2005年08月24日(水) |
「ヲタク一枚」お願いします! |
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映画の料金は高い。オレのようなケチな男にとって、1700円というのはものすごく高く感じる。それを少しでも安くしようと思って「シネマカード」というのを申し込んだり、金券ショップで株主優待券を手に入れたりと涙ぐましい努力をオレはしているのだ。もちろんDVDを借りれば家でも見ることが出来るのだが、静かに映画だけに集中することができない。たまにオレは真夜中のみんなが寝静まってから一人でDVDを鑑賞することがあるが、そうでもしないと必ずじゃまが入るのだ。
ところが女性や老人には割引があって、映画を1000円で見られるという。このような差別は全くもって許せないのである。どこかにオレが利用できるオッサン割引やヒゲ割引を導入している映画館はないのかと常々思っているくらいだぜ。
だが、そんなオレでも胸を張って使える割引制度があったのである。藤沢市のJR藤沢駅北口、遊行通りにある個人経営の映画館「フジサワ中央」では、公開中の映画「電車男」にヲタク割引料金を設定、入場券を買う際、「ヲタク一枚」と自己申告すると、1700円の入場料が1300円となり学生料金よりも安くなるのだ。「電車男」の主人公がいわゆる秋葉系ヲタクだからとシャレのつもりではじめたこの制度が、ネットで反響を呼んで予想以上の入りだという。そのため当初は7月26日までの予定だった上映期間を延長して9月2日まで延ばすことにしたのである。ヲタクを証明する必要もなく、半分以上がヲタクを自己申告して入場しているらしい。中には、「アニヲタ」「ガンヲタ」と申告する人もいるとか。
今や映画といえば大手のシネコンで見る人がほとんどになってしまい、個人経営の小さな映画館は生き残るのに必死である。しかし、料金を下げればかなりの客を取り戻せるはずだ。オレはガラガラの映画館で映画を見ることが多いが、空いてるのは高いせいだと思っている。他の娯楽に比べて圧倒的に安いということをアピールすればまだまだ映画は巻き返せると思うのである。たとえ古い映画でもDVDじゃなくて映画館で見たいという人もまだまだ多いはずだ。そんな需要も掘り起こせばいいのである。
今のロードショーはやってる期間が短すぎる。オレが好きなマニアックな映画の場合、時間が出来て観ようと思ったらもう終わってることが多いのだ。DVDも出ていないので結局観られないままという作品がいくつもあるのだ。こんなに日本には映画館があるのに、どこでも同じ映画ばかり上映してるのは許せないのである。日本中の映画館を宮崎アニメやハリポタ一色にするのではなくて、ちゃんと多様性を確保して欲しいのである。少し前にオレは千里セルシーシアターという小さな映画館で「トニー滝谷」という作品を観たが、せつなくて涙が出るほどのいい映画だったぜ。この日記を読んでる人で観た人は誰かいるのか?
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