2005年08月01日(月) |
101匹わんちゃん大虐殺 |
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間もなくオープンする香港ディズニーランドのホテルでは、大量のカブトムシにより家具が傷つけられ、従業員達は大忙しで家具取替え作業に追われているとの怪しい情報が出回っている。この情報はディズニーランド建設に反対する団体が製作した広告に掲載されたもので、その出所は明らかにされていない。カブトムシは約100室で新品のコーヒーテーブルやベッドに被害を与えたという。ディズニーの広報担当者はその情報を否定して予定通り9月12日にオープンしますとコメントしている。
開園をじゃまするのがカブトムシくらいならまだいい。もっと大きな障害があるのだ。それは野良犬である。建設作業員達に飼われてた犬たちが工事完了後そのまま遺棄されて、大量の野良犬となっているのだ。この野良犬は野生化して凶暴になり今や恐怖の的となっているのである。このリスクを取り除くためにじゃまな犬どもを9月のオープンまでにすべて安楽死させるとディズニーの広報は発表したのである。ディズニーは『101匹わんちゃん大行進』『わんわん物語』などのアニメを制作してるのに、実際は犬を大量虐殺するわけでいったいどちらが本当の姿なのか判断に苦しむところである。
実は香港の地元にはディズニーランド建設に強く反対する勢力が存在する。USJが開園して関西の他の遊園地がほぼ壊滅状態になったことを思えば、反対運動が起きるのも納得がいく。ところが現時点では反対運動を行ってる側は対ディズニーの決定的な武器を持ってるわけではなかった。上記のカブトムシ云々も本当かどうか怪しいものである。環境保護団体からの「毎晩打ち上げられる花火が大気汚染に繋がる」という抗議も言いがかりレベルだ。ただ、園内のレストランで提供する予定だったフカヒレスープは、動物保護団体からの激しい抗議によりメニューから取り除かれることになったのである。香港でフカヒレスープがないというのは香川から讃岐うどんを追放するようなものだ。なんとか開園に持ち込むためにこの理不尽な要求もディズニー側は受け入れたのである。そうしてやっと開園まで一月あまりにこぎつけた。そこにこの犬騒動だ。
おそらくこの大量虐殺報道を受けて、世界の動物愛護団体がディズニーの暴挙に対して反旗を翻すだろう。香港だけではなくて、本家アメリカのディズニーランドにまで影響があるだろう。悪いのはディズニーではなくて飼っていた犬を捨てた中国人労働者たちなんだが、そんなことはおかまいなしにだ。こういったニュースに全く無関心なのは日本人だけだ。反対運動勢力は野良犬の安楽死の様子をビデオ撮影して「101匹わんちゃん大虐殺」とでも名付けて世界にアピールするのだろうか。
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