2005年08月03日(水) |
酔いどれタンクローリー、山陽道を激走! |
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8月1日午後2時すぎ、岡山県瀬戸町の山陽自動車道下り線で蛇行運転したりして暴走しているタンクローリーがあった。110番通報を受けて岡山県警の高速隊が追いついて運転手である大岩幸光容疑者(45歳)を逮捕した。
このタンクローリーはなんと重油を16キロリットルも積んでいたのである。もしも事故を起こしてこの重油が道路に流れ出し、引火すれば広い範囲が火の海になったことは間違いない。多くのクルマが炎に包まれて大量の死者を出す大惨事になっていたかも知れないのだ。そんな大事故を起こす前に通報によって未然に防げたことはまさに僥倖と言うしかない。
しかし、なぜこの大岩容疑者はこんな危険物を輸送する乗務の途中で酒を飲んでいたのか。「備前市で休憩した際、日本酒を2合ぐらい飲んだ」と供述しているのだが、おそらくこの男にとっては乗務の合間に酒を飲むことが常態化していたはずである。「ふだんから飲んでいるからこういうときも飲む」に違いないのだ。
このような危険な男にはどんな罰を与えればよいのだろうか。その危険さを思えば死刑にしたくなるところだが、まだ誰も死なせていないのでそういうわけにもいかないのである。免許取り消しになるのは当然だろうし、「永久免許取得禁止」というペナルティくらいは与えて欲しいのだが、現行法では一定期間の欠格期間さえ経過すれば、どんなにひどい事故をおこした危険なドライバーでもまた免許取得の機会が与えられるのである。全くもって理不尽なのである。
酒を飲まないと日常生活が送れない人たちがいる。いわゆるアルコール依存症(アル中)という人たちである。オレが習った高校教師にも明らかにアル中と思われた人がいた。いつも酒臭い息を吐いていて、たまたまその教師が帰ったあとでこっそり準備室の机の引き出しをあけると、サントリーオールドがあった。湯飲みに注いだそのウイスキーを、彼は休み時間になるとチビチビやっていたのである。ある日授業中に荒れて生徒を何人も怒鳴りつけたりしたことがあった。もしやと思って放課後にこっそり引き出しをあけると、オールドの小瓶はカラッポだった。どうやら酒が切れたから機嫌が悪かったのである。
この大岩容疑者もおそらく、酒なしでは日常生活が送れない体質になっていたのだろう。アル中からは必ず免許剥奪、免許取得時にも厳重な検査を行って欲しいものだ。アルコールを検知すればエンジンがかからない仕組みを一日も早く自動車メーカーは実現して欲しい。そして、すべてのクルマにその仕組みを標準で搭載して欲しいのだ。飲酒運転してる馬鹿野郎に善良な市民の命が奪われるなんて悲劇が二度と起きないように。飲酒運転の暴走居眠り自動車が仙台育英高校の生徒達を襲ったあの悲劇から何も学んでいないなんて、あまりにも悲しすぎるのである。
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