう。その間の雨量も大変なものになるだろう。
激しい雨でも短時間ならなんとかなる。それが30時間も降り続けばどんな川でも氾濫するだろう。それが現実のものになれば異国のハリケーンの心配どころではないのである。「これで四国の水不足も解消する」と無邪気に喜んでる人もいるかも知れないが、「過ぎたるは猶及ばざるがごとし」という言葉を知らないのか。降りすぎた雨は土石流となってダムごと押し流してしまうかも知れないのだ。そんな激甚災害が絶対に発生しないという保証はない。
かつて室戸台風や伊勢湾台風と呼ばれた恐るべき被害をもたらした台風があった。治水工事が進んで堤防や防潮堤が整備されたから大きな被害がなくなったということを主張している政治家もいる。オレはただ単に「でかい台風が来ていないだけ」だと思っている。今の手抜き工事の建て売り住宅の中には強い風が吹いたら屋根がふっとぶような家もかなりあるはずだ。我が家は台風に耐えられても、周辺の家が耐えられずに崩壊すればそのとばっちりを受けてこっちの家が損傷するかも知れないのである。父は室戸台風の時に屋根瓦が風で飛ばされるのを見たという。そんな話をしてはオレをビビらせるのである。暴風警報はいくら出てもいいが、台風本体だけはこっちに来ないで欲しいのである。
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