2005年07月27日(水) |
ぐわぁぁぁぁ オレもアスベストの被害者だぜ! |
携帯用URL
| |
|
JR新大阪駅3階中央コンコースで、アスベスト(石綿)が使われた天井の梁が約40年間むき出しになっていたことが7月26日、分かった。JR西日本は「早急にシートで覆い、今後、対策を取りたい」と話している。これまでに数十回新大阪駅を利用したことのあるオレは、もしかしたら知らないうちに吸引していたかも知れないのである。しかし、こんなものは至る所にあるはずだ。空気中の濃度が1リットルあたり2本程度で、環境基準を下まわってるから安全ということだが、そんなもんを空中に存在させるなよ。
例えばオレがよく利用する近所のイズミヤだ。そこの駐車場の鉄骨や天井に吹き付けられた白っぽいものはどうも石綿のような気がしてならない。同様のものは三つほど離れた駅のそばにあるジャスコの駐車場でも吹き付けられている。少なくともオレの行動範囲にはかなりのアスベストが存在するはずだ。これからその膨大なアスベストを除去していかなければならないとなると大変なゼニが掛かる。とりあえずオレはその駐車場では息を止めて行動することで自分の身を守ろうと思っている。
実は大証二部のノザワという建材メーカーが国の補助金を得て石綿改質技術実用化に着手しているのだが、株価は連日のストップ高である。6月30日には172円だったのが今は770円だ。短期間で4倍以上に値上がりしたのである。アスベストで多くの犠牲者を出した企業の株価は暴落する一方で、こうしてアスベスト特需の恩恵を受ける企業もあるわけだ。
ところがこのノザワ、オレがこのコラムを書いた日は+100円のストップ高を付けた後で暴落して今度は-100円のストップ安だ。高値から一日で200円も下げたことになる。まるで遊ばれてるみたいなもんだぜ。
ただオレがどうしても納得できないことがある。それは、今暴落しているアスベスト関連の企業の株価は、暴落する前には急上昇している銘柄が多いということである。ニチアスや曙ブレーキのチャートを見ればどう考えてもこれはうさんくさい。インサイダー絡みの匂いがぷんぷんするのだ。業績がいいとガセネタを流したり提灯記事を書かせたりして個人投資家に買わせ、十分に上がりきったところで売り抜けて、今度は空売りしておいて、そこでマスコミに報道させる。結果的に暴落して今度は空売りした分が利益になる。そんなカラクリを想像してしまうのである。
昨日の夕刊ではアスベストを使う歯科技工士が中皮腫で死亡したとの報道があった。いったいどれだけ多くの職業に広がるのだろうか。テレビで見た除去工事の現場では、まるで宇宙服のように全身を覆う作業服で作業を行うところが映し出された。あんな作業ならかなり経費は掛かるし、その上はかどらないからかなり時間も掛かる。こんな困ったものを政府は1992年に禁止しようとしたのだが、石綿工業会とかいう業界団体が「石綿は安全」と主張して廃案に追い込んだらしい。帝京大のあの血液製剤ばらまき野郎みたいに、ゼニのために人が死んでも平気なヤツらはどこにでもいるんだぜ。
前の日記 後の日記