2005年08月26日(金) |
ロードスターよ、おまえもか・・・ |
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初代マツダ・ロードスターは1989年にユーノスロードスターとして発売された。排気量1600CCの2シーターのオープンカーは絶対的な速さよりも運転する楽しさで多くの人に愛されることとなった。同じような2シーターのクルマといえばMGBであるとかフィアットX1/9など輸入車には存在したが国産車にはなかったのである。もちろんオレはそのロードスターが欲しかった一人だった。
その後読者の方からコメントをいただいた。トヨタMR2があるじゃないかと。確かにそうである。自分が二台目の愛車であった日産パルサーEXAを購入したときにいちおう「2人乗りじゃちょっと今は買えないなあ。自転車も乗せられないし・・・」ということだったんだ。これは本当に自分が忘れていて書き漏らしていたので申し訳ありません。ちなみにMR2は1986年に発売されています。ロードスターよりも確かに前ですね。
その直後に発売されたホンダ・ビート、スズキ・カプチーノ、マツダ・AZ−1などの軽自動車をベースにした2シーターもあったが、それらのクルマが売れずにすぐに消えていった中、もっとも世界で多く売れ、最後まで生き残ったのがこのマツダのロードスターであった。
しかし、クルマの進化とは常にオレの望まない方向に向かう。モデルチェンジした2代目ロードスターはあの格納式のリトラクタブルライトを失い、不格好な楕円形のライトになった。オレの一番好きな部分がいきなり失われたのである。排気量も1600→1800と拡大された。(1600も残されたが)どうして1600CCでも十分な動力性能があるのにそんな変更をしたのだろうか。
8月25日、そのロードスターは7年ぶりにフルモデルチェンジされ、3代目となった。排気量は2000CCに拡大され、全幅も拡大されて1720ミリとなり堂々の3ナンバー車となってしまった。報道によるとこの新型モデルは「ゆったり感」を打ち出し、子供の手が離れ、夫婦でドライブを楽しみたい50代後半〜60代の中高年層など、新たな顧客層の取り込みを狙っているとある。要するに若者ではなくてオッサンに買わせようとしてるということだ。運動神経の鈍いオッサンがのんびり乗り回すのに楽なように大排気量化したのだろうか。これでまた、魅力あるクルマが一つ消えてしまったとオレは嘆かわしく思ったのである。
今オープン2シーターを買うならダイハツ・コペンという選択肢もないこともないが、どうもオレの美意識には合わないのである。背が高すぎるのである。あれではオレのように座高の低い人間にとって頭上の空間が無駄なのだ。そういうわけで、オレは次に所有するクルマの候補からこのマツダ・ロードスターを消去することとなった。こうして自分の手で操る楽しみさ感じさせてくれるような、そんな魅力的なクルマはどんどん消えていくのだろうか。復刻版として旧車をそのまま作ってくれるメーカーはどこかにないのか?
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