2005年09月04日(日) |
日本経済改革試案その1〜貨幣制度改革 |
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ドルがかつて兌換紙幣(額面の金額に応じて決まった分量の金と交換できる)だったことを知ってるだろうか?準備金制度を廃止して兌換紙幣であることを止めた時からインフレが始まったのだとも言える。今、紙幣という紙切れの値打ちは幻想に支えられていて、それゆえ激しいインフレが起きるのである。日経平均株価が上昇してまた日本はバブル経済に突入しようとしてるが、これで家や土地がじゃんじゃん値上がりして金持ちが潤うなんてとんでもないことである。
そこでオレが画期的なプランをひとつ提示しよう。それは日本で流通している現在の貨幣を廃止してしまうことである。日本銀行券を廃止して、その代わりに「米券」という紙幣を発行するのだ。1合券、1升券など米をはかる単位を名称に用いて、1合券は米屋に持っていけば米1合と引き換えてもらえるという兌換紙幣にするのである。そして、この米券を、米を主食とするアジアの諸国でも流通させるのである。農業を盛んにして米をたくさん生産すれば、それだけ国が豊かになったのと同じことになる。金みたいに偏在している地下資源や、ドルみたいにあの野蛮な国が勝手に刷りまくった紙幣に支配されるのではなくて、米券で象徴される冨は国民の労働の成果である。これほどまっとうな価値が他にあるだろうか。
もちろん豊作の年もあれば不作の年もある。その年度によって米券の為替相場は変動するわけだが、それは明確に理由がある。ワケのわからない為替ディーラーの思惑一つで上げ下げされてしまう相場よりはよほどまともである。
さて、この米券に移行するとどんなことが起きるか。それは長者番付が金額ではなくて石高で表示されることである。高給取りは「あいつは百万石の大名だぜ!」とかいうふうに呼ばれるのである。なんだか江戸時代に戻ったみたいでカッコイイのである。米の値段というモノサシができることによってインフレを抑制して物価を安定させることが可能になる。
どうしてオレがこんなむちゃな案を主張するのかというと、生活保護とか生活困窮者の救済にゼニをばらまいてることへの不信感からだ。そういう人たちにはゼニではなくて米や味噌を現物支給すればいいのである。保護費を全部パチンコに使い果たして子供には飯も食わせないでほったらかしにして死なせるクソ親も多い。そういうところへの支給基準として、「米券で1ヶ月分の食糧費」という明確なモノサシが生まれる。ただ、問題点は人によって喰う量が大きく異なることだ。一日に米一升を喰っても足りないような大食漢も居れば、一日米一合で十分な少食の人もいるはずだからだ。とりあえず宮沢賢治が「雨ニモマケズ」の中で一日に玄米四合と書いてるのでそれをいちおうの基準にすればいい。
お小遣いを使うたびに子供は、その金額がごはん何杯分に相当するかを考えることになる。これで小さい頃から正しい金銭感覚が身に付くのだ。
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